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金融機関からスタートアップへ転職。真面目に頑張っている工務店が事業継続できる業界を目指して

■これまでの経歴とビズクリエイションへ入社した経緯

新卒から約25年間、広島信用金庫という金融機関にいて、退職前の数年は本部勤務をしていました。時間の余裕があったのでプライベートでベンチャーを支援する場に参加していたときに、初谷社長と出会う機会がありました。当時、Kengakucloudの元になっているサービスのさらに原型となるサービスがあって、その事業プランのブラッシュアップや事業計画を一緒に書いたり、当時の収支計画を立てるときに計算書のフォーマットなどをつくったりする立ち位置で関与していたなかで、「体制強化のために間接部門をまとめる管理職として来ないか」と打診をいただきました。

その当時は、金融機関の決算を行うポジションにいたのですが、そこは1,000人程の社員がいるなかで実務を知っているのは2人とか、そういうポジションで・・・そこに20年くらいいる方の跡継ぎという立ち位置でした。中枢に近いポジションではありますが、天井が決まっていてそれより上はなく「このままいくともう定年までこの部署から出られないだろう」と思っているタイミングで声をかけていただいたので、これはラストチャンスだと感じ、お受けしました。1月にオファーをもらって、そこからいろいろと考えながら3月には決心していましたが、まさかの4月に昇進になってしまって。4月って金融機関は決算で一番の繁忙期なんですよね。さすがにこの時期に退職を伝えるのはまずいと思い、決算が終わったタイミングで伝えましたがそれから次の人事異動のタイミングまで待つことになり・・・ようやく10月にビズ・クリエイションに合流したという感じです。


■金融機関からスタートアップへ転身・・・周りの反応は?

こういうタイプの転職は多分僕が初めてだったんじゃないですかね。地場の会社に出向することは結構ありましたが、スタートアップに突っ込むのはかなり稀なケースだと思います。しかも本部の管理職になった直後だったので、周りはかなり驚いていたと思います。変わり者のキャリアに見えていた人もいたでしょうね。金融機関出身でCFOとして参画するという形は他のスタートアップでもたまに聞くことあるんですが、元々自分はCFOになるつもりは全然なくて。いわゆる管理本部長や経営企画室長というようなポジションで、IPO準備に関わりたいと考えていました。金融機関での経験では借入金のことはよくわかっている反面、株式投資や直接金融は全然わからなかったので、そういう部分を知りたかったし、その経験がないのに取締役はできないだろうと考えていました。


■金融機関とスタートアップを経験して感じたギャップ

25年のキャリアのなかで、2年程税理士事務所に出向していたこともあり、いわゆる外の人として、行かされていた時期があるんですよ。税理士事務所の社員兼顧問として働いていたので、金融機関の常識が全てではないというのはもちろんわかった上で・・・それでもだいぶカルチャーショックはありました(笑)

まずは物事が進むスピードが違います。締切までの切迫感の差はすごくあると思っていて、圧倒的にこちらの方が早くて短い。「まだ半日あるのか、もう半日しかないのか」という感覚の違いだと思います。締切直前に決まったり、締切直前に何かが変わったりすることも珍しくありません。金融機関はいくつも書類を作成して押印してという形で進んでいきますが、逆にもっと短いスパンもあるんですよね。例えば預金の窓口は仕事のフェーズが分単位なんです。9時から始まって15時に窓口を閉めて、15時15分までに全ての作業が終わっていないと大変なことになるんですよ。送金をするのに厳密な締切があって、15時15分までに他行に対しての手続きが完了していないとお金を持っていかないといけない。そういう意味ではものすごく短いスパンで何かを決断しなければいけないことも結構あるんです。その感覚があるので、もう少し早く決めた方がいいんじゃないかと思うこともありますが(笑)これは社風や業態によって全く違ってくるものなので仕方がないというか、ドキドキしながらもだいぶ慣れました。



■ビズ・クリエイションの企業成長サイクルを見てきた数少ない存在として

急成長を遂げている時期も、その後危機的状況から立て直しを図った時期まで常に一番最前線にいた感じですね。そういう局面においては、今後どうしていくのかという意思決定を社長と車の中で2人で話して決めたシーンもありました。私は元々企業再生にも携わっていたので、こうした局面では色々な選択肢があるとわかってるわけです。でも、結局どうしたいのかは社長本人しかわからないので、たくさん話をしながら実際に退職勧奨の場面にも同席していました。入社当時は40人程の組織だったのでそれぞれに役割分担がきちんとありましたが、いきなり数人になると各々の役割以前に会社として成立させることが優先になるので、あのときは本当にたくさん働いたなと思います。

当時から今でも変わらず、社長とは「こんな会社にしたい」といった話を日常的によくしています。我々の1on1は事実上の経営会議みたいな感じですね。今気になってることとか、本当に考えなきゃいけないことを話したり、この議題はしっかりと詰めなければいけないと判断した場合は、お互いに改めて時間をとって議論しています。


■ビズ・クリエイションはどんな会社ですか

難しいことを聞きますね(笑)私たちがやりたいことは、真面目に頑張っている工務店が、真面目に仕事をやりやすくなることがしたい、いいもの・いい会社があることを伝えることです。いい工務店がちゃんと事業継続できる業界にしたいですよね。私がこんなことをいうと自己否定になってしまいますが、広告ってお金で人の認知を歪められる行為じゃないですか、間違った使い方をするとすぐに歪む。だからこそ、頑張っているところがちゃんと良さを伝えられるようにしたいですし、真面目にやっている工務店がしっかりと結果を得られるようにしたいんです。若い頃、工務店を担当したこともあって、社長さんの考えや取り組みがすごく好きだったからこそ、そういう素敵な工務店が大手のハウスメーカーにイメージや額面で負けてしまうのが悔しいんです。金融機関にいるとそういう局面に出会うことも多かったので、業界の構造を変えたいという思いがありますね。このような会社としての広告に対する考え方は社員にもしっかりと伝わっていると感じています。お客様のために何が一番いいのか、お客様にとって望ましい結果は何なのかを考えるところからスタートすることが仕事の基本になっていると思います。それがうちの場合は、全部集客になるんですが。集客でも「とりあえず数が多ければいい」とか「これくらいやってたら文句は言われないだろう」ではなく「お客様の求める層やターゲットを集客するにはどうしたらいいか」が全ての大前提になっていると思います。


■なぜフルリモート・フレックスを取り入れたのか

フレックス制度にしたのは、エンジニア採用がきっかけですね。エンジニア採用って難しくて、ましてや岡山の本社勤務での採用は本当に無理だったんですよ。当時、社内のエンジニアが辞めることになり急遽いろいろな業者にあたりながら何とか一人入ってもらったんですが、当然そんなタイミングではできるだけ来てもらいやすくするためにもフルリモートでの勤務となりました。その後の採用活動でも、エンジニアは特にリモートでないと採用ができないとなり、それならフルリモートOKにしようとなりました。KengakuCloudの事業部では業務委託での採用も始まり、業務委託の方は当然フレックス・フルリモートなので、この感じならメンバーも同じようにすればいいんじゃないかという流れだったと思います。また、KengakuCloudのようにクラウドサービスの場合、お客様は全国各地にいるので社員が一箇所に固まっている必要もないですよね。結果、文化としてコミットできて、働く時間や場所が違ったり、中抜けをすることが仕事に影響しないのであれば、全員これでいいんじゃないかと始めた制度です。元々会社自体の考え方は個人主義なんですよ。間接部門も含めて社員1人当たりに粗利が出るような仕組みにしてたので。例えばデザインも、社内取引としてデザイナーにいくらで発注するか計算をして、デザイン部門でこれくらい利益が出たのかなど、一つのルールの中で可視化してた時期もありました。自分の仕事の成果がちゃんと自分のこととして見えるという感覚ですね。個人意識の文化があるからこそ、それぞれ個人でちゃんと結果を出してくれるならば、それ以外は会社が柔軟に対応すればいいと思いますね。



■ビス・クリエイションをどんな会社にしていきたいですか

住宅に関わる人や重要な選択をする人に、いいものの良さがちゃんと伝わる、頑張ってる人がちゃんと良い結果を得られるように、その助けとなるビジネスがしたいです。そこに尽きますね。組織としては、やはり成長させたいです。成長する組織の中に身を置きたいと思ったのがここに来た理由の中の一つなので。個人の目標としてはIPOや直接金融の経験をしたいという気持ちがあります。いいもの、いい会社を世の中にちゃんと伝えていくためにはある程度の規模感も必要だと思うので、もっと広く、世の中の人に伝えられる形に変えていけたらいいなと思っています。


■これからどんな人と一緒に仕事がしたいですか

仕事が好きな人、仕事を楽しめる人ですね。自分が今やっている仕事そのものを好きになれる人には、ビズ・クリエイションは向いていると思います。お客様の目的と、会社が進もうとしている方向と、経営方針に合ってれば基本的に「やってみよう」という話になるんですよ。仕事嫌いな人はこうした裁量の与えられ方をしても楽しくないですよね。仕事が嫌いではなくても単純な作業が好きな人や全部ルールが決まっていて作業だけしたい方にも向かないかなと思います。ビズ・クリエイションでは、仕事のフレームまで自分である程度考えてできるので、そこも含めてやっていきたい人には向いていると思います。あとはいい人(笑)周りを尊重できる人であれば多分大丈夫です。フルリモート・フレックスという働き方を取り入れているので、周りの尊重はより必要になると考えています。周りが少しでも見えるようにバーチャルオフィスも導入していますが、それでも全てが見えるわけではないので周りに対する想像力がないと一緒に仕事をするのは難しいでしょう。本社の社員で考えても、広いスペースに広々と席を置いているので、誰が何をやっているかというのは意外と見えないものです。そんななかでもちゃんと自分で考えて仕事を進めながら、相手の邪魔をせずにでもコミュニケーションは取らなければいけない。そういう意味では周りに対する配慮ができることが必要だと思います。


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