こんにちは! Attack黒木です。今回は、3月8日(水)に開催した、弊社代表・村上篤志によるオンラインセミナー「ITエンジニア採用を成功させるスカウトメディアの選び方」のレポートをお届けします。
スカウト採用と言えば、以前はベンチャー企業が利用するイメージがありましたが、現在は大手企業から中小企業・地方企業まで、スカウト採用メディアを利用する裾野は広がってきています。そのため、スカウト採用を成功させるためには、適切なメディア選定が重要です。
そこで今回のセミナーでは、各スカウトメディアの特徴をご紹介し、それらの特徴を踏まえた適切なスカウトメディアの選び方についてお伝えしました。
エンジニア採用の市況感
doda(パーソルキャリア)転職求人倍率レポートによると、2023年1月の段階で、全業界・全職種の平均求人倍率は2.34倍、「IT・通信」「人材」「コンサル」の3業界では約6〜8倍、その中でも、「エンジニア(IT・通信)」が最も高く、11.17倍となっています。
レバテックの調査では、2022年12月の段階で、ITエンジニア・クリエイターの正社員求人数・求人倍率は15倍以上という数値が出ていました。
このような結果も踏まえ、ITエンジニアの採用は相当厳しいという現実に目を向ける必要があります。
スカウト採用メディアの徹底比較
「転職ドラフト」
候補者層は20~30代の若手が多く、大手企業からベンチャーへ転職するケースが多い傾向にあるため、年収は比較的高めです。大手企業の利用は少なく、ベンチャー企業が多い印象です。
「競争入札型」というのが最大の特徴で、スカウトのタイミングでオファー年収を提示する必要があり、アプローチできるタイミングが固定の期間(約2週間)と決まっています。内定オファーの際に90%を下回る年収額を出すことができない仕組みのため、厳選したスカウトを行う必要がありますが、返信率は非常に高く、エンジニア、企業ともに登録には審査が設けられています。
「Forkwell Jobs」
20~30代の若手が中心で、ベンチャー企業に所属し、即戦力レベルのスキルを持っている候補者が多いため、年収レンジは幅広いのが特徴です。比較的大手企業の利用も多く、ベンチャー企業も多く利用しています。
エンジニア向けイベントを数多く開催しており、候補者同士のコミュニティが形成されているのが特徴です。また、カスタマーサクセスが充実しており、丁寧に並走してくれるサービスです。1週間毎にスカウト送信数の制限を設けることで、スカウトのクオリティが担保されています。
「Findy」
候補者層は、20~30代の若手が中心で、ベンチャー企業出身の方が多く、年収レンジも幅広いのが特徴です。大手企業も一定数利用していますが、比較的ベンチャー企業が多い印象です。
GitHubを解析し、エンジニアのスキルレベルを見える化し、スキル別に料金プランが設定されています。また、オウンドメディアや独自コンテンツからの集客が得意な点も、特徴として上げられます。
「LAPRAS」
候補者の年代やスキルは非公開ですが、ベンチャー企業出身の方が多く、年収レンジは幅広い印象です。大手企業も利用していますが、ベンチャー企業の利用が比較的多めです。
候補者のSNSやブログサービスから情報をクロールして、プロフィールを自動生成する機能があり、レコメンド機能、タレントプール機能、興味通知機能などのスカウト以外の機能が豊富なのが、最大の特徴です。また、品質が低いとみなされたスカウトメールは運営事務局が差し止められるため、スカウトメールのクオリティが保たれています。
「paiza」
候補者は20~30代の若手が中心で、累計の登録者数は40万人、未経験者も多く登録しています。利用企業は大手企業・ベンチャー企業が半々です。
独自のプログラミングスキルチェックで候補者のスキルレベルをランク分けしているため、候補者のレベルの信憑性が高い点が特徴です。
主な総合型ダイレクトリクルーティングメディアの特徴
総合型ダイレクトリクルーティングメディアの上位3位である、「ビズリーチ」「Green」「Wantedly」と、それ以外のメディアでは、アクティブ(ログイン1カ月以内)な登録者数に大きな開きがあります。また、エンジニア特化のスカウトメディアよりも、アクティブなエンジニア層が多い傾向があります。
先ほどご紹介した、ITエンジニア専門特化のダイレクトリクルーティングメディアは、現状データベースの候補者が少なく、直ぐにスカウト候補者が枯渇する傾向があります。そのため、まずは総合型ダイレクトリクルーティングメディアをご検討されることをおすすめします。
エンジニア採用が成功する3つの「ハズし」
エンジニアの有効求人倍率が10倍の現状では、中途採用の日本人エンジニアを正社員で採用し続けるというのは、現実的ではありません。
そこで「国籍」「技術」「雇用」の3つのこだわりをハズすのも、ひとつの方法です。外国籍エンジニアやポテンシャル人材、業務委託や受託開発も視野に入れることで、求人に対し、多くの候補者を集めることができます。中でも、業務委託エンジニアの採用は、今すぐ取り組める施策です。
正社員採用の方が、会社への忠誠心が高い・技術力が高い・社内にノウハウが残るといった考え方もあるようですが、それらは必ずしも正しいとは言えません。雇用形態に関わらず、辞める人は辞めていきます。また、優秀なエンジニアほど仕事が選べる環境にあるため、独立傾向が強いのが実情です。さらに、社内にノウハウを残すのはエンジニアではなく、全体を統括する事業責任者の仕事です。
エンジニア採用は目的ではなく、プロダクト開発の手段です。正社員にこだわることで、なかなか採用が叶わないのであれば、優秀な業務委託エンジニアを採用して、開発を進める方が得策ではないでしょうか。
いかがでしたでしょうか? 今回は、ITエンジニア採用の成功におけるテクニックとして、適切なスカウトメディアの選定についてご紹介しました。貴社の採用活動のお悩みに、少しでもお役に立てれば幸いです。
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