仕事と育児の両立とは
弊社は日本の社会において働く方々が仕事を育児を両立していくための支援をしていくための事業を準備中ですが、そもそも両立といっても色々な捉え方があるなと思い、今の考えを整理しておくためにも記事にしておくことにしました。
仕事と育児の両立はどうなれば出来ているのですか?と質問すると、答えはけっこうバラツキがあるように思います。すごくざっくり言うと、育児をしながら仕事が出来る、ということですが、育児が出来ているとは?仕事ができているとは?考えると中々難しいテーマです。
会社に9時−18時で出社して仕事をしているのは、仕事をしていると言えそうです。勿論本質的にはどういった成果を生んでいるのかが重要なわけですが、そういう本質は一旦置いておいて、出社をしていれば仕事に就いているという認識で良いかと思います。ですが、育児の視点から見たときの”仕事”は、いかに勤怠に縛られないで仕事を遂行するかという話が中心になりやすいように思います。
さらに勤怠についても、保育園の都合を優先して勤務することをゴールとしている場合と、そうではなく子どもと少しでも長く一緒に過ごしながら仕事をすることをゴールにしている場合とかがあり、それらは全く異なるアプローチによる制度設計が必要になりますので、それもまた複雑です。
国が進めているのはザックリまとめると妊娠から子どもが3歳になるぐらいまでを、保育園の整備と合わせて各種制度や助成金などでサポートしている感じだと思います。(そのほか3年生ぐらいまでの時短勤務等での負担軽減)
企業はどういった取り組みをしていくべきなのか。
親であれば(すいません私は親ではないのですが)誰でも少しでも長い時間子どもと過ごしたいものだと思います。小学生になっても、朝はゆっくり一緒にご飯を食べて、夕方はご飯を作って帰宅を待っておかえりと言って一緒にゆっくりとご飯を食べる、それがベストだと思います。そして仕事をしながらでもそれを実現することは不可能ではないと思います。ただ誰でも実現出来るのかと言うと、中々難しいと思わざる得ないです。実現するためには、仕事の範囲が雇用主との間で非常に明確になっていて、それだけ完了していけば後は全て子育てや自分のために時間を使える、みたいな雇用関係であればトラブルなくそのような両立が可能だと思います。しかしならが、仕事の範囲が非常に明確になっている場合というのはかなり少ないように思います。どんな雇用主もどんなマネージャーも、従業員や部下には、これだけやっていればOKというスタンスよりも、時間が許す限りチャレンジングな姿勢で仕事に取り組んでもらいたいと思ってるのではないでしょうか。それは自分のためというよりも相手のためにそのように思っている事も少なくないと思います。
それらをふまえて、企業はどんどん勤怠を緩くして(時間や場所の拘束を減らして)子どもとの時間を優先出来るような環境を作っていくべきなのか、それとも、別の方法で子育てしながら仕事をしたい人を支えていくべきなのか。結局はどれだけの時間を仕事に費やすのかということを定めて、時間をや場所を軸に境界線を引くほうが、認識としては揃いやすいはずです。業務内容や成果で境界線を引くのは両立を進める上ではリスキーである、といのが現時点での私の考えです。成果報酬のような不安定な仕事でなく、安定した収入とポジションを維持する上ではリスキーだという意味です。(職種にもよるとは思いますが)
コロナ禍をきかっけに、キャリアチェンジ(つまりその職種のビギナー)と合わせてリモート勤務へ切り替えようとする人が増えていると感じますが、これはけっこう危険な挑戦です。せめて専門的な知識と経験を十分に持ってから、働き方(場所、時間)を選んで行くか、ものすごく制度設計に優れている会社に就職しましょう。
リスクの少ない両立の形
勤怠に守られながら仕事を遂行し、勤怠前後は自由、そしてその上で保育園の都合を優先出来るように、少し休みを多く取れるようにする、そういう取り組みを就学前までできれば、仕事を子育てを両立しつつ、偏ったバランスにもならずに、キャリアにおいてのリスクも回避出来る可能性が高いと思っています。
両立に関してのネットの色んな記事を見ていると、完璧を目指しては行けないという内容が目立ちます。
完璧な子育て、完璧な仕事を目指すのは、現実的ではないとという見解が多いようです。多くのサービス、制度を活用しながら妥協点を定めながらバランスポイントを見つける事が望ましいようです。
弊社がリモートを推奨していないのでポジショントークのようになってしますが、リモートワークと子育てでバランスを取ろうとするよりも、弊社では、時短を活用しながら保育園に頼り、保育園での預かり状況を優先出来るような両立の方法を取れるように制度設計していきたいと思います。