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接客業からエンジニアに転身。会社初の男性育休取得者が考える「働きやすさ」とは

■これまでの経歴を教えてください

高校卒業してからすぐ働き始めたので、ちょうどエンジニアに転職したのが27歳くらいです。エンジニアになる前は服飾雑貨店やカフェで接客の仕事をしていました。エンジニアとして未経験転職、その後別のSaaS系企業を経てビズ・クリエイションに入社という流れです。

 

■服飾雑貨とカフェの店員さんが、なぜエンジニアになろうと思ったのか 

接客業の経験が6年を超えたころ、仕事に対する未来が見えないという思いがあり転職を考えるようになりました。 当時、今でこそ当たり前になっているオンラインショップが台頭し始めていて、今後メインになっていくだろうなという世間の空気感に加えて、ゲームやパソコンを触ることがとても好きだったので、エンジニアという仕事に興味がありました。元々文系で理系科目が全然はできなかったので「理系でないとそういう仕事には就けない」と思っていたんですが、実際そんなことはなくて。特に日本においては別に資格もいらないので、一度やってみようとその方向に舵を切ったという感じです。

エンジニアになってからは新しいことをどんどん学ばないといけなくて最初は特に大変でしたが、逆にそれがすごく刺激になっていたので、結果この道を選んでよかったなと思っています。未経験でエンジニアとして採用いただける会社が少なかったので最初は派遣のような働き方でのスタートでした。そこから何社かを経てビズ・クリエイションに入社しています。



■ビズ・クリエイションに入社した経緯

前職に入社して3〜4年くらい経った頃「別の会社も見てみたい、経験を積みたい」という思いが強くなっていたときに、wantedlyでスカウトメールをいただいたことがきっかけです。転職することを前提に、他社も含めて検討していました。自分の中で、リモートワークで働けるという条件がどうしても外せないので、フルリモートが実現できれば雇用形態にはこだわっていませんでしたね。複数社で比較しながら考える中で、働き方や様々な条件を加味してビズ・クリエイションが一番面白そう、働きやすそうだと感じました。

あとは「人」ですね。初谷さんとやり取りをする中で、尊敬できる、ちゃんと話を聞いてくれる人だと感じました。それに加えて、ビズ・クリエイションの開発チームに業務委託として関わっておられた方のレベルが非常に高くて・・・エンジニア界隈ではかなり有名な会社に属している方で、調べるとスキルはもちろんすごい経歴の持ち主でした。当初はまだ自分の市場価値は高くないと思っていたので、学べることも多いというのが魅力でしたね。エンジニアとして最前線で活躍されている方なので話していてもすごく厳しそうな印象がありましたが、複数回の面談を繰り返していく中で、ちゃんと話を聞いてくれるし理不尽な言い方はせず、すごく筋の通った形で説明してくれたので、この人と仕事をしてみたいと思いました。初谷さんの会社に対する考え方に共感もできましたし、住宅業界の経験が全くないことについても、仕事を通して触れていく中で覚えていけば良いと言っていただいたので、入社を決めました。


■これまで担当してきた部署業務

ビズ・クリエイションに入社してからはずっと開発チームに所属しています。開発の人間ではありますが、KengakuCloudを使う人が、どういう形でどういった要望を持っていてどういう流れで商談成立になるのかを、知っておきたいのでセールスの商談に入ってみたり、社内のいろいろな部署に顔を出したりしています。


■全員フルリモートで働くチームのコミュニケーションの取り方

基本はそれぞれのタスクに応じて業務を進めてもらうので随時、テキストコミュニケーションで話しながらという感じです。コミュニケーションコストがすごくかかりそうなときなど必要があればオンラインで画面共有をするなどコンタクトを取っています。問題の解決に時間を割きすぎてしまうと結局その間は業務が止まってしまい時間がもったいないので、密にコミュニケーションをとれるよう調整しています。また、開発チームでは朝会と夕会を毎日実施しているので、それぞれ今日やること、やったことの共有をしながらお互いの業務進捗が常に理解できている状態です。


■この会社で長く働ける理由

私にとっては働き方の柔軟性が長く働けることにつながると考えています。フルリモートで、7時から22時までの間に8時間、もしくは月の規定数を超えていれば、間に短時間の日があってもOKというところは、特に子どもが生まれてからは非常にありがたいと感じています。ただこれも結局、チームや会社全体で、それぞれメンバーに対する理解がお互いにあって、助け合いというか、お互いにフォローできていることが大きいですね。コミュニケーションが密に取れてるので、安心して頼める、休める雰囲気があります。会社全体でもこうした雰囲気づくりはされていると思いますし、引き継ぎの場面をみていてもそれぞれの社員が自主性と責任を持って仕事をしているからうまく回ってるのかなと。うまく回るからコミュニケーションも取れるし、コミュニケーションが取れているから、非常事態のときでも困ることはないという感じです。育休中もたまに連絡がきていましたけど、それも本当に皆さん気を遣ってくれて、負担のない範囲で必要最低限だったので、とてもありがたかったです。


■育休取得はどうでしたか

ビズ・クリエイションとして女性の育休取得はいくつも前例がありますが、男性の育休取得は初めてでした。子どもが生まれるタイミングでちょうど法律が変わり、パパ育休(子が生まれてから8週間以内に、最大で4週間の育休を2回に分割して取得できる)が施行されたのがきっかけとして大きかったです。結局私は最初の1ヶ月とその後3ヶ月の計2回、4ヶ月取ったんですけど、フルリモート・フレックスでなければ1年くらいは取る必要があったと思います。4ヶ月で仕事復帰することは家族の理解があってこそですが、仕事に復帰した後も在宅で隣の部屋にいるので、非常時や緊急時に対応ができるという安心感がすごくありますし、とても良かったと思います。

育休取得前は4ヶ月休むことに対して、長いかなとも感じていましたが、実際はあっという間に終わりました。仕事はコントロールができますし、予測もつくし、終わりがある。何より働いた分お金をもらえますが、育児はお金もらえない。一瞬で時間が溶けるので、仕事をしている方が楽だと思いました(笑)うちの子は少し小さく生まれたので、気をつけないといけないことも多く本当に命を守ることに全力というか、体力的にも気持ちの面でも大変だったので育休を取ってよかったなと思います。チームメンバーと会社には感謝しかありません。



■エンジニア社員第1号として入社、これまでの会社の変化を見てきた存在として

会社としてはだいぶ変わったと思います。一言で言えばいろいろ整理・整備されました。私が入社した当時はまだまだ人数も少なくて、エンジニアの範疇を超えた業務もすごく多かったし、依頼される仕事の範囲もすごく広かったです。自分が知らないことも「技術畑の人だから全部知ってるだろう」と業務が舞い込んでくるし、KengakuCloud自体の歴史的背景も知らない中で「何でこうなってるんだ」と言われても「こういうシステムを組まれてるから」しか言えないという感じでしたね。社員数が増えていくにつれて部署や担当業務が整理されてきて、仕事がしやすくなりました。あとはKengakuCloudの導入企業が多くなってきたことによって必然的に整備しなければいけないことが増えたということもあるかと思います。

また、バーチャルオフィスが導入されたことをきっかけに部署の垣根を超えたコミュニケーションが取りやすくなりました。ちょっと話しかける、ということができるようになったのはコミュニケーションの部分ですごく大きいかと思います。バーチャルオフィス導入前だとテキストで連絡をしてZoom共有して時間つくって、が必要ですし、フレックスで各々返すタイミングも違うのでコミュニケーションにロスがありました。育休という側面で見ても、入社当時だったら多分取れていないと思います。雰囲気的にもそうだし、お互いのタスクを理解してるわけではなく、分断されていた感じがあったんですよね、部署間でもチーム内でも。この人何をしている人なんだろうとか、この人に聞いていいのかとか、当時はわからなかったので、休もうものなら仕事が止まってしまうんじゃないかという不安がありました。役職もあまり決まっておらず、それぞれが自分の仕事をやっている、個人主義のような感じもあり、それは知らないので自分で調べてください、という雰囲気を感じていたので、社内コミュニケーションという部分は、本当に大きく変わったと思います。

 

■ビズ・クリエイションで働いてよかったなって思うこと 

自分の仕事ややっていることに対して、より責任を持って取り組めているので働くのが楽しいですし、続けたいなと思える職場に出会えたのはよかったです。人の部分がすごく大きいと思います。私が仕事を選ぶ基準として、基本はフルリモートなど働きやすさを重視してきましたが、人間関係もすごく大事だなと。人生の大半の時間を仕事に割くので、働いていて心地良い、やりやすいと感じられる環境は大事だと思います。ビズ・クリエイションでは仕事を通してコミュニケーションを取る中でそれぞれ尊重し合っている、横柄な人がいないんですよね。質問や相談をするときであったり、ミーティングのときでも、みんな自分で考えや意見を持った上で臨んでいると思います。よくあるじゃないですか、会議のとき「どうですか」って聞いても「特にありません」みたいな。ビズ・クリエイションではそういう人に遭遇したことがありません。いろんな部署とミーティングをしますけど、誰に聞いても大体何かしらの考えを持っているなという印象がありますし、だからこそ建設的に意見交換ができるのだと思います。自分の担当している業務を踏まえた上で、しっかりとディスカッションや意見出しができていると思いますし、それがお互いの仕事のやりやすさに繋がっていると思います。


■ビズ・クリエイションに向いていると思う人

 自主的に動ける人じゃないですか。待ちの姿勢の人は多分向かないと思います。特にフルリモートで働く場合、自分から情報を取りにいかないといけないですし、怠けようと思えばいくらでも怠けられるので、自己管理やセルフマネジメントできている人が多いと思います。フルリモートだからこそ怠けずにやってる人が多いしみんな真面目だなと思います。仕事を覚えるまでは特にですが、自分からヘルプを出すという意味でも必要があれば、いろんな人と臆せずコミュニケーションを取れる、自分の所属してるチームだけではなく、他部署でも関係なくコミュニケーションを取れることが大事だと思います。例えば、私たちの開発チームだったら、朝会や夕会のときに初めて「ここがわからない」と言われるとそれまでの時間、仕事が止まってしまいますよね。自分から聞くなどアクションを起こさないと、うまく進められているのかもわからないので「私のことを気にかけてほしいです」ではなく、質問や相談があるそのときにアクションをしてくれる人の方が仕事はしやすいし、フォローしやすいです。実際に今いるメンバーは自律している人が集まっているなと思います。


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