紅茶の国「スリランカ」の風で思考がほどけた「アンガーマネジメント」=CHUBU SCIENCE=
Photo by Shashank Hudkar on Unsplash
10月中旬となり、ようやく朝夕に涼しさを感じられる日が増しました。長い夏でした。
当社では、夏期休業の期間はありませんが、社員は、7~9月の3か月間に「夏期休暇」をそれぞれ取得します。
本社のあるスタッフが先日、土日祝と合わせた夏期休暇後に「ちょっと旅行に行ってきたので、皆さんに」と。素敵なお土産をいただきました。そういう話を進んでするタイプではないので皆も嬉しく「どこに行ってきたの?」と尋ねると、「えぇ、スリランカへ」とさらり⁈
「ええ、スリランカへ」
「スリランカ~⁈」と大注目のもと、いろいろと聞いてみました(以下をどうぞ)。
普段から海外に行く頻度は多いのですか?
- それほど多くはありませんが、今後は2~3年に1回は行く予定を立てています。(そうなんだ・・・)
今回の旅行先にスリランカを選んだ理由は?
世界遺産の番組を見ている際に、シーギリヤロックに登ってみたいと思い、選びました。(そうだ、彼は世界遺産マイスターだった!)
そのほかにも仏歯寺やスリー・マハー・菩提樹などの仏教遺跡にも興味があったので。
1週間ほどの滞在、現地ではどのように過ごしたのですか?
7日間の内、2日間は日本=スリランカ間の移動でした。片道8時間ほどでスリランカのコロンボ国際空港に到着します。ほかの5日間は1都市につき1日程度の滞在で、アヌラーダプラ、シーギリヤ、ダンブッラ、キャンディ、ゴールを訪問しました。シーギリヤロックからの景色や、キャンディの仏歯寺が印象に残っています。
街はどのような雰囲気でしたか?
スリランカは仏教国ゆえか、街には落ち着きがありました。ただし、郊外から都市に入ると車も多く走り、活気も感じます。
気になった街の遺産はありましたか?
個人的にはキャンディの仏歯寺ですね。教徒の聖地のひとつのため、どのような信仰が根付いているのかが気になりました。平日でしたが多くの方が参拝していて、仏教国であることを目の当たりにした感じです。
体験できたことはありますか?
シーギリヤロックの登山、キャンディのマーケット見学などを体験しましたが、特に印象に残ったのは、スリランカ流の ”手でカレーを食べた" ことです。どことなくスリランカの気候に染まったような気がしました。
自分の生活に取り入れてみたいと思ったものはありますか?
スリランカでは、2009年まで民族間の紛争があり、その後も紛争の影響は残っていると聞きました。しかし、街にそのような面影は見当たらず、とても平和な雰囲気でした。 第二次世界大戦でスリランカの代表であるジャヤワルダナが、法句経(Dhammapada)の「実にこの世においては、怨みに報いるに怨みを以てしたならば、ついに怨みの息むことがない。怨みを捨ててこそ息む。これは永遠の真理である(中村元 訳)」を引用して、日本に対する賠償請求権の放棄を宣言、日本の分割統治に反対し、日本の国際復帰を後押ししました。
スリランカの歴史を知り、スリランカを実際に訪問することで、この考え方の大切さや必要性を学ぶことができました。アンガーマネジメントとしてこの考えを実生活でも取り入れてたいと思っています。
お土産にDilmahのスリランカティとジンジャークッキーをいただきました。特に世界各地のホテルにも採用されているDilmah、紅茶好きの社員が飛び切り喜んでいます。どのようにセレクトしたのですか?
紅茶には詳しくなく、お土産として配ることができるもの(個包装)のセイロンティーを探していたら、Dilmahがありました。そこまで有名だとは知りませんでした・・・。
会社の福利厚生で英語メールレッスンを受けていますが、活かせましたか?
「ゴール」の街中で迷子になったときは活用できました。何とか無事に集合場所に戻ることができました。
次回はどこに行ってみたいですか?
ポーランドですね。一度予定したのですが、コロナ禍で中止になったので、リベンジしたいです。アジア圏ではタイにも行ってみたいですね。
夏の休暇をこんな有意義に過ごされたんだと感激しました。夏期休暇は、心身のリフレッシュに加え、家族や友人との交流を深める大切な機会です。さらに、旅や趣味などを通じて得られる新たな視点や発想は、休暇後の業務にも好影響をもたらします。
この「旅行記」を聞いて、感性が磨かれ、思考が広がっていく様子が伝わってきました。そんな体験を通じて、いくつになっても新しいことに心を開き、学びと工夫を楽しめる自分でありたいです。
2025.10 本社管理部