こんにちは!株式会社シャタイシステムズ DXソリューション部の板橋です。
今回登場するのは、DXソリューション部 部長の野地さん。2022年に入社し、部を率いながら、現場ではプロジェクトのリーダーも担っています。
入社前、ITベンダーで金融系の開発をしていたとき、当時から面識のあった当社の創業者に、「EUCを事業にする」と聞いていたそうです。そしてそれを有言実行した姿を見たことが、入社のきっかけになったと語ります。
私たちの部署が手がけるのは、EUC(エンドユーザー・コンピューティング)の開発です。金融機関で使われているExcelやAccessなどの業務ツールを、実際に使う方の声を聞きながら作っていきます。EUC開発ではどんなことをするのか、その魅力はどこにあるのか。野地さんがメンバー一人ひとりとどう向き合っているのかも含めて、じっくり話を聞きました。
「いま作っているものが、何に使われるのか分からない」「開発の経験はあるけれど、金融業界の知識には自信がない」、そんな方に読んでほしい記事です。ぜひ最後まで読んでいただけると嬉しいです!
お客様の「この数字も見たい」に、EUCで応える
――そもそもEUC開発とは、どんな仕事なのでしょうか?
野地: EUC開発は、ExcelやAccessのVBAなどを使って、現場の業務を効率化するためのツールを作る仕事です。例えば、これまで手作業で行っていた集計やデータの整理、帳票作成などを自動化したり、使いやすい形に整えたりします。 大規模なシステム開発というよりは、実際に業務を行う人たちの近くで、「ここをもっと楽にしたい」「この作業を減らしたい」といった要望に応えていくイメージですね。
――野地さんがいま携わっているプロジェクトについて教えてください。
野地: 2年ほど前から、銀行のお客様のプロジェクトを担当しています。
もともと現場で使用されていた業務パッケージ(金融機関向けの出来合いの基幹システム)に加えて、別のパッケージがもう一つ導入されることになりまして。既存のEUCはもとのパッケージ向けに作ってあるので、新しいほうに合わせて作り替えたり、一から作ったりしています。
これまでに新規で50~60本を作りました。もともと400本近くある既存のツールからも、必要なものを選んで直しています。
EUCって、本来は現場の人が自分の仕事をやりやすくするために作ったツールの集まりなんです。誰が作ったか分からないものが散らばっていて、それを保守していく。そういう世界でもあります。
でもいまの現場は少し違っていて、私たちがウォーターフォールで要件定義からお客様と詰め、開発チームへ基本設計を渡していくような流れです。EUCと言いながら、システム開発に近いプロジェクトかなと思います。
――かなりの本数ですね。このプロジェクトで、どんなところに面白さを感じますか?
野地: パッケージ自体は機能が充実しているんですけど、細かいところまでは手が届かないんですよ。お客様から次々届く要望には、Excelで対応します。例えば、商品の株価や値動きがひと目で分かるツール。金融庁に定期的に出すレポートを、効率よく出力できる仕組み。どれもパッケージだけでは埋まらないところです。それが、お客様にとってはとても重要なツールになります。
ただ、「こんな感じだと思うんですけど…」とフワッとした相談も多いので、やりとりを重ねて詰めていきます。それでも作ってみたら違っていた、ということはあって。そのときは「違ったね、よし直すぞ」とお客様と一緒に直して、スケジュールに間に合わせる。そうやって突き詰めていく時間が楽しいですし、何より、お客様のかゆいところに手が届く。これがEUCの醍醐味かなと思います。
困ったら即相談。一人にしないチームづくり
――そのなかで、野地さんご自身はどういった役割を担っているんですか?
野地: 主に、お客様とメンバーの間に入る立場かな。メンバーが初めて触る業務だと時間がかかることもありますし、人それぞれ得意も苦手もある。そこをどうフォローするか、一緒に考えています。
場合によっては、お客様に「ここは少し時間がかかっていますが、この先で取り返せます」とお伝えして、全体の帳尻を合わせていく。現場にはうちの社員やパートナーさんがいるので、その一人ひとりとお客様をつないでいます。緩衝材のような形になれているんじゃないかと。自負ですけど(笑)。
――プロジェクトメンバーとは、普段どのように関わっているんですか?
野地: 今はテレワークがメインなので、週に一度はミーティングを設けています。それとは別に「何かあったら直接言ってね」と全員に伝えているんです。
深刻な相談が頻繁に来ることはないんですけど、難しい案件に当たると、手に負えないという声が出ることもあって。一から十まで分かる人なんていないので、「抱え込まないでね」といつも言っています。
後になって「ダメでした」と聞くのはお互い不幸なので、「困ったら即相談」をルールにしています。一人ぼっちで放置しないことが大原則なんです。
――メンバーにとっては、本当に心強いですね。野地さんの優しさが伝わってきます。
野地: 叱るときは叱りますよ(笑)。やる前から「できないと思います」と言われると、「いやいや、まずはやってみようや」となるじゃないですか。
不安なのは構わないんです。「ここが不安なんです」と言ってくれれば、「じゃあ詳しい人を連れてくるから一緒にやろう」と動ける。ただ「無理です」で終わると、先に進めないですからね。
――そこまでメンバーを気にかけるのは、なぜなんでしょうか?
野地: 先輩の影響ですね。新人の頃、何も分からないまま現場に入って、その都度聞きながら覚えていきました。
その先輩は、新人の自分にもチャンスをくれましたし、叱りはしても、理不尽に怒ることは一度もなかった。半年で現場を離れるとき、「お前、あんまり手がかからなくて助かったわ」と言われたんです。どこまで本気か分からないですけど、すごく嬉しかった。
その先輩のスタイルが、自然に身についたんだと思います。
「金融の知識はゼロでもいい」成長を支え続ける土台がある
――金融系の開発は初めて、という方も多いと思います。金融の知識はどの程度必要ですか?
野地: 正直、ゼロでもいいんじゃないですかね。金融といっても幅が広すぎますから。私も若い頃は預金や融資のシステムを担当していて、いまの現場のアセットマネジメント、資産運用は、業務として触れてこなかったんですよ。
現場でマニュアルや設計書を見ながら、「こういうことなんだな」と覚えていけばいいんです。あっちもこっちも全部知っている人なんていませんし、分からなければ先輩がフォローするので、そんなに心配しなくて大丈夫ですよ。
――入社してから現場に出るまで、どのように進んでいくのでしょうか。
野地: 入社してすぐ現場に出るか、2〜3か月ほど社内で勉強してからにするかは、今できることと、これから何を身につけたいかを聞いて決めます。どこの現場に入るかも同じです。EUCはExcelやAccessのVBAが多いので、経験があればすぐ参加できますし、やったことのない領域に挑戦したい人には、そういう現場を用意することもできます。
入る現場によって扱う業務も変わるので、事前に説明してメンバーが準備できる時間を作るようにもしています。必要な本は会社の費用で買いますし、おすすめの講座を紹介することもあります。今はAIもPythonも、社を挙げて覚えていこうと話しているところです。
――準備の時間があるのは安心ですね!現場に入ってからは、任される範囲がどう広がっていくのでしょうか?
野地: 最初はメンバーとして入ってもらいます。そこからだんだん下に人がついて、チームをまとめる側に回っていく。これを若いうちから経験できます。
たとえば、お客様とのやりとりを任せていたメンバーは、コミュニケーション力をぐっと伸ばしました。「このチームをもっと大きくしたい」と言って、本当に大きくしたんです。いまでは頼もしいリーダーとして活躍していますよ。
もちろん、いきなり任せきりにはせず、上司や営業がフォローしながら進めます。技術的なことは後から追いついてくると思いますし、AIでカバーすることもできます。でも、チームをまとめる経験は実際にやってみるしかない。だから、若いうちから任せています。
ゴールが見える現場だから、「あと一歩」が踏み出せる人になれる
――DXソリューション部では、どういった方が働いていますか? また、入社後に活躍しているメンバーの特徴を教えてください。
野地: 10を超えるチームがあり、基本的には1〜4人ずつに分かれて現場に入っています。年齢は20代から私のような50代まで。ざっくばらんに話す人ばかりなので、気軽に声をかけられても平気な人が合っているかな。
金融の経験はなくても、うちで活かせる経験は色々あるはずです。たとえば、お客様と膝を突き合わせるような仕事をしてきたのであれば、その経験はこの仕事でも力になります。何より大事なのは、お客様と話せるかどうかです。
伸びていくのは、発信できる人です。困っていること、嫌なことを口に出せる人は、そこで止まらずに「こうすればいいんじゃない」というやりとりへ進めます。私が設計を間違えたときに指摘してくれる人もいて、そういう人はやっぱり目立ちますね(笑)。
――部としては、これからどうしていきたいですか?
野地: チームを大きくしていきたいですね。いまは10数チームあって、1人や2人のところもある。1人だと寂しいので、3人、4人に増やしていこうと動いています。そうすれば、まとめる側に回る経験を積めるメンバーも増えますから。
――最後にこの記事を読んでいる方に、メッセージをお願いします!
野地: 自分が作っているものが最終的に何になるのか、見えないまま働いている人は結構いると思うんです。言われたことをやるだけで、全体が分からない。カレーを作るとは知らされずに、「とりあえずニンジンを切って」と言われているようなものですよね。
うちの現場では、何を作るのかが最初からはっきりしています。隠し味をどうするかまで、お客様と会話しながら決めていく。始まりから終わりまで、自分がいま何をやっているのかを分かった上で進められます。
だからこそ、チャレンジしたい人に来てほしいんです。その場は用意できますし、基本的に案件を掛け持ちさせることもありません。ただ、チャレンジしたいけどしたことがない、というのも別にいいんじゃないですかね。猛者である必要はないんです。思ったことを言えて、行動できて、踏み出せる。そういう人だったら大歓迎です。
【インタビューを終えて...】
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
話を聞いていて印象に残ったのは、「抱え込まないでね」という言葉と、メンバーを一人にしないための細やかなフォローの積み重ね。「金融の知識はゼロでもいい」「猛者である必要はない」という言葉は、今の環境で自分を出しきれていない方にこそ届くのではないかと思います。
少しでも心が動いた方は、ぜひ一度カジュアルにお話ししませんか?「話を聞きに行きたい」ボタンからのエントリーをお待ちしています!