例えば、BtoBの業務のやり取りは、その会社のブランドを背負ってフロントとなる人間同士で行われ、受け取った業務はいったんAIに投げて、AIが「AI or 人間」という分岐をする判断をして最終的にはフロントの人間に返ってきて、お客様に提供するというような流れが生まれます。
例えば、AIがマーケティングのデータを分析して、商品の陳列を変えろと言ってきたとします。現場の人間はそれに従い、棚を動かして商品を並べ直します。そこでは人間が手と足を使って物理的な変化を起こします。
例えば、AIだけで完結するソフトウェアサービスではなく、AIの新しいアプリを使っている感覚で、人間を動かすようになるということです。
UIの中では、AIに指示を出しているかのような体験ですが、裏側の連携はAIが人間に指示を出し、人間がサービス利用者が求めるアウトプットを出すということです。
いま、私たちがAIを使うとき、人間が行う業務の流れの中にAIを使えるか、使えないかという話が行われることが一般的です。
しかしこれから始まるのは、AIを起点とした業務の流れの中に人間が入ってくるという現象です。
もはや「AIを使えるか」「AIを使えないか」という話ではなく、「AIを使うか」「AIに使われるか」という話になるということです。
AIに使われるなんて「人間としてどうなんだ!」とかの意見もあるかもしれませんが、どうなんだ!という意見を言ったところでこの流れが止まることはなく、AIによる合理的な判断による適材適所の最適化の現象が止まることはありません。
この逆らえない流れの中で、どのような考え方で、これからの「AI活用」に備えていけばよいのかの役に立てばと思っての記事です。
https://co-r-e.net/method/humaninterface/