2024年2月にキャリアアドバイザーとして中途入社をしたチョン・リアンさん。前職の接客業で培った丁寧な対応や寄り添うコミュニケーションスキルを活かして、韓国学生の就職支援をしています。
韓国のルーツと、”人が好き”という想いがつなげた新しいキャリア
「挑戦するなら今しかないって思ったんです。今逃したら、後悔するって」
柔らかく語りながらも、芯のある言葉で話すチョン・リアンさん。その表情からは、KORECでの仕事にかける熱意と、自分らしいキャリアを模索し続けてきた真摯な姿勢がにじみ出ています。
チョンさんがKORECに入社したのは2024年2月。前職はリゾートホテルでフロント業務やロビーアテンダントとして働いていました。
「ホテルの仕事もすごく好きだったんですが、2年ほど働いて、せっかく自分が韓国に留学して身につけた言語や文化の理解、自分自身のルーツを活かせていないことがもったいないなと思うようになりました。」
日本で生まれ育った在日韓国人のチョンさんは、高校卒業後は自分のルーツである韓国を知るため、そして大好きなKPOPの影響もあり、韓国の大学に進学。語学学校や休学など約5年半年の滞在を経て、就職は日本、かつもともと興味のあったホテル業の道に進みました。
「自分の将来を考えたとき、ホテル業界内で仕事を変えるよりも、全く新しいことに挑戦する方がキャリアの可能性を広げることができるのではないかと思いました。人が好きだから人と関わる仕事はしたいけど、韓国に関わる仕事にも興味がある。両方を叶えられる仕事はホテル以外にはないかもしれないと思っていたとき、WantedlyでKORECの求人に出会いました。‟韓国人の学生と日本企業をつなぐ仕事” これだ!って、本当に運命みたいに感じたんです」
選考を通じて出会う社員たちが、それぞれ想いは違えど、最終的に一つの目標に向かって働いているという雰囲気が伝わってきたこと、尊敬できる人たちがたくさんいると感じたことが入社の決め手になったそう。
「人の人生に、深く関われる」喜びと責任
KORECでの最初の仕事は、韓国人学生を日本の就職へ導くキャリアアドバイザー(CA)業務。履歴書の添削、面接練習、目標設定まで一人ひとりの学生に合わせて伴走します。
「個人的には、やりがいと大変な面が表裏一体だったなと感じています。以前、スキルもあるし人柄も素晴らしいのになぜか結果がでない、という学生がいました。相性や雰囲気の不一致など、理由は色々あったんだと思いますが、明確には分らなくて…。そういうときに、結果が出るように学生自身を変えようとすることは個性を潰すことになりかねないのでしたくない、でも何とか成果に繋げてあげたい、というようなジレンマが辛かったですね。それでも諦めずに応援して根気強くサポートを続けた結果、ご縁のある企業から内定をもらうことができました。一連のプロセスは大変だけど、結果が出たときにはすごく嬉しいし、やりがいを感じます」
葛藤しながらも学生と真摯に向き合い続けたリアンさん。その真摯な姿勢が学生の心に響き、来日した際には、プライベートで食事に誘われるほど信頼をしてもらえることも。
ときには正直に、ストレートに伝える。愛を持って。
キャリアアドバイザーとして駆け出しの頃と比べると、学生とのコミュニケーションに変化がでたというチョンさん。OJTを通じて経験を積んでいくにつれ、1人前のキャリアアドバイザーとしての少しずつ成長を実感してきたという。
「学生に対してフィードバックをする際、はじめはどうしても最大限褒めて自信をつけさせてあげることばかり行っていました。一方で、OJTをしてくださっているリーダーから、時には厳しいことを言わなければならないことがあること、ストレートに伝えた方が相手に響く瞬間があることを教わりました。仕事に慣れていくにつれ、意識して変化をつけるようにしたところ、成果が出ている実感があります」
「今この瞬間にできること」を重ねて、“なりたい自分”に近づいていく
キャリアに明確なゴールや肩書きを設定して、逆算しながら歩む——。
世の中には、そんなふうに目標志向でキャリアを築く人も多いが、チョンさんは、自分らしい異なるスタンスを持っている。
「私は目の前のことにひたむきに向き合っていくことで、結果として、誰かに必要とされる場所やポジションがついてきたらいいな、って思うんです。ワクワクするかどうか、という直感も大事にしています。今は、KORECで「どんな韓国の方でも自分の夢や選択に自信を持てる様な、日本就職支援をする」という思いを胸に、一人でも多くのKORECファンを増やしていきたいです。
もっと自分の可能性を広げたい。RAとしての、新たな挑戦。
入社後、1年半にわたって韓国人学生の支援を続けてきた彼女は、 今、リクルーティングアドバイザー(RA)としての法人営業にも挑戦している。
「社内から ‟リアンさんがRAに来てくれたら嬉しい”とお声がけをいただいたのがきっかけです。」
もっと自分の可能性を広げたい、という想いが、チョンさんの心の中で膨らんでいました。
「CAの仕事もすごくやりがいがありました。でもRAとして営業にも挑戦することで、新しい知識やスキルが手に入るし、自分の可能性をもっと広げたいと思ったんです。」
リアンさんはそう確信し、RAへの異動を自ら決意した。現在は、CAの業務を行いながら、少しずつ企業を担当して、RAへの移行作業を行っている。
「一人の夢が、国境を越える瞬間に立ち会える。」
「人材業界の仕事は、人の人生に関わる仕事。さらにKORECが向き合っているのは、国内だけではなく、日本と韓国という国と国を繋げる仕事だからこそ、やりがいは大きいです。
一つの国にとどまらず、自分の力で“二つの国”に貢献できる仕事。そして、その繋がりを作って夢を叶えられる人を増やせるという経験は、自分自身の成長と明るい未来にも必ず繋がっていくんじゃなないかと思います。目標に向かって頑張る仲間がたくさんいる中で成長したい!という方は、ぜひ仲間になっていただければ嬉しいなと思います」