人的資本経営とは、人材を「資本」として捉え、その価値を最大限に引き出すことで、中長期的な企業価値向上につなげる経営のあり方のこと。岸田政権の「新しい資本主義」のもと、この「人的資本」への取り組みが加速しており、「人への投資」を中核に据えた成長戦略を検討する企業が増えています。
そしてこの人的資本経営について、現場と密接に関わることの多いミドルマネジメントには、部下との関わり方、部下の個を活かした育成の仕方などがより強く求められるようになりました。
では、この人的資本経営について、意味まできちんと理解しているミドルマネジメントはどのくらいいるのでしょうか?
今回は、昨年当社で行った調査(※)で明らかになった、ミドルマネジメントの「人的資本経営」に対する認知率について紹介したいと思います!
(※)2023.03.24 調査リリース「人的資本経営調査2023 ミドルマネジメント編」
【調査結果】
ミドルマネジメントの「人的資本経営」に対する認知や意識は?
人的資本経営の内容(意味)まで知っているミドルマネジメントはわずか28%、部長では38%
全国の従業員数300人以上の企業に勤める20歳~69歳のミドルマネジメント(部長・課長)1,000名(全回答者)に、人的資本経営について質問しました。
・言葉を認識している人の割合(「内容まで知っていた」と「言葉を聞いたことがある程度」の合計)は68.3%と3人に2人の割合
・「内容まで知っていた」と回答した人は27.9%に留まることが明らかに
・年代別にみると、「内容まで知っていた」と回答した人の割合は若年層が特に高く、20代・30代では52.1%と半数以上が回答
・役職別にみると、「内容まで知っていた」と回答した人の割合は、課長では23.6%、部長では38.4%
上記、いかがでしたでしょうか?
「人への投資」の必要性は今後さらに増していくと思われ、個の価値観や考え方を認め、尊重し、それをどのように活かしていくかが、組織成長には大きく影響していくでしょう。
今回の内容が少しでも参考になれば幸いです✨