プライシングという未知の領域に対する認知を広げ、興味を持った人により深くアプローチをかけていくプライシングスタジオのマーケティング部門。広告運用、ウェビナーの企画運営、オウンドメディアでの記事作成など、その業務は多岐にわたります。今回は広告営業から未経験でマーケティング職への転職をした今村さんにインタビューしました。営業からマーケティングへの転職を決意した理由、入社後の新たな発見や成長の背景に迫ります。
■今村 美沙希 プロフィール
大学卒業後、株式会社キーエンス100%子会社のイプロスに入社。製造業・建築業・医療業界の企業を中心に、新規営業として自社メディアの広告提案営業から、カスタマーサクセスとして広告運用や営業・マーケティング支援に従事。2023年、マーケティングメンバーとしてプライシングスタジオに入社。
一部だけではなく、より全体のマーケティングに携わりたい。広告営業から事業会社のマーケティング担当へ
前職ではどんなお仕事をされていましたか?
製造業界、建築建材業界、医薬食品業界向けのマッチングプラットフォームを運営するウェブメディア企業で、広告営業に3年間従事してきました。「自社の認知度を上げたい、リードを獲得したい、売上を向上させたい」というニーズを持ったお客様にサイトへの広告出稿をしていただき、課題解決をすることで広告運用・マーケティング活動の支援を行ってきました。
新規営業ではリストに沿って電話をかけアポイントを取得し、月に約50〜60件の訪問をすることで受注を獲得していました。既存営業では約120〜130社を定期的に訪問し、営業・マーケティング活動上での課題のヒアリングを実施し、情報サイトの活用法や実際の打ち出し方を提案していました。具体的にはプラットフォームへの広告の掲載方法についての説明、広告の運用結果のレポーティングをすることによる広告運用のサポート、別の広告枠のアップセル・クロスセル提案などを行っていました。
転職のきっかけは何でしたか?
自分自身の興味の対象がメディアの営業から徐々にマーケティングに向くようになり、今後は当事者としてマーケティングの運用をやってみたいと思うようになったことがきっかけです。前職の既存営業でお客様のマーケティングの支援を行っていくなかで、「広告の出稿やメディアの活用は、お客様にとってはあくまでもマーケティング活動の一部でしかない」という実感を得ました。一部分のマーケティング支援に留まらず、マーケティング活動全体を作り上げながらスキルを磨いていきたい、自分で考えながら動いていきたいと思うようになりました。
そのために事業会社のマーケティング職、かつ無形商材を取り扱う会社で働きたいと思っていました。事業会社ではマーケティング活動全体に関わることができ、無形商材の領域ではマーケティングの影響力がより大きいのではないかという仮説があったからです。無形商材は有形商材のように商品の良し悪しではなく、形のないものをどうやって売っていくのかを考える仕事、つまりマーケティングの方向性を見定めることがその商品の売上を大きく左右します。マーケティング活動全体を通して商品やサービスを売る仕組みを作り出し、事業会社の売上を伸ばすことに注力していきたいと思いました。
興味の対象がマーケティングに移ったのはなぜですか?
マーケティング自体の面白さに興味を持ったからです。マーケティングでは相手にどんなニーズがあるのか?どういう訴求をしたら相手のアクションを生めるのか?ということを想像してクリエイティブに反映することで、コンバージョンが増えるように、自分のアクションによる結果の変化が数字で見えてきます。他にも広告の打ち出し方によって取れるターゲット層が違ってきたり、反応の違いが生じたりもします。このように、自分のアクションによって結果が左右することがとても面白いと感じました!
プライシングスタジオに入社した決め手を教えてください。
0から幅広い業務に携われる環境が、自分の求めていた軸に合致していると感じたためです。自分は会社を選ぶ基準として「無形商材のマーケティング部門」「成長スピードが速い」「幅広いマーケティング業務に従事できる」という3つを重視していました。他社のマーケティング部門の求人にも応募しましたが、そこでは最初にSEO対策から始め、そこでスキルが磨かれたら次は集中的に広告運用をしていくというように、経験を積むステップがかなり細分化されていました。マーケティングの全体感をつかみたい自分にとっては、段階を踏んで1つずつを極めていくのではなく、0ベースから全部の工程を一気通貫で経験できたほうが、いち早く成長できるのではないかと思っていました。話を聞いて自分の経験につながりそうだと思い、入社を決めました。
自分の打ち手によりお客様のアクションに変化をもたらす仕事のやりがいや面白さ
現在のお仕事の具体的な内容について教えてください。
大きく分けると、オンラインとオフラインでの2つのマーケティング業務を行っており、大手広告代理店出身のマネージャーにサポートをしてもらいながら施策全体に携わっています。オンラインマーケティングではオウンドメディアを活用したSEO対策、Yahoo・Google・SNSを活用した運用型広告、ウェビナーの企画運営、雑誌などの外部メディアへの記事の掲載などを行っています。オフラインマーケティングでは展示会への出展、代表の書籍出版に関わる業務などを行っています。運用型広告については、クリエイティブの考案などで自分は一部のみに携わっていますが、他に自分が主体となって牽引している業務もあります。例えばオウンドメディアの運用、ウェビナーの企画運営、書籍のプロモーションの企画実行などです。
自分はこうした業務を進めていくなかで、見込み顧客の行動に変化を与えられたという実感を得られた瞬間にとてもやりがいを感じます。例えば相手にどんなニーズがあるのか、どんな訴求をしたら伝わるのかを突き詰めて考えた結果、予想通りにコンバージョンが発生したときなどです。直近でいうとInstagramの運用型広告のクリエイティブが当たって資料のダウンロード数が増えたり、セミナーの企画運営が上手くいって今まで商談が取れていなかったお客さんとの商談につながっていることがわかったり、自分の仕事によって変化を与えられたことを実感しました。
マーケティング業務はどのようにキャッチアップしましたか?
チームでのオンボーディングとして、まずはマネージャーから仕事の進め方や考え方、タスクの管理方法、仕事の細分化の仕方を教わりました。マネージャーと話していくなかで教わりながら、教わったことを実践して細かくレビューをもらうことを繰り返すことで徐々に仕事に慣れ、こうした土台となる知識やスキルが身に付いていきました。マーケティング施策の前提知識やプライシングの前提知識については、おすすめの書籍を紹介してもらってひたすら読むことでキャッチアップをしていました。またプライシングスタジオの事業や顧客に対しての理解を深めるため、セールスやコンサルティングチームのミーティングにも同行しました。ミーティング中は議事録をとりながら内容を整理し、ミーティング後は社内の人に質問することで、お客様はどんなところに課題を感じているのか、お客様が何を求めているのか、そこに対してプライシングスタジオはどうやって価値提供をしているのかを知ることができました。ミーティングを重ねていくうちに、多くのお客様に共通する課題点、お客様のプライシングについての理解度がだんだんと理解できるようになり、その知識が広告運用でもすごく役に立ちました。
入社してマーケティング業務を担当するようになってから、自分の中で培われたスキルは何ですか?
2つあります。1つ目は、仕事において必要な観点やフレームワークを使ってものごとを考えるスキルです。例えば、「まず大枠から考える」ということです。前職までは目的よりも手段から先に考えていましたが、現職では目的から考えるようになりました。なぜ?何のためにやるのか?というのは自分にとっては新しい観点でした。
2つ目は、タスク管理のスキルです。前職ではGoogleカレンダーに自分のタスクをひたすら登録して管理をしており、一度登録したタスクは自分のキャパシティを超えてもとにかくやり切ることが求められていました。一方で今のマーケティング部門では、マネージャーとスプレッドシートを共有して仕事の割り振りをしています。いくつかのタスクに分解して記載することで、タスク全体のボリュームを把握できるようになりました。またそれぞれのタスクに重要度をつけて管理することができるため、仕事とプライベートの調整がしやすくなり、無理のないスケジュールを構築することができるようになりました。
今後の目標を教えてください!
まずは施策の企画立案から実行までの業務を、自分1人でも着実に回せるようになりたいと思っています。責任を持ってリード目標を達成できるようになるということは、より多くの人の考え方に変化を与えられている状態だと思っているので、そんなマーケターになりたいと思っています。
それから今まで経験してこなかったメンバーの育成を経験することと、マーケティングチームの体制強化をするためのスキルを身につけることです。自分の仕事のノウハウや成功パターンを、再現性を持って共有・蓄積し、仕組み化していきたいです。
スタートアップだからこそ得られる、経験や成長機会の多さ
どんな方と一緒に働きたいですか?
自分の考えをしっかり持っていて、発信してくれる人と一緒に働きたいと思っています。人の意見にすぐ流されてしまったり、常に「何でもいい」というスタンスでいるのではなく、「こうするべき」という意見や熱量をしっかり持って仕事をしている人からは一緒に働いていて刺激をもらえます。
マーケティングは1人では決して完結せず、他部署や他社との連携も多い仕事です。相手のシチュエーションや次のアクションを想像してコミュニケーションが取れる人、マルチタスクであっても自身の業務を抜け漏れなく遂行できる人、期限の調整の相談がしっかりできる人はプライシングスタジオに向いているのではないかと思います。
最後にこれからプライシングスタジオに応募する方へ、メッセージをお願いします。
プライシングスタジオはスタートアップ企業なので、大企業に比べると社内の仕組み化はまだ進んでいません。幅広い業務を進めることになるため、自ら仕事を進めていきたいという意識がないと業務が回らない環境です。しかしこれから大きくなるフェーズにある会社の良いところは、役職や部門が新設されたり、成長できる機会が多く存在していることです。待ちの姿勢ではなく攻めの姿勢で仕事を進めていける人や、スピード感をもって仕事をしたい人にはすごくマッチする環境だと思っています。挑戦意欲の高い方、是非お待ちしています!
プライシングスタジオのマーケティングは、日本でまだ浸透していないプライシングの認知を世の中に広めていく活動でもあります。人々のプライシングに対する興味を作り出し、プライシング市場を醸成するため、ウェビナーの企画運営、雑誌などの外部メディアに掲載する記事の作成、オウンドメディアやYouTubeチャンネルの企画運営など多岐にわたる業務を行っています。記事をご覧になって少しでも気になったという方は、ぜひご応募をお待ちしております!