大学卒業後、看護師として7年間現場に立ち続けた阿部さん。出産・育児とコロナ禍という経験を経て、今はBOATRIPでプロジェクトマネージャーとして活躍している。「目の前の患者さん」から「社会の仕組みそのもの」へ、彼女の視点はどう変わっていったのか。
防護服が足りない現場で考えたこと
高校時代、看護学校の体験をきっかけに「人の役に立つ仕事」として看護師を志した阿部さん。7年間の勤務の後、出産・育児とコロナ禍が重なる中で、大きな問いに直面する。
「幼い子どもを育てながら、自分がコロナにかかったらどうしようとか、患者さんに迷惑をかけてしまうかもしれないとか。家族のことを考えると、安定的に働ける職なんだろうかって思うようになりました」
現場の混乱も、彼女の目に強く焼き付いていた。
「物品も少ない、防護服も足りない。現場が頑張るしかないっていう精神論になってしまっていて。もっとうまくやれるはずだよねって、ずっと思っていました」
「目の前の人」から「社会の仕組み」へ
そこから阿部さんの視点は少しずつ変化していく。
「目の前の人のお世話をするだけじゃなくて、社会の仕組みを作っていく側になりたい。そう思うようになって、これからもIT業界は伸びていくし、社会の仕組みを作っていく側になれば、いろんな人が豊かになるよねって考えました」
30歳という節目を意識しながら、ウェブ制作のフリーランスとして活動しつつ、独学でエンジニアを目指した。
「看護師は資格があるので、最悪戻れる。そう思って、思い切って1回スパッと辞めました」
キャパを超えた時期を、相談しながら乗り越える
入社後すぐに開発現場に入り、自身の技術レベルよりも一段上の案件にも挑戦させてもらいながら成長を重ねてきた。楽な道のりばかりではなかった。
「メンバーが体調不良で抜けて、それが自分にどさっと降りてきた時期は、キャパを本当に超えてましたね。物量的にも技術的にもきつかったけど、COO山本さんやCTO大和田さんにすぐ相談できる環境があったので、究極に困って炎上したっていうことはなかったです」
「全員PM」が当たり前という文化
現在はプロジェクトリーダー・マネージャーとしての役割を担い、最近では採用にも携わっている。
「BOATRIPでは、1メンバーであってもクライアントとのやり取りをやってるのが当たり前なんです。経験者で転職してくる方が、PMというステージを目指したいってよく言うんですけど、それってうちだと結構当たり前なんだよなって思うことが多くて」
看護師時代に培った"相手が本当に困っていることを言葉にして引き出す力"は、クライアントとの対話でそのまま生きているという。
これから入る人へ、「どんと来てほしい」
「他のメンバーがどんな案件で何をしているか、まだ十分に把握できていない」と自身の課題を率直に語る阿部さん。今後は案件をまたいだ連携を強めていきたいと考えている。これから入社を検討している人へは、力強いメッセージを送ってくれた。
「大きく失敗することはないと思うので、興味を持ってくれたならどんどん入ってきてほしいです。細かい研修とかなしに、自分のやり方でチャレンジしていける環境があるので、気持ちがある人はぜひ来てほしいですね」