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101億円の生産性向上を肩こり・腰痛対策を通して支援してきたこれまでを振り返る

仕事でバタバタしているうちに当社の5周年を迎えていました。
気づくと5年も経っておりまして、改めてチームメンバーの皆とその家族、ユーザーの皆様、導入企業・健保の皆様、株主の皆様、日頃より当社を応援してくださっている皆様、いつも様々なご支援を頂き、心より御礼申し上げます。

起業の経験やノウハウも何もなく2016年4月4日に創業し、様々な紆余曲折・喜怒哀楽を経て、今があります。せっかくの機会なので、当社のことを初めて知る方にも、この記事を通して当社の事業概要が分かるような記事にしようと思います。

ポケットセラピストが救った生産性損失額は101億円

創業時(2016年)のポケットセラピストは、腰痛持ちの最適な治療院選択を支援するC向けサービスとしてローンチしました。しかし、2017年にピボットし、B向け(B2B2E)サービスとして生まれ変わり、大手企業・健保様を中心に導入を頂いております。これまでのポケットセラピストを中心とした当社の軌跡がわかるように、下記にまとめてみました。

※プロダクトが救った損失額=ポケットセラピスト利用による生産性向上額×累積ユーザー数

科学的にも証明されていますが健康不調による働くパフォーマンス低下の要因のTOPは肩こりなどのカラダの痛みであることから、肩こり・腰痛を切り口としたポケットセラピストの生産性向上への寄与は必然的に大きくなります(下記は当社顧問の永田智久准教授の論文)。

Total Health-Related Costs Due to Absenteeism, Presenteeism, and Medical and Pharmaceutical Expenses in Japanese Employers - PubMed
1 Department of Occupational Health Practice and Management, Institute of Industrial Ecological Sciences, University of Occupational and Environmental Health, Kitakyushu, Japan (Drs Nagata, Mori, Nagata, Kajiki); Data Science Center for Occupational Healt
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/29394196/

バックテックの会社概要

まずは当社の会社概要をシンプルにまとめてみました。

会社名:株式会社バックテック
設立:2016年4月
資本金:1億円
拠点:東京都渋谷区代々木2-26-2
株主:
 ・エムスリー
 ・MTG Ventures
 ・JR東日本スタートアップ
 ・NVCC
 ・サイバーエージェント・キャピタル
サービス:
 ・ポケットセラピスト
 ・プレゼンティーイズムサーベイ
 ・医療費関連データ解析
 ・オンラインフィットネス(2020年12月〜)
 ・エビデンス支援
コアコンピタンス:
 ・エビデンス創出力(自社サービスの効果を国際論文まで落とし込んでいる[直近プレスリリース])
 ・ロビイング(内閣官房/厚労省/経産省)
 ・Key Opinion Leader(KOL)の巻き込み力
主要取引先:
 ・コニカミノルタグループさま
 ・内田洋行グループさま
 ・塩野義グループさま 
 ・日本ユニシスグループ etc...

ミッション・ビジョン・バリュー(MVV)

M:全人類が健康に活き活きと暮らし、社会に貢献できる世界をつくる
V:ヘルスケアの未来の常識を創る
V:Insight Driven / The Faster, The Better / Think Big and Do It

まずはミッションである「全人類が健康に活き活きと暮らし、社会に貢献できる世界をつくる」について。

「健康寿命の延伸」「超高齢社会」「労働人口の減少」「生産性向上」というようなワードは色々なところで耳にする大きな社会課題であると思います。特に共通の目標として、「健康寿命の延伸」が取り上げられることが多いですが、果たして何が理由で「健康ではない状態で生活する年数」が長引くかご存知でしょうか。

はい!お察しの通り「腰痛」です!笑

おいおい、全くお察してないぞ...と思われる方が99%だと思いますので、実際のファクトデータをお見せします。
障害調整生命年(Years Lived with Disability; YLDs)はWHOや世界銀行が「(簡単に表現すると)健康でない状態で生活する年数」の指標としている数値ですが、全世界でみてもずっと”腰痛(Low back pain)”が1位を占めています


しかも、健康でない状態で生活する年数を低下させる要因1位が腰痛である国はこんなにも多いことが分かっています(オレンジ色部分)。
これを日本発で世界に向けて課題解決できたら、と考えるとワクワクが爆発しそうです。


さらに「活き活きと」というワードには、”カラダ痛みもココロの痛みも”という意味を込めています。カラダとココロはつながっていると言われるように、どちらかの体調を崩すと、もう一方も不調になってきますよね。
我々は、ココロの痛みという課題も、カラダの痛みという気軽に取り組みやすいテーマの方から一緒に課題解決していくことを目指しています。
コロナ禍ではよりカラダ-ココロの関連が強くなり、痛みを放置するとメンタル不調や自殺企図などとも関わる可能性があることから、我慢せずに遠隔でケアしていこうねという情報が全世界的に発信されています。

さらに、最近ではよくウェルネス・ウェルビーイングというような言葉が扱われることも増えてきました。社会的健康や幸福度などもよく議論されています。バックテックはヘルスケアという基盤を通して、人々がより豊かに輝き、自己実現できるできるウェルネスな世界への支援としても重要な役割を果たしたいと考えています。


ウェルネスを妨げる要因の中でも健康に関することは自分ですぐに変えやすい要因でもあり、「運動不足」「睡眠課題」「慢性的なカラダの痛み」は自分で解決できる範囲だと思います。ただ正しい健康情報がなかったり、やはり自分ひとりではモチベーションが続かなかったりするので、ポケットセラピストでは、この健康要因をユーザーに寄り添いながら支援することで当社ミッションの実現を目指しています。

国民のお悩み1-2位のカラダの痛みは幸福感にも影響する可能性が示唆されているものの、身近な症状過ぎて放置しやすいのが現状ですが、皆さんの今後の未来、そして後世へ良い世界を引き継ぐためには、カラダの痛みというのは意外とキーポイントなのかもしれません。


ビジョンである「ヘルスケアの未来の常識をつくる」ですが、直近だと2030年のヘルスケアのあるべき姿を当社ではA4で5枚程度の8000文字で表現し、その社会に足りないピースを埋めるような事業を作ろうと考えています。また、ヘルスケアの5つのPと言われる「Patients・Payer・Policy Maker・Physician・Provider」の拠り所・常識となるような事業を創り上げていきます。

どんな世界を考えているのかなど気になる方は、ぜひお気軽にカジュアル面談をオファーいただければと!
未来に想いを馳せながら色々と議論しましょう!

カジュアル面談 | TimeRex
下記の応募条件を一つでも満たしているかご確認の上、お申し込みください。 ■ 健康経営や保健事業の推進において課題があるご責任者/ご担当者さま(産業保健職含む) ■ 今までバックテックのカジュアル面談や面接を受けたことがない方 ■ ヘルスケア領域に興味がある方 ■ 研究者 ※ コメント欄にプロフィール等が分かる情報を記載ください。 (例: Twitter,Facebook, wantedly, lapras, linkedin, blogなどのURL)
https://timerex.net/s/nafukutani/9c2384f6


ビジョンである「Insight Driven / The Faster, The Better / Think Big and Do It」に関しては、非常に大切にしている価値観であり、どのようなことなのかを簡単に下記にまとめました。後日、下記のValueを体現している社員のストーリーなども書いていければと思っています。

■ Insight Driven(社員のストーリー
- 顧客やデータから導き出すインサイトを起点に行動しよう。
■ The Faster, The Better(社員のストーリー
- 完璧を目指さず、素早く失敗しよう。スピードに勝るものはない。
■ Think Big and Do It
- 大胆に発想し、実行しよう。

マーケットの動き

マーケットの動きの特徴として「成果重視の世界」「品質管理の重要性」「情報開示」の3つを特に意識しています。

【成果重視の世界】

さまざまな健康関連サービスがありますが、「登録者◯◯◯名」とか「完遂率◯◯%」というような成果ではないことにこれまで着目されてきました。しかし、社会保障費や医療費などのデータは悪化するばかり。「結局、その人達は良くなったんだっけ?」ということがかなり気にされるようになってきており、近年は、成果を可視化し、その成果に応じた料金体系などが求められています。

内閣府が推進しているPay For Successという概念があるのですが、これに基づくヘルスケア事業が今後は主流になってくると考えています。
当社は成果重視の時代を自分たちが創っていくことを考え、積極的に産学連携や医学研究ができる人材育成、医学関連学生のインターンの受け入れを行っており、最近でもポケットセラピストの国際論文採択について公開しています。

ポケットセラピスト利用における労働生産性向上と関連する因子を検討した国際論文が採択!
【研究結果の概要】 ・労働生産性向上(約5.7万円/月/人)には、首の痛みの程度の変化とポケットセラピストの利用頻度が関連することが示唆された。 【ポケットセラピストとは】 ...
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000034.000021424.html

【品質管理の重要性】

一気にテクノロジーに置き換えるのではなく、リアルな業務をテクノロジーで補完するという世界の方が良いと考えており、これまでのビジネスでも、そのような形のサービスの方が伸びてきていると考えています。

ただそうなると医療職などのサポートする人材の品質管理が非常に重要な世界になってきます。当社では、「厳格な面接」「スコアリング制度(医療職の質を毎月評価)」「教育制度」などを通して、品質管理にこれまで積極的に取り組んでおり、ヘルスケア事業者としてどう品質管理を行うかという講演を経産省などとともに行っています

第29回日本産業衛生学会全国協議会にてシンポジウムに登壇!
2019年9月12日(木)〜14日(土)に仙台国際センターにて開催されます、 第29回日本産業衛生学会全国協議会〜"働きたい"を支える産業保健〜 において、当社代表がシンポジストとして登壇しますので、ここにご報告致します。 シンポジウムのテーマは、 『健康経営における外部資源の活用を考える』~エビデンスと質が保証されたサービスを提供するための産業保健専門職の役割~ ...
https://www.backtech.co.jp/29th_sangyoeiseigakkai_kyogikai_symposium/

また健康経営分野・産業保健分野で著名な、産業医科大学 産業生態科学研究所 産業保健経営学の森晃爾教授、永田智久准教授には当社の顧問にも着任いただいており、その背景も当社の品質管理や顧客への説明責任などに関わる姿勢に共感頂き、ヘルスケア事業者のあるべき姿であると評価いただいたからだと認識しています。


【情報開示】

企業の健康経営の偏差値を対外的に公開する方針は、こちらの記事にあるように進んでいくと考えています。

健康経営の「偏差値」開示
経済産業省は企業が社員の健康を維持する経営をしているかを偏差値のように数値化し、投資家向けに開示する取り組みを始める。今夏にもデータベースにまとめて公開する。メンタルヘルス対策や感染症予防などにより社員が健康に長く働けるようにし、生産性向上につなげる狙いがある。健康管理に着目した経営は「健康経営」と呼ばれる。労働環境はESG(環境・社会・企業統治)投資の「S(社会)」の一部に位置づけられており
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO70927770S1A410C2EE8000/

特に上場企業だとSDGs関連やESGスコア向上への取組を対外的に開示するという方向性の企業は多く、各企業のマテリアリティとして「健康経営」の重要性は増してきています。当社の主要取引先である日本ユニシスさまも積極的に取り組まれています。

マテリアリティ(サステナビリティ重要課題)
日本ユニシスグループは、企業理念にもとづき、存在意義である「顧客・パートナーと共に社会を豊かにする価値を提供し、社会課題を解決する企業」として、環境・社会の課題に真摯に取り組み、社会の持続的な発展に貢献することを通じ、サステナブルな企業を目指しています
https://unisys.disclosure.site/ja/themes/95

一方でヘルスケア事業者の情報開示もどんどん進んでくると考えています。実際にどの程度の効果が出ているのかなどの情報を開示していかなければマーケットからの信頼を得られにくい流れになってくると考えています。

当社は国際論文としてエビデンスを示すことはもちろん、内閣官房・厚労省・経産省に当社の実績データなどを都度報告しており、積極的な情報開示を体現しています。

ポケットセラピストを支えている人とこれから支える人

現在のポケットセラピストを支えているメンバーは開発チームがメインで、今notionでまとめている最中なので、どんな人がいるのか後日共有したいと思います(業務委託メンバー含めると230名程度)。

ヘルスケア業界にこれまで興味がなかったエンジニアでも、その技術力をヘルスケアマーケットに用いることで、ミッションの部分で書いたような非常に大きな社会課題に取り組むことができます。かつ、当社のエンジニアも下記のような体験・発言をしています。

「自分は医療職ではないけど、自分が作ったプロダクトを通して、国境や時間を超えて、ユーザーの健康を支えることができる。あたかも自分が医療的な知識や技術を身につけて、ユーザーの健康を支援する疑似体験をしているみたい。」

バックテックのMVVを体現するためには夏までにCXO・エンジニア・セールス・CSを13名が必要です。2021年度の予算獲得は順調で、前年比122%で、より事業拡大をするフェーズにあり、共にヘルスケアの未来の常識を創るメンバーを募集しています。優秀なメンバーが揃うことで約350%成長まで伸ばすことができると考えています。

当社の文化にフィットする方は、下記のような資質をお持ちの方だと思いますので、もし当てはまる項目がある方は、どのような形でも当社の事業にお力添えいただけると嬉しいです!

■ 素直さ・謙虚さ
- 仕事も私生活も人の意見や事実を受け入れ、何事も成長の糧にできる
■ 課題思考
- 提供する機能ではなく、どのような課題を解決するかというCustomer Painから考えることができる能力
■ 仮説思考
- 限られた情報の中から、目標の達成・問題解決に向けた仮説を持ち、その仮説に基づいて情報収集をし、仮説の実行、検証、修正を行っていく力
■ 圧倒的当事者意識
- 何事も自分ごととして捉え、一歩先を予想して管理、アクションする能力
■ 利他思考
- 社会のため、世のため、皆周りの困っている人のためなど利他的な考えを持っていること
■ 成果思考
- 成果を上げることに全力集中し、業務をしていることではなく、成果を上げることに達成感/満足感を感じること
■ グリット力
- どのような辛い場面においても成果が出るまで耐え続け、未来を見失わない力

有り難いことに、みなさん非常に気軽に面談のオファーを頂いており、週に10-20件程度のカジュアル面談をしているので、「何話していいのか...」「初対面で恥ずかしい...」などと一歩踏み出せない方も、ぜひ気軽に申請してください!初対面でも楽しませる自信があります!笑

カジュアル面談 | TimeRex
下記の応募条件を一つでも満たしているかご確認の上、お申し込みください。 ■ 健康経営や保健事業の推進において課題があるご責任者/ご担当者さま(産業保健職含む) ■ 今までバックテックのカジュアル面談や面接を受けたことがない方 ■ ヘルスケア領域に興味がある方 ■ 研究者 ※ コメント欄にプロフィール等が分かる情報を記載ください。 (例: Twitter,Facebook, wantedly, lapras, linkedin, blogなどのURL)
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未来のバックテックを支えるあなたへのメッセージ


カラダの痛みってそんなにマーケットあるの?というのが当社への第一印象かも知れません。ただよく見えないアイディアほど、今後の伸びが期待できるのがスタートアップで面白いところで、挑戦しがいのあるところだと思っています(逆説のスタートアップ参照)。

2050年、2075年、2100年。バックテックの事業が社会に浸透したことで、人々の幸福度は向上し、医療・社会保障のあり方を含め、よりよい世界が広がっていきます。

孫・ひ孫、そしてその家族・友人に、笑顔に包まれた社会のバトンを渡すために今できることをバックテックという船に乗ってください!
ヘルスケアの未来のために、高速でたくさん失敗して、悩んで、学んで、最後には皆で一緒に笑いましょう。

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