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【社長インタビュー】「とことんやると決めた仲間と一緒に、好きなコトをやりたい」〜国内市場にとどまらない事業展開を〜

こんにちは!調和技研の長尾です。

調和技研は、「社会の高難度課題の解決にAIで貢献する」ことをミッションに掲げ、AI技術の知識と経験を最大限に活用し、各産業のお客様と共に時代の最先端に挑戦しています。

今回は、調和技研の代表取締役社長である、中村さんへのインタビューです。調和技研を作ったきっかけ、調和技研の今後についてお話を聞きしました!

目次

1. 調和技研を設立するに至ったきっかけ

2. 調和技研の「これから」

3. 社長にとって調和技研とは?


-----まず社長の調和技研での業務内容も含めて、自己紹介をお願いします。

一言で社長の仕事を説明するには、とても難しいですね。経営企画、営業、経理、総務、プロジェクト管理、資金調達、人事採用、海外事業・・・と様々です。ただ一人でできる事は限られますから、今はこうした業務を得意とする人を見つけ、適材適所に配置し、全社最適化を考えることが仕事でしょうか。
それでも基本的には、“やりたいコト”を仕事としています。もちろん、今は会社設立当初のサークル的な活動ではないので、色々と大変な事もありますが、常に“何とかなる”と思っています(笑)
何億もの資金調達をしたり、バングラディッシュに現地法人を創るために走り回ったり・・・こんな仕事は、チラシ配りをしていた頃には想像し得ない仕事の一つです。
ただ、唯一、僕がしなくてはならないのは、“正解のない経営課題に対し判断をすること”、そして“その結果から生じる会社の全ての事象に対して責任をとること”です。


1. 調和技研を設立するに至ったきっかけ


-----調和技研の経営者になろうと思ったきっかけ、その経緯についてお聞かせください。

僕は調和技研を立ち上げる前は、大手情報系企業にいて、採用や新規案件の立ち上げの情報収集のために、全国の大学の研究室を訪問していました。その研究室の一つが、北海道大学の調和系研究室だったんです。
当時、鈴木先生や川村先生と「こんな事ができないか?」、「あんな事をしたいなぁ」と、ほとんど夢のような話で盛り上がったものです。色々な事を話しましたが、共通するのは「先端的な研究成果を社会実装しよう」という事でした。人の役に立ってこその研究ですからね。「それっていいな!」と思い、すぐに一緒にやろうと決めました。勢いでやってみようと、最初は学生を社長にして、社員は僕と数名、あとは先生2名で、サークルのようなノリで立ち上げたのが調和技研です。
ただ、現実は違って、実際は大変。すぐに経営危機に陥りました・・・笑
当たり前だけれども、最初から仕事は入ってこないしお金もない。すぐに誰もいなくなり、残ったのは僕ともう一人と、あとは先生。とは言え、僕は何とかなるとしか思っていないわけですから、そのまま続けたら今に至ったという感じです。僕は頭が悪いし、思い込みが強いから、失敗するという考えは最初から持ち合わせていないのかもしれません。“できない理由を考える時間があるなら、やってみた方が早い”という考えです。
当時は学生にバイト料を払うために、友人の会社の新規事業の企画書を作ったり、商店街の活性化コンテストに出場したりして賞金を稼いでいました。まあ、アイデアだけは無限にあったので。それでもお金がない時は、商店街でチラシ配りとか、先端技術とは全く関係ない事までやっていました。今となっては、大手企業の人や偏差値の高い学生さん向けに、毎月のようにAIの社会実装について講演をしているのですから、自分でも不思議だなって思います(笑)
社長になったきっかけという最初の質問に戻ると、紆余曲折ありますが、“やってみたいコトをそのままやり続けていたら社長になっていた”というところです。


-----なるほど、社長と先生方の出会いには、何か運命のようなものを感じますね・・笑 では次に、社長は文系学部ご出身とのことですが、知識のキャッチアップで意識されたことはありますか?

なんのためにキャッチアップを行うか、その目的によりますね。
個人的に特定技術のキャッチアップが必要だと思ったら、参考書籍やネットで情報を収集したり、あるいは大学の先生達に質問します。
一番手っ取り早いのは、セミナー講師役や提案書作成を(できないのに)引き受けてしまうことです。そうすると、必然的に期限に迫られ、勉強をするしかなくなります。それでも難しい場合には、社員に教えてもらいます。あとは、毎日社員の報告書を確認したり、先生方とコミュニケーションをとると自然にキャッチアップできます。
「門前の小僧習わぬ経読む」って古いことわざの通りですね。経営的には、結論から言うと、僕が勉強しても大した事はできなから、高い専門性を持った研究者、学びたいエンジニアに仲間になってもらえばいいと考えています。
僕は僕で、彼らが苦手な事を補完すればいいと考えています。多様な、かつ個性あふれる人が来てくれる経営環境を創るのが僕の夢で、面白い会社であるには、むしろ全員が同じではない方がよいと考えています。


-----非常に魅力的なフレーズだと思いますが、当社のモットーである「好きなことをとことん」に込めた社長の想いをお聞かせください。

もう、飽きるほど使い古された言葉に、“人生は一度きり”というものがあります。会社で働く時間は、睡眠時間を除くと、人生の半分に相当すると言われています。それなら「好きなコトをやっちゃえ!」と思うのに、「そんなに人生は甘くない!」と周囲の人から諭されて、昨日と変わらない日々を過ごす。もちろん考え方は人それぞれだし、人生に正解はないから、それもありです。でも僕は、とことんやると決めた仲間と一緒に、好きなコトをやりたいと思っています。
人間、何かを「やりたい」「やってみたい」と思ったときに、「本当にできるだろうか」と不安になります。でもその不安って、意外と不明確だったり、具体化されていなかったり、そもそもまだ起きてなかったりする。どうせ一度きりの人生なんだったら、起きていないことを不安に思うより、好きなことをやってみればいい。不安とか考えずに、やってみていいんです。その結果失敗したとしてもいいし、それを受け止めてあげる文化が調和技研にはあります。




-----業務内容、社内制度、なんでもOKです。社長が「調和技研のここがいい!アピールしたい!」と感じるポイントを教えてください。

人は、本来、自由度が高く、個々の裁量が大きいほど、パフォーマンスを上げられると考えています。なので、働くスタイルをできるだけ自由にしていて、そこが良いと思っています。せっかく自由度が高い環境にいるのであれば、社員のみんなにはどんどんチャレンジしていってほしい。ですが、そこで萎縮してしまうのが人間です。チャレンジする前に萎縮してしまう・・・
僕は失敗には二つあると思っていて、“やったことで得る失敗”と“やらないことで後悔する失敗”です。前者と後者で、前者は既に行動に起こしている、チャレンジをしているので、これは◯です。どんどん失敗して、成長していってほしい。中には、夜寝る前に布団の中で叫びたくなるくらい恥ずかしいようなこともあるかもしれない。でもその失敗の経験から、「じゃあここをこう改善しよう」「もっとこうすればよかった。次はこうしよう。」と思うことができます。それでいいんです。
一方後者は、基本的に人間が気がつくことができない失敗です。しかし中には、「やればよかった」と感じることができるでしょう。やらなかったことで反省できたらちょっと◯です。でも人間は大体、その後悔に気づくことができません。それってすごく残念なんことだと思うんです。だったら、考えるよりも先にやってみればいい。そのための自由度の高さです。
これを踏まえて、調和技研の社員には前者でいてほしいというのが僕の願いです。調和技研は、失敗から学ぶことができる、そんな場所だと思っています。
また、調和技研は大学発のベンチャーですから、各プロジェクトについて、多くの研究室の先生方からアドバイスを頂くことができます。その点は、向上心や好奇心の強い社員にとっては心強いのではないでしょうか。
あとは、うちの社員はみんな真面目ですね。

2. 調和技研の「これから」

-----調和技研は今、プロダクト事業展開へ足を進めていますが、その上での現在の課題と展望をお聞かせください。

調和技研が設立されたのが2009年、その期間にたくさんのケーススタディが生まれ、お客様からは「面白いことやっているね」「技術力高いね」「ユニークな会社だね」と言っていただける機会が多いです。
こうした多くの事例を生み出してきたのが受託研究であり、当社のAI開発のノウハウ・経験を蓄積している重要な事業領域にほかなりません。
ただし、これらはフロービジネスであり、今後、Jカープ成長を実現するにはストックビジネスへの転換が当社の重要な経営課題だと認識しています。
その一つが自社開発したAIエンジンによるライセンス事業の立ち上げです。受託によるケーススタディの中には、顧客に共通する課題も多いものですから、その課題解決の為に汎用的に使用できるよう標準化された自社開発AIエンジンを創り、それをライセンス提供していく事業を進めています。その上で、今度はAIエンジンを個社別の受託開発においても活用し開発の生産効率を上げていく、こうしたハーベストループ型の成長を推進しています。
ライセンス事業に限りませんが、新しい事を始めるには、何が必要かを洗い出し、周到な準備が必要なのは言うまでもないことです。しかしながら、その前に最も大切なのは、これまでの発想と全く異なる思想を受け入れ、臨機応変に適応していく考えを持つことだと考えています。


-----今後、調和技研をどんな会社にしていきたいとお考えですか?

学術研究をバックグラウンドにし、強い好奇心の強い高度専門知識を持ったAI技術者集団でありたいと考えています。もちろん、もっともっと、自由度の高い働き方をできるように、経営者としてやれる事はやっていきますが、大切なのは、制度を構築するだけではなく、どう社員一人一人が自発的に学べる雰囲気を醸成できるか、そうした気持ちを持つ仲間を創れるかだと考えています。
当社の強みを活かす事を考えれば、日本の大学だけではなく、海外の研究機関とも、もっと繋がり、今度は海外の大学の研究成果を社会実装していきたいですね。
そうした社員が培った実績を、今度はアジアを中心とする海外市場へと横展開し、国内市場にとどまらない事業展開を考えています。




3. 社長にとって調和技研とは?


-----会社設立から10年以上経ちますが、社長が「調和技研をつくって良かった」と思えた瞬間はどんな時でしょう?

まず、自分が楽しいのが「調和技研をつくって良かった」のが何よりの感想です。(笑) 日々の業務で良かった事てで言うと、最近では二つかな。
まず一つは海外メンバーの成果に対し先方の役員の方から「今回、調和技研さんにお願いして良かった」とお礼メールをいただいた事です。
国籍や性別を問わず、みんなが活躍できる会社にしたいと理想を掲げたものの、文化や価値観の違いもあり本当に苦労しているのですが、海外メンバーが遣り遂げ、お褒めの言葉を頂いた時はよかったと思いました。
もう一つは、女性の活躍ですね。仕事と家庭との両立は難しい社会の現状はありますが、少しでも自由度の高い働き方にして社会で活躍して欲しいという思いがあります。
学生の頃も知っている女性社員、あるいは、北海道にIターン転職した女性社員が、ママになり、お子さんを育てながら「もう、一度働けて良かった」とか「もっと会社に貢献したい」と言ってくれた時は嬉しかったです。まだまだ不十分ですが、小さくても雇用の場を創れたのは嬉しいな。



-----では最後に、どんな人と一緒に調和技研で働きたいですか?まだ見ぬ新メンバーへ一言お願いします!

僕だけではなく、このサイト(Wantedly)には様々な意見が載っていると思います。その中で調和技研を見て、「面白そう」と感じてくれたなら、僕はそれだけで嬉しいです。展示会やセミナーで会った時には、声をかけてもらえたら、もっと嬉しいかな。うちの社員になってもらえなくても全然いいんです。出会いをきっかけに、何か一緒に楽しい事できるかもしれないから。
僕は、一人でやれる事は自分の想像以上に大きいと同時に、やっぱり限界があると思っています。だから自分とは違う個性の人、優れた人と出会って、刺激し合い、有機的に連携しながら、今日よりも、明日を、明日よりも明後日を良くしたいと考えています。
最初に話した通り、僕はあまり頭が良くないので、たくさんの人と出会い、多くのチャンスを自分から創り出して、やってみるしかないんですよね。
下手な鉄砲も数撃ちゃ当たるって感じでしょうか。もちろん、当たる確率を上げる為には色々なアイデアで作戦を立てますけど!
僕たちの会社は、まだまだこれからの会社です。技術を極めたい人、物怖じしない人、あとはベンチャー企業なので、自分で創っていける人、お待ちしています!一緒に楽しいことをしましょう!



-----中村社長、お忙しい中ご協力いただきまして、ありがとうございました!

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