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――まずは自己紹介をお願いします
AVITAの開発局・局長/テックリードを務めております、三上崇志です。
京都大学理学部卒、情報学研究科修了後、三菱電機に就職し、テキストマイニングソフトウェア・組み込み検索ライブラリ・超音波センサによる物体検出システム・車載エコーキャンセラーなど、さまざまな開発に従事しました。
三菱電機在籍時にIPA未踏事業に採択され、スーパークリエータに認定されたのち起業し、SNS開発やアプリ開発を統括したり、ヴイストン株式会社の技術顧問としてコミュニケーションロボットSotaのソフトウェア開発を先導したりしていました。
前職では特許の検索/評価システムをスクラッチから開発してウェブサービス化しました。CTOとして開発を統括するようになった後もコアな部分は自身で開発を行っていました。
前職で自分の役割を終えて退職し、自分探しの旅にでも出ようかと思っていたところ、未踏事業以降お世話になっている石黒先生が起業されたことを知りました。幾度か説明を受けるうち、AVITAのビジョンに共感してジョインさせてもらいました。
――AVITAではどんな業務を担当していますか
AVITAで現在開発している2つのサービス、「AVACOM」と「アバトレ」のプロダクトオーナー(PO)をやっています。
AVITAのメインプロダクトですので、経営陣や他の部署とも合意をとりながら、より良い製品となるための仕様を決めたり、開発ロードマップを策定したりしています。フロントエンド、バックエンド問わず設計のレビューやリリース前のチェックなども行います。一部、新機能のプロトタイプを自分で開発したりもしています。Rust、すごくいいけどやっぱC++のほうが性に合ってるなあとか思いながらRustで遊んでいます。
また、AVITAは知財にも力を入れていて、特許のアイデア検討や申請書類の作成などもかなりやっています。最近は社内のアイデアソンを発端として特許化する流れを試し始めており、特許に慣れていない社員のためにアドバイスやアシストも行っています。
――どのような技術スタックを使用していますか?
AVACOMのサービス開発では、バックエンドはGoで開発しており、ストレージにはMySQLやFirestoreを使用しています。メッセージングにはPusherを活用し、フロントエンドではReact、Next.js、TypeScriptを基本に、GraphQLのApollo Clientを取り入れています。CIにはGithub Actionsを利用しています。マイクロサービス的に動いている一部のサーバーは、Rustで書いているものもあります。
また、アバター関連のアプリケーションはUnityおよびUnreal Engineにより開発しています。アニメ調のアバター開発はUnity、フォトリアルなアバター開発はUnreal Engineと使い分けています。通信周りや一部のアバターの制御にはPythonも用いています。
――チームの雰囲気や働きやすさについて教えてください
チームみんなで協力しながら進められていると思います。僕が多少ルーズなところがあるので(多少!)、みなさんにサポートしてもらってプロジェクトを進めています。チーム内には業務委託でフルリモートの方も結構いるので、SlackのハドルやZoomによるミーティングなどで随時情報を補完しながら開発を進めています。
AVACOMの開発ではスクラムを採用しています。スプリントレビューやレトロスペクティブを通じて、定期的にチームの進捗や改善点を確認し合うことで、効率的な開発を目指しています。また、技術的なチャレンジや新しいツールの導入にも積極的で、常に学び続ける姿勢を大切にしています。
――仕事をする上で最も大切にしていることはなんですか
コストパフォーマンスと時間のバランスです。
日々技術の進化が速くなっているという実感があり、新しい技術や新しいサービスでもすぐに陳腐化してしまうため、コストパフォーマンスが良いだけではだめで、時間的にも早く実用化できることが重要だと考えています。
ただ、すぐに実現できることだけをやっていると、薄い技術ばかりになってしまうので、時間をかけて開発するべきところと実用化を急ぐべきところを見極めながら広い視野でプロダクトを育てていけると良いなと思います。結局重要なのはバランス感覚です。
――どんな人と一緒に働きたいですか
環境に依存されない、むしろ環境構築ができる人が素敵だと思います。既存のもので足りないなら自分で作るというのがエンジニアだと思いますが、似たような話だと思っていて、環境が悪いとかやりたい事ができないとかではなくて、環境を自分に合うように構築し、やりたいことを仕事の中に突っ込んでいけるような人が強いなと思います。
あと贅沢を言うと、問題設定を自分でできる人がいいなと思います。高校までの数学や物理は解けることがわかっているものを解きますが、大学以降では細かい条件は与えられずにどういう設定なら解けるかを自分で考えるということを学び、社会ではそもそも解けるかどうかわからないものにチャレンジして実用化していく、ということだと思っています。これを実践できる人が理想です。
もちろん、今できなくてもできるようになりたいと思うのであれば、できるも同然です(サポートします)。
――最後に一言お願いします
AVITAは最新技術を取り入れつつも、マーケットへの感度が高いので、これからが一番楽しい会社だと思います。技術的にも面白いことをやりつつ、社会へもインパクトを与えていく、そんな会社を一緒に作りましょう!