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【インタビュー/宮里剛さん】戦闘機整備士から農業へ - 食の安全を追求するH.Eファームの挑戦

▌自衛隊での経験から農業を始めることになった経緯を教えてください

高校卒業後、航空自衛隊に入隊し、北海道千歳基地でF15戦闘機のエンジン整備を担当していました。空を飛びたいという夢を実現するため、その後海上自衛隊に転官。ヘリコプターの航空士として新たなキャリアをスタートさせることになりました。

本当はヘリコプターの航空士をずっと続けたい思いでしたが、事故が多く、家族や周りから辞めるよう説得され続けて、志半ばでの退官を決意。次は何をしようかと考えていた時、妻から「今の野菜には農薬が沢山使われている」という話を耳にしたんです。それをきっかけに、この野菜を自分の子どもや未来の子どもたちに本当に食べさせることができるのかという疑問が芽生え、次の仕事として農業という選択肢が見えてきました。

そこで、妻の出身地である北海道への移住を決断。新ひだか町で農業研修を受け、新たな道を歩み始めることにしたのです。

▌H.Eファームへの入社を決めた理由は何ですか?

太陽光事業への挑戦の可能性と、農業の経験を活かせる環境という二つの魅力に惹かれて入社を決意しました。実は私のH.Eグループとの出会いは、農業を始めて間もない頃、借りていたハウスが雪害で全て潰れるという困難から始まりました。

国・道・町・農協の支援を受けて再建したものの、妻の体調不良により、私一人で作業をする日が増え、16棟のハウスの作業を私と5人ほどのパートさんで回す厳しい状況が続いていました。

この頃、冬の期間は仕事がないため、地域の自治会長の紹介でH.Eグループの太陽光事業で技術職として働かせてもらう機会がありました。その経験から太陽光事業にも興味を持つようになり、その後、同じ自治会長の紹介でH.Eファームの取締役社長と出会いました。その際、H.Eファームに入社しないかとオファーをいただいたのですが、実は一度、入社を断っていたんです。

その後、離農してデイワークを探していたときに、H.Eファームの定植作業の募集を見つけて働きに行ったところ、取締役社長と再会。その際に再度、入社のお誘いをいただき、必要とされているならと思い、入社を決意しました。農業は一度経験していたので違う仕事も良いと考えていましたが、もし農業事業が合わなかった場合は太陽光事業への異動も選択肢としてあり得ると考えたことも決め手の一つでした。

▌現在の主な業務内容と、特に力を入れている取り組みについて教えてください

主な業務は、圃場の管理、播種(定植)、栽培、収穫、そして機械類の軽微な整備です。栽培をする中で、特に農薬の使い方には強いこだわりを持っています。

基本的には農薬を使いたくないのですが、使用が必要な場合は苗が小さいうちに薄めて使うようにしているんです。苗が大きくなってしまうと、使用量が多くなってしまうため、病気を防ぐために小さい時期での使用を心がけています。

もしかすると一般的ではない方法かもしれませんが、人間の口に入るものなので極力農薬は使わず、使用する場合でも最小限に抑えたいという思いがあります。作物も生き物なので、疲れたら病気になりやすくなったり、水分管理一つで状態が大きく変わったり、やればやるほど面白さを感じています。

▌農業に携わる中で大切にされていることは何ですか?

結果はどうであれ、最後までやり遂げることを第一に考えています。

また、作物に触れる時は極力平常心を保ち、決してイライラしないよう心がけています。作物も生き物なので、人の感情に影響を受け、果実の味が変わってしまうこともあるんです。

そして何より大切なのは、豊かな自然の中で農作業を楽しむこと。立派な作物を収穫できた時は、これまでの苦労が報われる瞬間であり、この上ない喜びを感じます。

▌H.Eファームならではの強みについて教えてください

機械の操作や運搬の知識を持つ人材が、他のグループ会社にも多くいることは大きな強みです。

今年は人手不足で大変な時期がありましたが、他部署の方々にも随分と助けていただきました。様々なグループ会社があることで、さらなる協力体制の構築も期待できると考えています。

▌H.Eファームにはどのような人が向いていると思いますか?

基本的には自由な発想を持つ人が向いていると思います。

もちろん、全体を俯瞰できる人が一人はトップに必要ですが、それ以外は、あれこれと頭で考えすぎるよりも、楽しむ心を持って取り組める人が合っているでしょう。

農業の知識は、実際にやってみないとわからないことが沢山あるので、挑戦して失敗や成功を繰り返しながら経験を積むことが大切です。

また、機械の操作など基本的な知識があると入りやすいかもしれません。何より必要なのは、毎日続ける持久力と、最後までやり遂げる心です。

▌今後の展望についてお聞かせください

これからは作業の明確化を図っていきたいと考えています。

現在は各社員が担当エリアの状況に合わせて作付けの日程を決めていますが、今後はどのエリアも時期が重ならないよう、作付けから収穫まで計画を立て、お互いに助け合える体制を構築していきたいと思います。

一人では限界がありますが、助け合うことで可能性は大きく広がります。これからもこの豊かな土地で、安全で美味しい作物を育てていきたいと思います。

いかがでしたでしょうか?

株式会社H.E ファームに限らず、当グループにもご興味をお持ちいただけましたら、ぜひご連絡ください。お話する機会を頂戴できれば幸いです。

最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。

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