つぐつぐは、金継ぎ教室やワークショップ、そしてプロ金継ぎ師による器の修理など、幅広い金継ぎ活動を展開しています。私たちの活動に興味をもって、つぐつぐの一員として働くことを検討している方のために、金継ぎ未経験からのスタートであるAさんの経験を通じ、つぐつぐでの育成プログラムや日常業務の概要をご紹介します！

金継ぎ未経験で中途採用されたAさん(20代)の経緯

Aさんはもともと漆や金継ぎに触れたことがなかったのですが、手先が器用でした。金継ぎキットを母親にプレゼントしようと思い、つぐつぐのウェブサイトを訪れたところ、金継ぎ師の募集を知りました。以前の経験ではプロジェクト管理や納期管理に従事しており、これらのスキルが評価され、つぐつぐでの新たなキャリアに挑戦することになりました。つぐつぐの面接では、手作業が好きであることや金継ぎのプロになることに対する固い意志が伝わり、採用されました。

入社１ヶ月目

Aさんが初めての勤務となった1ヶ月目は、基本的な金継ぎのテクニックを身につけるためのトレーニングが主でした。朝礼や店舗の清掃からスタートし、金継ぎの作業は先輩金継ぎ師からの指導のもとで行われました。最初はペース配分に苦しみつつも、徐々に作業の効率が向上しました。金継ぎ作業の他にも、金継ぎ教室の生徒様の受付業務や修理受付も担当しました。思ったより接客業務の比重が高かったことに驚きながらも、柔軟に対応し、基礎知識を身につけていきました。

入社２ヶ月目

金継ぎの基本技術を習得したAさん。販売用の金継ぎ器作りへの挑戦が始まりました。中塗りまでの器の制作が認められ、厳しい中塗りチェックに合格することが求められました。この段階ではまだ独り立ちではなく、先輩金継ぎ師の補助を受けながら作業を進めました。また、金継ぎ修理の見積もりやワークショップの講師デビューの特訓も始まり、着実にスキルを向上させていきました。

入社３ヶ月目

この時点で、Aさんはシンプルな破損の修理をすることが許可され、先輩金継ぎ師の補助のもとで修理業務に携わりました。1時間完結の金継ぎワークショップの講師デビューの特訓もスタートし、知識を深めながら、講師としてのスキルを高めていきました。

入社４ヶ月目

ワークショップの講師デビューを果たしたAさんは、目標としていた金継ぎ教室の講師デビューに向けて努力を続けました。修理業務やワークショップの講師を通じて、様々なタイプの破損や器の種類別の注意点を学び、日々スキルを向上させました。

入社５〜6ヶ月目

この期間では、難易度の高い破損器やガラスの修理にも挑戦し、基礎的な技術を磨き上げていきました。スピードも向上し、金継ぎのプロとして成長を遂げました。また、英語での修理依頼や海外からのお客様への対応も任され、コミュニケーションスキルも向上させていきました。

現在の業務

Aさんはつぐつぐの金継ぎ師として確固たる地位を築き、金継ぎ教室の講師としても活躍しています。金継ぎ未経験からスタートし、短期間でプロの金継ぎ師に成長できたのは、つぐつぐが提供する研修プログラムや、先輩金継ぎ師からのきめ細かな指導、個々のスキルに合わせた成長プランがあったからです。未経験からの挑戦者にとっても、つぐつぐは金継ぎの世界に足を踏み入れる絶好の場所と言えるでしょう。

どんな人につぐつぐに入ってきて欲しいですか？

金継ぎのような手先を使った仕事だけでなく、コミュニケーションもきちんと取れる方が向いていると思います。ずっと黙々と作業するのではなく、思った以上に接客業務があります。現在は全員女性（ほとんどが20代）の社員なので、仲良くわきあいあいとできる方が入ってくれるとうれしいです！