享受と提供
大学卒業後はSIer、インフラ運用やサーバー構築支援業務、フロントサイドやサーバーサイドを中心に開発業務を経験してきました。これまでの構築・開発の業務を通じて、顧客管理など一定の業務であればシステム構築・開発を最小限に抑えたサービス、いわゆるSaaS製品の提供ができるのではないかと感じだし、またエンジニアのキャリアパスとしても導入・定着経験を持ちたいと考え転職を考えました。
セラクへ入社した理由は、享受と提供による相乗効果が生まれると思ったからです。Salesforce 導入・設計のリスキリングが行える一方で、入社当時はWeb系の経験値がない部署でもあったので、これまでの私の持つIT全般の知識を他メンバーに提供できると思い入社を決めました。
設計書通りではない、カスタマーサクセス視点が必要な開発
現在はSalesforceの受託開発チームに所属し、Salesforceの導入に関わるプリセールスからプロジェクトマネジメントを中心に業務を遂行しています。Salesforce の導入支援では、新規導入だけでなく他システムからの移行・連携もあります。Salesforceはノーコード部分だけでも非常に便利ではありますが、お客様の要望が複雑なケースにおいては実現が難しい場合もあります。そこでエンタープライズだと、Salesforce独自言語のLWC(Lightning Web Component)やApexを用いることで、お客様の要望を実現しています。これら独自言語は、HTML, JavaScript, Java, SQLに近い形でコーディングすることができるため、これまでの私のエンジニアとしての経験が活かしています。
ただし、当社のSalesforce導入は、今までのように設計書通りの開発ができればよいかといわれるとそうではありません。Salesforceは独自の開発ルールも非常に多いため、開発視点だけだとプロジェクト進行に影響が出てしまうからです。お客様のKPIやビジョンを理解してカスタマーサクセス視点を持ちながら、本当に必要な機能なのか、もっと良い設計ができるのではないかと設計・開発前の要件定義をしっかりと行うことが求められます。お客様とイメージのすり合わせを密に行いながら進めていくのが特徴でもあり魅力の一つですし、だからこそ、セラクCCC側だけでなくお客様とチームの一員として目的を成し遂げることができるのは非常にやりがいに繋がっています。
また、プログラミング言語を用いていることで利便性が高いシステムになるメリットもありますが、「ノーコード・ローコードでの実装」というSalesforceのメリットが減ってしまいます。開発すれば何でもできるという視点だけではなく、改修が簡単かどうかなどの視点でも考えていく必要がありますので、設計・開発前に本当に必要なシステムが何かを明確化し、開発中心で作りこむ必要があるのか、Salesforceのノーコード中心で構築するべきかを常に考えて進めるよう心掛けています。
End to Endのカスタマーサクセス
Salesforceのノーコード導入、開発ありの導入プロジェクトを一人で進行できるようにもっと視野を広げたいです。もちろん複数メンバーでプロジェクトは進める形ではありますが、どの分野でも対応できることでプロジェクトを円滑に推進できるようになるためです。現在プリセールスなど商談の場にも立たせていただいているので、ゆくゆくはお客様と商談をするところから導入、運用、定着化までEnd to Endで支援できるように高い目線を理解していきたいです。
人と人の間に生まれる“仕事”
仕事とは、人と人とのやり取りから縁があって生まれるものだと思っています。プリセールスでは、初対面のお客様の要望をこのように満たせるのではないかと考え取り組み、プロジェクトが始まればチームメンバー、お客様のメンバーとのコミュニケーションがあります。プロジェクトが終わった後も、お客様はSalesforceを利用して様々な人との関わり、目に見えないところでも色々な縁が生まれているものだと思います。こういった一つひとつの縁を作るために、プロジェクトを推進するためには主体的な行動が必要です。環境変化が速い業界なので分からないこともあると思いますが、主体的に考え、学び、コミュニケーションをとっていきたいと思う人と一緒に働いていきたいですね。