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起業

研究者起業家の、クラファン大敗戦記と3つの教訓。

研究者起業家の、クラファン大敗戦記と3つの教訓。「91%の成功確率」と言われたクラファンが、なぜ失敗したのか?研究者として、そして起業家として信じたロジックが通じなかった現実。今回は、昨年2024年に挑戦したクラファンの全記録を率直に綴ります。私、古谷優貴はもともと大学で研究者として、数多くの論文執筆に取り組んできました。その後、研究の知見を社会に還元すべく起業。過去には株式投資型クラウドファンディングサービスであるファンディーノを通じて3,000万円の資金調達にも成功しています。当時は多くの方々から「これは絶対に成功する」「次世代のインフラになる」といった期待の声をいただき、自分自身も...

研究者OS & 起業家OS 変えるのではなく、つくる

前回までのあらすじ前回は「元研究者が起業して壁にぶち当たり立ち止まるまで」を書きました。出来過ぎな流れで大学発ベンチャーの研究員と博士学生を始めながら起業し、チームを作り、資金調達をし、サービスを作り、ピッチで多数入賞しつつローンチをしたものの、チームもサービスも歯車が狂った状態で暗礁に乗り上げ、満身創痍で掴んだ勝ち筋をいざ進めようとした際に自分の中での違和感が無視できなくなって立ち止まる。という、なかなか重い内容を書いていました。そんな半端なところで止めつつしばらく間を開けてしまい申し訳ありません。今回は「研究者OS & 起業家OS 変えるのではなく、つくる」を書きます。「「研究者O...

元研究者が起業して、壁にぶつかり立ち止まるまで

前回までのあらすじ前回は「ずっと研究していたかった元研究者が起業するまで」を書きました。リハビリとしてアイデア投稿を始めたら思いの外うまくいき、ノリでどんどん進めたらあれよあれよという間にステップアップし、自分の課題を解決できるサービス(現在取り組んでいる実験設備・ラボのシェアリングサービス「Co-LABO MAKER」)を考えてコンテストに出したら最優秀賞で100万円貰い、検証の過程で可能性と使命感を感じていたので本格的に道を探し、仙台で大学発ベンチャー社員兼社会人ドクター兼代表取締役として起業する道を見つけて、大企業の研究職を辞めて起業に至る。という、ちょっと出来過ぎな流れで新たな人...

ずっと研究していたかった元研究者が起業するまで

はじめにこんにちは。古谷です。Co-LABO MAKER(コラボメーカー)という研究設備・ラボのシェアリングサービスをしている東北大学発ベンチャーの代表をしています。現在4期目に突入したところです。Co-LABO MAKERは、一言でいうと「研究版のAirbnb」です。やりたい実験があるけど研究設備やラボがない研究者を、研究設備はあるけど資金が必要な研究室や企業をつなげ、ラボや実験機器を一定期間使えるサービスを提供しています。https://co-labo-maker.com/同時に、東北大学の社会人ドクターかつ特任准教授でもあります。私は、起業(2017年4月7日)する1年ほど前まで起...