M&Aを経て、アルカナはいま34人になりました✨
M&Aを決めて、早くも一年が経ちました。少し前の記事にもありますが、株式会社スタジオ・アルカナというmainブランチに株式会社アンテクというdevelopブランチをプルリクして、マージしてもらったような格好です。(だいたいあってるはず)
さて。今の時点で思うことを備忘録的に綴る試み。M&Aに興味のある方も、そうでない方も、ざっくりと追体験してもらえるといいなと思います。
思い返すとたくさんのドラマ....というか、事件というか、嵐というか、10本分くらいの記事は余裕で書ける物語があるのですがそれはまた別の機会に。
そんな中でも、これは予想外だったというポイント2つまとめました。自身の浅学非才がいちばんの要因な気もしますが、それを踏まえてお楽しみください。PMI(M&Aの成立後に行われる統合プロセスのこと)の参考になれば幸いです。
そして、新しく参画する仲間に向けても「へぇ、そんなことあったんだ」みたいな情報のひとつになるかなと。ではさっそく1つめの予想外の話からいきます!
1. PMI
「PMI」。
言葉ではわかっていても、実際目の当たりにすると全然思ったのと違いました。
Post Merger Integration おそるべし。
簡単に言うとPMIとは会社と会社のマージ作業なのですが「ちゃんと意味と意義を知っていたら合理的にできるもの」だと思ってました。大不正解。
企業って同じベクトルで経済活動をするためのチーム、みたいなイメージだったんですが、
「いやいや、そもそも人(想い)の集まりですがな」
というのが思い切り抜けてました。
合理的なGitフローのようにレビューとマージを繰り返していけたらいいのに。。いやいやそんなこと言っちゃいかん。
経営方針や人事考課、就業上のルールなど、その辺りの統合をして(経営統合)、各種ツールやインフラ、チームビルディング、採用フローなどの業務上のマージ(業務統合)をする。この辺りは、両社共に「スクラップ&ビルド」をスローガンにしていたのも功を奏し、ある程度進んでいきました。そのスローガンも買収元の譲歩というか、配慮のおかげ。ある意味合理的に進められた。
PMIの最後の統合は「意識統合」です。そもそも思想の問題ってもっと何とかなるもんだと思っていた。。だっていい会社になるといいなが唯一の目標。みんな気持ちおんなじじゃん?って。これがまた1番何ともならないものだと思い知りました。なぜなら「こんな会社がいい会社」というイメージが、実は各個人で微妙に違うから。プログラミングは間違ってないのにプロダクト全体で不整合が出てしまう仕様バグのよう。こいつぁ困った。
振り返ってみて、これはよかったなというポイントも書いておきます。
よかったこと1つめ。それは「新規採用」です。意識統合の溝は今までこうだったという固定観念かなと。それがどっちにも属してない人が増えることで中和されてく。M&Aをするなら、M&A後に「採用を増やす」と言うのはひとつの正解かもなと思いました。
それともうひとつ。意識統合として良さげな施策は「新しくMVVをつくる」や、「クレドを制定する」とかもアリ。スクラップ&ビルドを大義にしなくても、「これを機に考える」というにはM&Aにはピッタリだなと思います。そういう思想的な部分に光を当てて、経営層だけでなく会社全体で考えるという作業は、変化だらけの居心地の悪さに解をもたらすきっかけになるのかなと思いました。
2. 変化
その前とその後で明確な変化が多く、適応力がやたらと試される一年でした。
これは覚悟してたはずの自分すらつらいと感じるレベル。
これは両社の「M&A前のオフィス」。左が旧アルカナオフィス、右が旧アンテクオフィス。
いまでも郷愁と哀愁を禁じ得ない。
「心の準備とか、してても無駄かな?」「事前の対策とか、考えても意味ない?」
ってくらいの変化の量。ただ一定量がすごい回数ってのではなく、一発で許容値を超える変化や、このくらいならへっちゃらっていう細かいのまで、緩急つけて変化を投げ込んでくるから当然みんな疲弊する。さらに、変化に対しての模範解答がない。要するに「この課題に解決策はない」ということ。ひたすらにサンドバッグのようになされるがまま。変化の大波小波に抗ったり流されたりするしかないのです。
そもそも旧アンテクでは、毎年のように方針を変えたり、体制を変えたり、期の最中でも何かを変更をしたりすることが多かった。そういう意味では耐性あったはず。それでも「そんなに?」って感じではありました。
思い返して「こういうことしてれば良かったのかな?」と思ったことも3つ書いておきます。当時やれていなかったことも含むためあくまでも想像の対策ですが自戒を込めて参考までに。
- 変化の共有
- 変化の勉強
- 変化の振り返り
1つめは、「これ変化したよね!」「あれも変わったね?」と、仲間との共有を図れば良かったなと。
自分だけ「あれ?これいつのまにか....」とか、「なにこれ?絶対最初こんなつもりじゃなかったやん」など、もやもやしてると大変つらい。まわりの仲間と小さなものも大きなものも共有できてると、もう少し楽しめたのかなと思いました。実際は次から次へと発生する変化に、自分の心ひとつで消化しようとしすぎてました。失敗。
2つめは、過去の事例の勉強。M&Aは自身にとっては縁遠いものだったので、あんまり知らなかったのですが。ちょっと見渡すと意外としてた、M&A。そんなまわりの生の情報をもっと聞いとけば、もっと解像度をあげられたのかなと。なんなら「不勉強だとみんな落ちる落とし穴」なんてのもあったかも。だとしたらくやしい。無念。
最後3つめ。これは今からでもできることだなと思いつつ、「こんな変化あったけどこうしたらよかったかな?」みたいな振り返りをしたい。これをしっかりできると、ナレッジなりメソッドなりを生み出せるかも。これはマジやらんと。
まぁ、そんな感じで1年が経ちました。まだまだこれからも大波小波と来るかもしれませんが、なんだかんだと落ち着いてきたようにも思います。
これからのアルカナも、絶賛新しい仲間を迎えて次なる目標に向かっていきたいと思ってます。この変化を耐えてこれた自分たちのよもやま話も、もし興味があったらぜひ聞いてください。
ではでは!
スタジオ・アルカナでは、
一緒に世の中を楽しくする仲間を募集しています!😃
”あったらうれしい”をすべての人へ。
これはスタジオ・アルカナの想いです。
アルカナのスタッフ、またアルカナに関わる全ての人へむけたメッセージです。
こんなサービスがあったら”うれしいな”
こういうことをしてもらえると”うれしいな”
この人と関われると”うれしいな”
アルカナに関わる人達みんなが”うれしい”といいな
この”うれしい”がどんどん広がっていくともっと”うれしいな”
”うれしい”が広まるって、ワクワクしませんか?
アルカナでは、”うれしい”を広めていく仲間を大募集しています!
一緒にアルカナでお仕事してみませんか?