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経営

「ありがとう」と「ごめんなさい」が素直に言えない職場は何をやってもうまくいかない。

「会社の雰囲気はどうしたら良くなるのでしょうか」というご質問をいただくことが頻繁にあります。「どうすればもっと理念を会社に浸透させられますか」という聞き方をされることもありますが、これも結局のところは同じことを聞かれているのだと認識しています。雰囲気って大事ですよね。誰しもが良い雰囲気の会社で働きたい、会社の雰囲気を良くしたいと思いながらも中々うまくいかないので、冒頭のような話がよく話題に上がるのだと思います。僕自身もそんな偉そうに高説垂れる立場にはないのですが、5年前は最悪な雰囲気で全員下を向いてお互いの悪口を言っていたような老舗中小企業で、今はご来訪いただいたみなさまから「どうしてこ...

経営者だって不完全な人間でいいじゃない。

自分事ですが、家業に入ってもうすぐ3年が経ちます。元々はただのサラリーマンでマネージャー職すらやったことない自分が実経者として3年間旗振りをしてきたわけなのですが、振り返ってみると日々ぶつかり稽古で経営者ごっこ的になってしまっていた場面がたくさんありました。フラットな組織にしたいとぼんやりとした理想を持ちながらも、実際にやってきたことは完璧を求めた権力行使による命令だったりしたこともあり、スタッフのみんなを混乱させてしまったことも多かったなと反省するわけなのですが、とはいえ3年間経って自分なりの経営観というものも醸成されてきたように感じるので、今回はそんな自分の過去を省みながら、経営者と...

パーパスが人の思想を変えるという嘘

パーパス経営とかデザイン経営とかって言葉が躍って自分たちの事業の意義を言語化して再定義する流れがあり、自分たちも例に漏れず会社で理念をイチから作ったりもしたわけなのですが、実際に理念をイチからつくってみて、それを掲げて、カルチャーに変えていって、という一連の体験を経て気付いたところがあるので改めてまとめてみようと思います。もともと、自分自身は会社の理念を作ったら全員がその理念に共感をして、その理念に基づいて行動するようになるものなのだと思っていました。実際に、弊社ではMission=存在意義、Vision=理想像、Values=価値観、として、更にそれに紐づく行動規範まで文字やイラストで...

優越的地位を手放すことがパートナーとなるための第一歩

自分は会社の意思決定者という立場であり、会社の経営を見ている立場なのですが、このポジションについてからというもののずっとモヤモヤし続けているのがこの”優越的地位”というものです。世の中的には「優越的地位の濫用」という独禁法などの文脈で出てくるくらいの聞きなれない言葉かもしれませんが、結論的にはこの優越的地位というものを辟易していて、いつも何とかして自分から引き剥がそうと試みています。結論的には、この優越的地位を手放すことが、人間らしく楽しく働いていく上での第一歩だなと思っているのですが、今回はそのことについて自分の思いの丈をまとめてみたいと思います。優越的地位は悪魔のささやき発注者と受注...

足し算的なマインドの大切さについて

noteにも書きましたが、せっかくなのでこちらにも書き残しておきたいと思います。元金融マンの僕がこんなこと言うのも憚られるんですけど「利益をだすためには」「コスト削減の極意」「良い人材を獲るために」「組織改革のハウツー」とかっていう結果の目的化をしているものにひどく嫌悪感を抱く日々を送っています。公庫時代にはもちろんそういう話を色んな人としてきたわけだし、自分も実際融資をツールとした経営改善を提案してきた立場なのでおまいう案件ではあるんですが、聞くに堪えないなと感じています。なんていうか、電車に乗ったときの美容と英会話の広告に囲まれた時と同じ気分で。はじめて違和感があったのは家業に帰って...

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