代表の山村です。前回はミッション(存在意義)について書いたので、次はビジョンについて。ビジョンとは、目的地。どこを目指しているのか、どうなりたいのか、ということを指します。2020年をまもなく迎える今このタイミングで私が考えているブックマークスの目的地について書いていきたいと思います。
目指すは、《勉強》という言葉のイメージチェンジ
学びとは人生を豊かにする行為であると考えていますが、具体的なアクションとしての勉強(study)はとかくハード寄りな印象がつきまといます。それは受験勉強に代表されるような、多くの人が苦労した試験のための勉強を指す印象が強いからです。もちろん好きで楽しみながら受験勉強に向き合った方もいると思いますが、勉強は大変、辛い、できることならもうしたくない、といった感想を持っている人も多いのだと思います。前回のミッションについて書いたときにも書きました。
勉強という行為に対する固定概念はなかなか強固です。学生時代の受験勉強の反動か、受け身の教育を受けてきたからか、社会に出て勉強をしない人の方が大半というのがこの国の実情です。勉強は学生のするものだという固定概念があるので、勉強カフェをやっていると外部の方に言うと、学生相手のビジネスをしていると思われるのが現実です。(実際は会員の7割以上が社会人の方です)
時代も令和に変わり、勉強という言葉がカバーする範囲をもう少し広義に捉えたいところです。
勉強にはインプットだけでなく、アウトプットも含まれます。勉強は常にひとりでするものだけでなく、他人ともできるものです。(例えば学生のときのように)勉強はある一定の時期だけ頑張るものではなく、長いスパンで自分の人生に寄り添うものになってきています。
私としては、上記に書いたことは、ほぼ間違いなくこの方向で世の中は進んでいくと考えています。なぜなら勉強することはより重要になってきます。そして、当社と類似した考えをもつ企業もたくさんあるはずです。一社で社会に変革を成すレベルの話ではないので、多くの企業が事業を通じて社会貢献を狙う中で、当社も自社事業を通じて勉強という言葉のイメージチェンジを果たす一翼を担いたいと考えています。
LEARNING NEVER ENDS.
当社の現在の主力事業は、「勉強カフェ」事業です。「《勉強》という言葉のイメージチェンジ」というブックマークスのビジョンを達成するための、勉強カフェのビジョンが《LEARNING NEVER ENDS.》です。
勉強は終わらない。勉強を近視眼的なものと捉えるのではなく、大人になったあとも勉強という行為を身近なものと捉え、長期スパンで(ときには休息しながら)人生とともに続けていくもの。そしてそれに共感する人が集まる学びのコミュニティでありたいという願いが込められています。
もう少しだけ踏み込んで具体的な戦略についても書くと、今期より、ファンベースという手法を取り入れることにしました。守破離の「守」ということで、まずは我々自身がまさに「勉強」し、経営企画室を中心に計画と準備を重ねているところです。《LEARNING NEVER ENDS.》を旗印とした具体的なサービスや施策の準備を進めており、来春からリリースしていきます。それに先駆けて、先日には初の「ファンズミートアップ」という催しもプレ開催させていただきました。ただの空間貸しではなく、有料自習室やコワーキングスペースとは明確に異なるオンリーワンな場所であることをサービスを通じて打ち出していきます。