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チーム紹介 #1 "多様な個性が生み出す化学反応" 開発チーム

世界初のマグナス式風力発電機を実用化し、その先に広がる未来を夢みて働くチャレナジーのエンジニアたち。今回はエンジニアチームを率いる代表 清水敦史、CTO 小山晋吾、チーフエンジニア渡邊汗によるチームでの働き方や普段の仕事の様子をご紹介します。

―現在の皆さんの主な仕事内容を教えてください

小山:基本的に設計・開発の統括です。個別の設計と言うよりは、全体の流れを把握することや、協力企業との繋がりを考える、といったことをしています。*詳しくは2月16日投稿のインタビュー参照

渡邊:機械部材の設計と構造を担当しています。具体的には、風車を何でつくるか、からはじまり、寸法はいくつにして、図面をつくり、加工方法をどうするか、という一連の流れです。設計士というイメージに近いです。 前職では、材料選定と実際に図面を書く人、製造方法を決める人はすべて分かれていましたが、今は、それらを一貫して担当しています。

清水:エンジニアとしては、電気と制御をやっています。どんな発電機を使うか、発電した電気を蓄えるバッテリーや円筒翼を回すモーターの選定などです。実はこれらのことは専門外ですが、出来る人がいないからやっています。だから電気エンジニアに来て欲しい。一方、社長としては、資金調達に繋がるビジネスコンテストへの参加をすることが多いです。最初の2年は国内中心でしたが、最近はフィリピン、カリフォルニア、ハワイと海外へ広げています。海外には、国内より大きな市場を見据えています。海外では、自身の目で現地を見ることと、ネットワーキングも重要です。

ー普段はどの様に仕事を進めていますか?

渡邊:理想的にはフェイストゥフェイスでミーティングをしたいのですが、全員が東京にいることが少ないので、ウェブ会議システムを活用しています。特に沖縄の現場をオンラインで東京と良くつないでいます。ミーティングの議題は、各自が進めている開発項目の進捗と状況共有が多いです。また重要決定事項は、この場を使って議論・方針決定しています。緊急度の高い項目は、逐次の共有が必要ですが、それ以外のものについては一度に全体共有して、ミーティングに割く時間の短縮化と情報共有の抜け漏れ防止を図っています。バラバラと議論するとその場にいないメンバーと共有されなかったり、報告が重複して時間がかかってしまいますからね。

ーモノつくりの様子を教えてください

渡邊:モノつくりというと、手を動かして金属加工や部品を組み立てるイメージですが、実際はCADを使って設計するデスクワークも多いです。

清水:実際にものを作ってみるということには限界があるので、コンピュータ・シミュレーションで最適な形状などを決めて、実際につくり試してみるということを基本にしています。

小山:実際にモノをつくる段階になるとオフィスが入居している墨田区の浜野製作所にも製造アドバイスを貰いながら作り始めます。モノを実際につくることに関しては経験が足りない部分が多いので、そこを浜野製作所の技術で補ってもらっています。

渡邊:浜野製作所の他にも、THK株式会社や日本鉄塔工業株式会社、株式会社栗本鐵工所などにもご協力を頂きながら実際のモノづくりを進めています。決してチャレナジーだけでは風車の様な大型のモノは作れないので、こういった企業様からの協力は欠かせません。エンジニアはそういった協力企業様との関係構築も大事な仕事の一つです。

―試作機のある沖縄ではどの様なことを実際にしていますか?

清水:基本的に沖縄にだれかが滞在するような体制にしています。台風の襲来時には、もちろん現場で観測することはできませんが、遠隔監視システムがあるので、避難しながら現地の様子を確認することができます。沖縄にいなくても、風車のモニタリングは出来るのですが、現場で確認しながら作業を進めることが大事だと思っています。

小山:試作機と言っても建設して終わりではなく、常に改良を加えています。建設から1年半経ちましたが、日々風車は進化しています。オフィスで仮説を立てて、実際に沖縄の現場でやってみる、という繰り返しです。仮説が実証できた時の喜びは何事にも変え難いです。

渡邊:最近の具体的な例で言うと、先日は、朝から整流板取り付け部分の寸法を現場で図り、必要な資材を買いに行きました。それらを手作業で切って、アテてみて、取付ける。専用の強力な接着剤などを使うので慎重な作業が必要です。取付ける前と取付けた後の風車性能の向上を、データで定量的に確認しました。

トラブルがあったときの対応は?

清水:がんばって解決します。笑 現場に駆けつけるときは、トラブルが発生したときが多いですね。たとえば、突然発電が止まったりとか、現場で停電が発生したりとか。定期的に月1回は行く様にしていますが、トラブルが発生したら駆けつけます。

渡邊:この間も風車で電気トラブルが発生した時は、清水がハワイにいまして、真夜中のハワイとテレビ電話を繋いで、がんばって復旧させました。

仲間が増えてきて感じていることはありますか?

清水:すこしずつ、仕事が手離れできてきました。はじめは全部ひとりでやってきたけど、それには限界があるし、仲間がいるほうが、時間短縮やクオリティの向上にも繋がっていると思います。ひとりの頭で考えられるアイデアよりも複数でアイデアを出し合いブラッシュアップできる環境。協力企業様にもアイデアは頂いているものの、コアな技術はチャレナジーが開発するんだ、という信念を持っていますので、是非とも我々のチームで成し遂げたいです。

さらに、僕たちは前例もないからどこのマネもできない。例えば、クルマを創るなら、他メーカーの車を買って来て分解すれば構造は解りますよね。でも、新型の風力発電機を世界で初めて実用化するというのは、先頭に立っていることになるので、参照すべき道がそもそもない。規格もないので、よりどころもない。自分たちで決めていかなければならいないのです。ゼロトゥワンの苦しみがあります。100年前の文献を探ってみることもありますね。笑 楽しい部分でもありますが、一人ではとても大変です。

小山:仲間が増えたいい点としては、たとえば、去年ひととおりやってきたことが、渡邊さんが加入したことで、シフトしていて、自分自身は別の視点から風車の開発を幅広く見ることが出来るようになってきていると感じています。

渡邊:それぞれ、前職があってチャレナジーに参画しているので、前職で当たり前と思っていた仕事の進め方やルールが相対化され、それを新しい文化としてチャレナジーに導入すると言ったこともできると感じています。自分の常識は、他から見ると非常識と思えることもあるということが、当たり前の価値観として身につきました。

清水:単純にスピードも上がるでしょう。今は、物理的に対応する時間が取れずに、ロスが生じている状況にあります。さらに、構造も電気・制御も、まだまだ検証する価値のある課題が山積しています。試作開発フェーズだからこそ、少人数でもなんとか開発を進められてきましたが、これからの量産フェーズは別物。

今のチャレナジーはまさに試作機製造に入ったところにある。この段階では4〜5人で何とかやっていけましたが、量産に入ると製造方法の具体化に加え、工場の立ち上げ、品質管理といったメンバーが必要になると考えています。

今後は、どんな人に何人参画して欲しいと考えていますか?

小山:構造・機械系のエンジニアが2名、電気エンジニアは2名、最大4名くらいに来て欲しいと思っています。

どんな性格の人がチャレナジーには合っていますか?

清水:自分で考え、主体的に行動できる、良し悪しを自身の基準で判断できるといった素養は必要です。それに加えて、特定分野のスペシャリストだから専門的な仕事だけするのではなく、自分の出来る事を少しずつ広げて行きたい、新しい分野にも挑戦してみたいという人が合っていると思います。何せ会社名にチャレンジを掲げていますから。あとは、全メンバーのベクトルが一致して欲しいと思います。

渡邊:私は、会社のビジョンに共感して入ってきています。当初は共通の価値観が重要だと思っていましたが、ベクトルが同じであれば、すこし異なるビジョンを持っていてもいいのかもしれないと思い始めています。まったく専門外の分野から新卒で入社する人を受け入れるのはすこし先になるだろうと思いますが、たとえば関連する研究に取り組んだ経験がある人や、メーカーで実務経験が3年くらいある人なら、活躍できるフィールドが必ずあると思っています。

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