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大学キャリア教育に変革を起こしたい。Original Point(株)を起業した背景にある想いとは?代表インタビュー#1

「やりたいことがわからない」大学生に訪れた転機

Q.大学のキャリア教育事業に取り組むきっかけを教えてください

僕自身が、学生時代に直面していた「やりたいことがわからない」という悩みが、
起業の原体験になります。

「お前のやりたいことはなんだ?」

航空会社の技術者として“やりたい”を仕事にする父親に、進学の節目に問われた苦い記憶が今でも残っています。そんな記憶が一つのきっかけとなって、大学時代の研究テーマ自由の不思議なゼミの中で「大学キャリア教育」と出会い、より問題意識が膨らみました。

ちなみに、ゼミの先生の専門は“農学”です(笑)


Q.学生時代にキャリア教育との出会いがあったんですね

ケーキ屋さんになりたい小学生はみるけど、コンサルタントを目指す小学生はみたことがない・・・

当時、ゼミと就活を行き来する中で、導いた結論がこれです。

そもそも人は、将来の選択肢を知らないと本当に自分に合ったものを選べない。
日常の生活で触れることのない“将来の選択肢”を知る機会が広がれば、それだけ人の可能性が広がるのでは?そんなことを考えました。


Q.確かに、学生時代に知ることができる職業って偏りがありますよね…

当時、教職課程も取っていましたが、将来の選択肢を知らない私が「今、教育の道に進んでも価値を発揮できないのでは…」と感じ、教員の道を迷わず断つことにしました。

そして、様々な業界を俯瞰しながら、人・組織の成長に関する知識・経験を得られる人事コンサルタントに就職することにしました。


大学のキャリア教育の意義を感じた、コンサルタントとしてのファーストキャリア

Q.人事コンサルタントの経験は、今の事業にどのような影響を与えていますか?

“入社前に将来の働くと向き合う重要性”を実感した経験となりました。

入社した会社では、「研修コンテンツ開発」 「コンサル営業」 「採用」 「マーケティング」…本当に、様々な仕事に携わっていたのですが、人材育成に触れる中で感じたのは、入社当初の熱い思いを失っていく若手の姿でした。

新人社員研修では「これを実現したいんです!」と強く語ってくれた彼らも、1年後に再開すると「この会社で理想を実現するのは無理だと思います」と、どこか斜めに構えて、諦めてしまう様子を何度となく目にしました。


Q.いわゆる“配属ガチャ”と言われるやつですね…

一部上場企業のような大企業でも、就職希望ランキング上位の常連企業でも、似たような状況を目の当たりにしました。

主体性を持って前向きに働くこと。これって入社後のアプローチで変化することもあるのですが、本来は入社前にできるといいのにな…という想いは強くなりましたね。

「世の中にどんな選択肢があるのか?」
「自分が何者であり、どうありたいか?」
「そもそも、働くってなに?」

入社前に“働く”と向き合う機会があれば入社後のパフォーマンスもへ大きく変化するのではと日に日に強く感じるようになりました。

僕自身が、大学キャリア教育事業に取り組む覚悟を持てたのは、この社会人生活への準備期間の4年間にアプローチすることで、学生の潜在能力を最大限に引き出せると確信したからですね。




原点と未来を繋ぐOriginal Pointの3つの事業とは

Q.Original Point(株)の事業について教えてください

Original Pointの社名は、原点”origine”に立ち返ることが大切だという考えに基づいており、自分自身の原点と、その先の明るい未来を繋げることで、人がイキイキと活躍できる社会の実現を目指しています

私たちは、「学ぶ」と「働く」の架け橋となる機会を提供する「大学キャリア教育事業」、「働くリアル」伝えて次世代の未来を熱くする「新卒採用支援事業」、次世代のはたらく土台づくりを支える「キャリア開発事業」の3つを事業として展開しています。

またこれ以外にも、大学と提携してキャリアデザイン研究所を設立し、優秀なビジネスパーソンが学生時代にどのような経験を積んでいるか、リアリティギャップを乗り越える若手がどんな特徴を持っているか、職場ではどのようなサポートがあるかなど、日本の組織風土におけるファーストキャリアの支援に繋がる研究を行い、その研究成果を人事向けメディアなどで発表しています。


Q.3つの事業と研究によって成り立っているんですね

大学、採用、入社後育成の3つの事業領域の“相互作用”が非常に重要だと感じています。

働くのリアルを我々を知っているからこそ、より本質的な大学キャリア教育事業を展開できる。大学生を起点としたZ世代に触れているからこそ、新卒採用や人材育成にノウハウを還元できる。

これは、我々の一つの強みだと考えています。

新たに再定義したMission「可能性を、ひらこう」を体現するために、大学キャリア教育の現場を起点に、これからの次世代をつくる教育事業を広げていきたいと考えています。



Q.最後にメッセージをお願いします

正直、格好つけて語っておりますが…まあ、綺麗事だけではうまくいかないのが教育事業だと思っています。

そもそも、大学キャリア教育市場は13億というビジネスとしての可能性は限りなく低い現状です。ある意味この市場で起業するのは博打であり、ここまで無理矢理コトを起こし、形にしてきました。

このインタビューだけでは語りきれませんが、これまでの小さな積み重ねによって、より大きな挑戦をするために必要な、質の高い教育コンテンツ と リソースが集まってきています。

まだまだ未完成の組織ですし、経営者としてはまだまだポンコツなのですが、純粋な想いを持って一緒にMissionを形にできる方とお会いできることを楽しみにしています。

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