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ITフリーランスの知見を掛け合わせ、月額制オンライン開発チームとして企業のデジタルプロダクト開発支援を行う「ATTEND biz(アテンドビズ)」(運営:株式会社Lbose、代表取締役:小谷 草志)は、サービス開発にUXリサーチを組み込むアップデートを実施しました。アップデートに合わせ、「はじめてのUXリサーチ」著者の草野孔希氏がアドバイザーに就任したことをお知らせいたします。
■アップデートの背景
ATTEND bizが大切にしているのは、新規事業で開発するサービスを、ユーザーにとって最も価値ある状態で届けることです。(これらを大切にして開発を行うことでユーザーが本当に使いたいと思うサービスがつくられ、開発側にとっては適切な収益に繋がります。)
通常、開発体制を持っていない企業による新規事業開発は「ユーザーの課題を解決したい」という課題をもつクライアント企業から、我々のような開発会社に開発依頼をいただきます。この際に注意すべきは、クライアント企業が想像する課題が「作り手の思い込み」ではないのか、という点。「作り手の思い込み」によって開発されたサービスは、誰にも使われず役目を終えることになりかねません。
実際に世の中には、クライアント企業の指示書通りにサービス開発せざるを得ない開発会社も多く、ユーザーにとって最も価値ある状態が分からないまま開発・納品される状況が多発しています。このような状況の解決手段としてATTEND bizでは、サービス提供の初期段階から、開発時に「作り手の思い込みではなく根拠に基づいて意思決定ができる」手法としてUXリサーチを試験的に導入し、成果に繋げてきました。今後はUXリサーチの体制を強化し、さらに多くのユーザーにとって最も価値あるサービスを届け続けるため、「はじめてのUXリサーチ」著者の草野氏を招聘し、サービス開発にUXリサーチを組み込むアップデートを実施しました。
※UXリサーチとは
UXリサーチとはユーザー体験(UX=ユーザーエクスペリエンス)に関わる調査全般を指します。たとえば、ユーザーがあるサービスを使うなかでどのような体験をしたのか、どのように感じたのかなど、ユーザーの個人的で主観的なことを調べ明らかにします。また、得られた調査結果を価値提供者(開発者)が理解しやすくなるように伝えることも行います。
UXリサーチは、調べ明らかにしたいことに合わせて、質的データと量的データとを組みわせます。たとえば質的データを得るためにユーザーインタビュー、量的データを得るためにアンケート調査などを用います。
■ATTEND bizが今後提供する具体的なUXリサーチの活用場面
一般的なサービス開発段階には、PoC、MVP、MSPの3ステップがあると言われています。
ATTEND bizでは開発の3ステップでそれぞれ有効な検証型のUXリサーチを取り入れていきます。
PoC = Proof of Concept
開発の前段階において、アイディアやコンセプトの実現可能性やそれによって得られる効果などの検証を行います。アイディアやコンセプトから事前にユーザー(お客様)の課題を解決する機能を検討し、デザインツールに備わっているプロトタイプ機能を用い、見込みユーザーに試してもらう事で、ユーザーの課題を解決する機能として妥当なのかを検証します。
MVP = Minimum Viable Product
PoCの段階で妥当な機能が定まったら、実際にユーザーが利用するプロダクトの開発に移行します。この場合、フィードバックを素早く回転させるため、最小限の機能のみを実装し、実際のユーザーに使ってもらいながら学びを得ます。検証を行う中でプロダクトの機能修正だけでは改善されない学びやユーザーの課題が見つかった場合は「ピボット(方向転換)」する事もあります。MSP = Minimum Sellable Product
提供するプロダクトが本当に価値のあるものかどうか、が正しいと検証ができたら、次にこのプロダクトが売れるのかどうかを検証していきます。最小限の機能に加え、どのような機能が追加されれば購入するのか、いくらなら購入するのかなど検証を行います。
販売可能なプロダクトの機能が定まったら開発、そして公開しますが、その後も日々の改善要望やユーザー検証をし、学びながら改善を繰り返していきます。
■新たにアドバイザーに就任・草野孔希氏の紹介
草野 孔希(クサノ・コウキ)
電気通信大学大学院修士課程修了後、通信事業会社の研究所に入社し、デザイン方法論の研究および研究知見を活用したコンサルティングに従事。同時期に社会人博士として博士後期課程を修了 博士(SDM学)。現在は事業会社やコンサルタントとしてUXリサーチを活用したサービスデザインに取り組む。著書として「はじめてのUXリサーチ」がある。
草野氏コメント
新しいサービスを作ることはとても不確実性が高く、あらかじめ予期できないことが沢山あります。だからこそ新しいサービスを作るなかでUXリサーチを活用して学びを増やしていく価値があります。
一方、UXリサーチだけではサービスを実現できません。サービスを開発して事業を作りあげるメンバーとの協業も必須です。アップデートしたATTEND bizでは、これらの必要な役割をワンパッケージで提供することで、新たにサービスを作りたい方々をより力強くサポートできるようになると考えています。
ATTEND bizのメンバーは、新しいことを積極的に取り込もうとする姿勢があります。日進月歩でUXリサーチを活かす力を高めているので、今後のさらなる進化に期待しています。