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ビジネス部門とプロダクト部門が、思っていることを正直にぶつけあってみた。

事業会社において最も難しいことのひとつが、ビジネス部門とプロダクト部門の風通しを良くすることではないでしょうか。同じ会社内であっても、お互いに壁をつくり風通しが悪くなってしまうことが割とあるようです。

しかしatama plusの場合、Business Area(いわゆるビジネス部門)とProduct Area(いわゆるプロダクト部門)のあいだに壁ができたことはありません。それどころか、同じ方向を向いてともに進んでいる実感があります。

理由の1つは、どんな部門であれ、それぞれの活動の最終目的は会社のMissionの実現であるという認識が全体にあることです。社員がMissionを常に意識できるような環境づくりは、創業以来、常に最重要な取り組みのひとつであり続けています。

もう1つは、徹底したフィードバック文化です。他部門の仕事をリスペクトしつつ、気づいた点は全員でフィードバックします。フィードバックされた側は、真摯にその内容を受け止め、必要なことは次の改善に活かす。そんな風景が日常になっています。

さて、今回のnoteでは、そんなatama plusのフィードバック文化を象徴するイベントのひとつである「大レトロ」の最新回についてご紹介したいと思います!

「大レトロ」とは、部門をまたいだ大規模な合同振り返り会のこと。全社員が見守るなか、BusinessとProductという最も大きな2つの組織のあいだで、今お互いに対して思っていることをぶつけあうという、緊張感とお祭り感が止まらないイベントです。

それぞれの部門のオーナーであるBO(Business Owner)とPO(Product Owner)が、メンバーから事前に集めた声を集約してぶつけあうという形で実施しています。

左=Business Owner 橘、右=Product Owner 稲田

では早速、その様子をご覧ください!
(すべてをさらけ出すべく全公開していますので、結構長いです!)

日頃の感謝

BizからProductへ
〇:プロダクトの改善が驚くほど速く、塾の方々からも感謝されています。いつも本当に心強いです。
〇:コンテンツの改善、新教科開発のリリースが速くていつも驚いています。障害が起こった時の対応も素早く、いつも心強いです。
〇:やっぱり、プロダクトに自信をもって顧客と接することができることは本当にありがたい。

稲田:Productがちゃんと価値あるものを出せているとしたら、Bizが正確に生の声を伝えてくれることが前提にあると思うので、あの、お互いよかったですね(笑)

ProductからBizへ
〇:Bizの戦略や業務が非常に高いレベルで行われており、atama plusの顔として頼もしい。一緒に塾の教室を訪問する際、塾(教室長など)と関係を築けていることも伺えてすごいと思う。Bizの考え抜かれた戦略、日々の努力を共有してもらう度に、感謝の気持ちでいっぱいになる。
〇:ある学力層の課題を浮き彫りにした分析は、コンテンツの中身まで踏み込んでおり、非常にありがたかった。
〇:プロダクトに対する理解がすごい。その上で、生徒の使用状況をもとにしたフィードバックや生の声を届けてくれるところなど非常にありがたい。

:プロダクト理解については、みんなatama+が好きなんだと思います。どんどん解像度高く生の声を集めて発信していきます!

もっと喋りたい、仲良くなりたい

BizからProductへ
△/×:リモート環境なのもあるが、話す機会が減ってしまって寂しい。もっと気軽にお話したい。(Bizにもなんでも言ってください)

ProductからBizへ
△/×:Bizとの業務上のコミュニケーションが少なくて寂しい。スタートークやシャッフルトーク(週1で行われる全社交流施策)など、ピンポイントな関わりがあるが、日頃から世間話ができず、ちょっと距離を感じている(喫煙者は別)。新しいBizメンバーはProductに声をかけづらいのでは?
△/×:個人ではなくBizに相談するハードルが高い気がする。たとえば、将来を一緒に妄想する場を作ってみるとか。塾に訪問して感じる課題に対して、プロダクトが実現できそうなこと、どういうストーリーを考えられるかを話してみたい。

稲田:会社全体としては、Cultureチームでいろんなコミュニケーション機会を設けていますが、大事なテーマとして引き続き取り組んでいきます。ただ、Bizの人もProductの人も「もっと話したい」と言っていて、両思いなんだから話そうぜ、と思いました(笑)

プロダクトに関する質問が嬉しい

ProductからBizへ
QAより〇:slack channel「#プロダクト機能に関する質問」でBizとコミュニケーションが取れるのはうれしい。こんな使い方をしてるんだ!という生徒・塾の方の理解につながったり、ここまで深く考えてくれてるんだ!というBizへの感謝の気持ちがわいたり。QAとしてお役に立てるのもうれしい。

BizからProductへ
〇:どんなに小さな質問、単純な質問でも、Product の人からのレスが早く丁寧に回答してくれる。塾で質問され困ったときもslackですぐ返信が来て助かった。
△/✕: 一方で、いつも沢山質問してしまって、負荷をかけていないか気にしてます。どこかに情報がまとまっているとありがたいです。

稲田:情報をまとめた方がいいなあとは思っていますが、ずっと整理ができていません。情報をまとめた後もプロダクトが進化し続けていくので、対応できていない状況です。今は、気軽に質問して回答していますが、誰も質問の回答がしんどいと思っていません。気にせずに、どんどん気軽に質問して欲しいです。
:お言葉に甘えてジャンジャン質問しちゃいましょう!

もっと一緒に「現場」に行きたい

BizからProductへ
〇:現場(※1)を一緒に見てくれている感が、Bizそして顧客の信頼感にとってもつながっています。
△/✕:最近はコロナもあるが、塾に伺って、生徒や講師の方の様子を観察したり、声を聞けていなそう。もっと一緒に行きたい。

※1 現場:atama plusでは、生徒や講師がプロダクトを使う塾・予備校の教室のことを「現場」と呼んでいます。

稲田:Bizが、Productも一緒に現場に行けるような関係性を作っていてすごいなと思います。ありがとうございます。
コロナの影響で、ふらっと現場に行きづらくなりました。僕も極力月1回は現場に行くのをずっと続けているんですけど、ここ最近は行けておらず、もっと現場に行きたいと思っています。
最近のProductは、目的を持って現場に行くことが増えてきています。課題を深く知るためにインタビューしたり、プロトタイプを使ってもらったりする現場訪問ですね。現場には行けているけど、過去と比べると少し減っているかもしれません。

ProductからBizへ
〇:塾の経営陣に、生の声を聞ける機会を作っていただけてありがたい

稲田:atama plusの社内向けに、塾の経営陣がatama+について語る企画を月1くらいでやってますよね。僕も参加させてもらって、とっても勉強になりました。いい機会だなと思っています。
:ああいった企画にAreaを超えてたくさんの人が参加するのは素晴らしいなと感じます。いろんな機会を作っていきたいので、ぜひ参加してください。

BizからProductへ
△/✕:最近、ペルソナってどう意識されてるの?共通のペルソナを持って動くのが好きなので気になっています。
AI先生『atama+』開発におけるユーザー像「ペルソナ」を公開〜実際のモデルを登用し撮影したイメージ画像や3Dフィギュアを作成〜 | atama plus株式会社
atama plus株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役:稲田 大輔、以下「atama plus」)は、学習を一人ひとりに最適化するAI先生『atama+』の開発においてユーザー像として掲げている「ペルソナ(※)」について、モデルを登用し、イメージ画像と3Dフィギュアを作成しましたので公開いたします。   atama ...
https://corp.atama.plus/news/1052/


稲田:atama plusはオフィスのど真ん中にペルソナがいるくらい、ペルソナを大事にしている会社です。


稲田:一方で、導入塾の拡大に伴って、これまでに作成したペルソナに必ずしも当てはまらないケースも増えてきました。個別指導や集団指導など塾の形態にあわせて、新しいペルソナを作ることも、いずれは必要になってきます。Productでもう少し整理が進むと、新しいペルソナが作れるはずです。もうしばらくお待ちください!

“Just ideas”やフィードバックは忖度せず

BizからProductへ
〇:塾の教室に訪問して感じたアイデアや意見など、とりあえずなんでも言える信頼感がある。Productから意図や背景の確認が来るのが嬉しい。
△/×:普段開発の背景を丁寧に説明いただいている分、Biz→Productの情報共有ももっと丁寧にしたい。ネガティブなフィードバックや困っている声も、もっと相談したい。

稲田:忖度せずに、ぜひどんどんあげてもらえたらなと思います!アイデアや意見はみんなの栄養みたいなものかと思いますので。

ProductからBizへ
△/✕:Bizが優秀すぎてプロダクトで解決すべき問題を運用でカバーしてもらってることもある。プロダクトが不十分なところは、フィルタをかけずに指摘してください!

稲田:「Bizのサポートがなかったら、実はこういう課題がある」ということを含めて指摘して欲しいという声が多かったです。
:Bizからすると、「プロダクトが不十分だけど、Bizでカバーしてやってる」と思う人はいなくて、何かに詰まっていることを解決したい一心でやっているだけ。この意見をたくさんもらったことを、頭の片隅に入れながら塾を支援していきます。
稲田:「自分はここに時間を使ってるので、プロダクトの力で楽にしてくれたら嬉しいです!」みたいな声があったら、開発のヒントになるのでよろしくお願いします!

ProductからBizへ
〇:現場に一番近いBizからのフィードバックがありがたい。これからも意見・質問・フィードバックどんどんください!
△/✕:優先度が明確になった分、繰り返し just ideas(※2)に投稿いただいている要望に応えられないことも多い。ときには取捨選択が必要になり、ごめんなさい。
△/✕:Bizからのフィードバックに対して、リソースの都合上対応しきれないものや、複数のものをまとめて一つの改善で対応するほうが結果的に良かったりするため後回しとしているものがあり申し訳ない。slackで伝えられるところはslackで書いてはいるが、全然伝えきれていない。引き続きフィードバックをし続けてほしい。

※2 Just ideas:「全員でプロダクトを作る」という考えのもと、atama plusには職種に関係なくプロダクトのアイデアを投稿できるslack channel「#just ideas channel」があります。社員数や導入教室の増加に伴い、just ideasの投稿もどんどん増えています。

稲田:限られた体制の中で、優先度を決めて開発しているとどうしても要望に応えられない場合もでてしまいます。Productからは、「追いつかなくてごめんなさい」という声があがっていました。「#just ideas channel」の運用は見直しはじめています。今時点では変わらずみんなに投稿してもらいたいです。全てに返信できていないですが、全部読んでます!

BizからProductへ
△/×:Productからヒアリング受けた機能開発について、その後の進捗がわからないことがあって少し悲しい。

:Bizも、毎回Productからの返答を期待しちゃうと、かなりの負荷になると思っています。互いに背中を預けつつ、うまくやっていきたいです。
稲田:Productのみなさん、Bizが信頼して任せてくれている認識を持って、アウトカムで返していきたいですね。

ProductからBizへ
△/✕:BizがProduct に配慮しすぎと感じることがある。社内のテストで「開発コストを考えて、要望を挙げなかった」と言われたことがあった。Bizには理想を語ってもらって、コスト面はProduct Areaで何とかするぜ!のお気持ち。厳しい指摘も、言いづらい本音も、ぜひ聞きたいので、遠慮せず伝えてください!

稲田:「とにかく忖度しないでほしい」という声が多かったです!「これ言ったらどう思われるかな」と思わずに、ぜひ意見をあげてもらえたら嬉しいです。
:Bizとしても、本当にそう言ってもらえて嬉しいです。お言葉に甘えてちゃんと発信していきます!

もっと一緒にプロダクトを作るために

BizからProductへ
〇:今後OKR(Objective and Key Resultsの略称。目標設定・管理方法の種類)の活用がもっと進んで、同じ方向に進めそうと期待しています!Productが起点となってOKR導入が始まり、Missionと紐付いた注力領域が理解しやすくなりました。作成・運用と大変だったと思いますが、感謝です。

稲田:この半年OKRに向き合ってきましたが、とっても大変でした(笑) 7月から、OKRを全社で運用し始める予定です。他のAreaも大変かと思いますが、みんなでいいOKRにしていきましょう!

BizからProductへ
△/✕:大きな方向性はあるものの、それがどんな機能につながって、どんなスケジュールでリリースされていくのか、知りたいです。

稲田:各チームがOKRに記載している内容を見てもらうのが一番わかりやすいかと思います。全社から各Area、各TeamのOKRは繋がっているので、全て目を通すと、どんな課題に向き合っているのか、この先どんな開発につながっていくのかが見えてくるはずです。逆に、Productの人たちも、Bizの状況をOKRで確認できるようになります。
:OKRは慣れるまでが大変ですが、取り組みが可視化されるメリットがあるので、使いこなしていきたいです。

ProductからBizへ
〇:Productへの理解が深い。OKRを運用し始めてから、ProductとBizの連携が一層密になりました。一緒に同じ課題に取り組んでいるという感覚になっている。

:そうですね、OKRを設計しようとするとAreaをまたいだ議論も増えるし、互いに何に注力した上で議論してるかもわかるので、atama plusのOKR運用が楽しみだなと思ってます。
稲田:OKRを全社に展開することで、ProductとBiz以外のAreaも含めて連携が密になると思います。組織が大きくなっても、ワンチームでやっていきましょう!

ProductからBizへ
○:Bizの視座が高い。現場の課題とatama plusとして大事にしたいことをすり合わせながら、現実的なところに落とし込む努力を尊敬します。現場で矢面に立ってくれているBizとともに前に進んでいきたい。

:素晴らしいプロダクト及びProductの人と、Mission実現に向かってる感覚はみんな持ってます。いい危機感を持ちながら、楽しくやっています。
稲田:改めてみんなで視座高く、「ほんとに教育変えるんだ!」「”Wow students.”を届けるんだ!」という気持ちで、前に進んでいきたいです。僕もこのコメントを読んで改めて頑張ろうと思いました!

おわりに

自分の本音も伝えることができ、相手の本音も聞くことができ、とても良い機会になりました!特に、Bizからペルソナについて聞かれたのは、ペルソナが根付いていることを実感して嬉しかったです!

ProductとBizは気軽に話せる関係ではありますが、それでも言いづらいことはあるもの。こういった機会があることで、伝えることができました。日頃の感謝は面と向かって言うには気恥ずかしいですし、気になっていたちょっとネガティブなこともなかなか言いづらいこともあります。互いの気持ちを確認したので、これを機にさらに連携してプロダクト開発をしていきたいと思います!

atama plusでは、一緒にプロダクトを作っていきたい人を募集しています。
atama plusについて、もっとくわしく知りたい方はこちらもご覧ください!

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