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戦略コンサルから教育業界へ。活き活きした大人を増やすには、今、教育を変えるしかない。

■■■経歴■■■

埼玉県出身。2012年に東京大学工学部社会基盤学科を卒業。東レで自動車部品向け材料の営業を担当し、メキシコ駐在を経て、ボストン・コンサルティンググループへ。金融、エネルギー、製造業等の業界を担当した後、2018年3月にatama plusに入社。現在はカスタマーサクセスを担当する。


atama plus株式会社に入社するまで

|中学高校時代はゲームや勉強ではなく、部活に明け暮れたんですよね。その時の経験が人生の原点になっていると聞きました。詳しく教えてください。

特に高校時代なんですが、部活を通じて、“自分の力で最善の道を切り開くことができるんだ”という自信を手に入れました。その過程で“自発的に考えて動くことの面白さ”も実感できました。それ以来、僕は“自ら道を切り開き、その過程を楽しむ”ことを大切にしています。そういう意味で原点ですね。

中学の卓球部で県大会1位にはなったものの、身体的ポテンシャルで限界を感じました。それで高校では新たなスポーツにチャレンジしようと弓道部に入りました。弓道部に入って驚いたのですが、部活の顧問は一切指導をしないんです。具体的な練習はすべて生徒主導で、先輩に教わりながら自分たちで問題点を見つけ出して改善を試みるということを繰り返していました。顧問は「君ならできるよ。」「こういうところが素晴らしいね。」と各生徒のやる気や能力を引き出すような声掛けをしつつ、生徒たちが練習しやすいように後方支援をくれるような存在でした。

結果的には弓道部部長として全国大会出場を果たすことができ、自分達の力で、最善の道を作ることができるんだという自信が確たるものになりました。大変なこともありましたが、自発的に考えて動いていたので、それも含めて常に楽しかったです。

部活に限らず、高校自体が生徒の自主性を尊重する自由な校風だったので活き活きした人が多くいて、高校時代の友人は僕の財産だと思っています。ウォーターボーイズで有名になった高校でもあるんですが、当時はすべての部活や校内イベントが生徒の自主性によって運営されていました。


|大学卒業後、新卒で入社をしたのは東レですね。どういう基準で会社を選んだのか、どのような仕事を担当されていたのか教えてください。

就職活動の時点では、興味のある業種ややりたいことが絞り切れていませんでした。それで、様々な業種を顧客としてビジネスができる会社はどこかという観点で会社を探し、素材メーカーとして多種多様な業種の企業を対象に仕事をしている東レに興味を持ち、入社を決めました。

東レでは一番厳しいと言われていた自動車材料事業部に配属され、鍛えられましたね。自動車というビジネスの性質上、安全性への責任が大きく、且つ、メーカー同士の競争も激しい分野でした。長期出張でメキシコにも行き、日本の現地法人相手に新規営業活動も経験しました。慣れない外国で新規開拓をするのは大変でしたが、ビジネスとして自ら道を切り開く経験ができたのは貴重でした。


|その後、ボストン・コンサルティングに転職したんですよね。何かきっかけがあったのですか?

東レでは早い時期から色々な仕事を任せてもらい、とても充実していました。ただ、「もっと厳しくて成長できる仕事があるのでは」という思いや、「自分が将来関わりたい業界を探したい」という思いもあり、メーカーよりも幅広い業界に触れる機会が多いコンサル業界を志望しました。コンサルであれば、新しい知識やスキルを身に着けることもできると思い、ボストン・コンサルティングへの入社を決めました。


|ボストン・コンサルティングで様々な業種を担当した結果、教育業界に興味を持ったのですよね。どういう経緯だったのですか?

入社後は金融、エネルギー、製造業などの業界を担当しました。色々な経験を積む中で、自分の身を捧げたい、と思うほど強いモチベーションが湧く業界が見つからなかったんです。興味があるのに経験していない業界が唯一、教育でした。

なぜ教育に興味を持ったかというと、社会に出て活き活きしている人が少ない原因は教育にあると思っていたからです。大学でも、企業でも、活き活きしていない人が多いと感じることがありました。そういう人に共通しているのは、言われたこと、与えられたことしかやらない、自分から考えて行動することができないということでした。でも、大人になってからいきなり自分で道を開けと言われても難しいですよね。子ども時代に受ける教育が変われば、もっと活き活きした大人が増えるんじゃないかと思いました。


|atama plusに入社するきっかけを教えてください。

SNS経由で創業メンバーの中下から声を掛けられたのがきっかけです。教育業界に強い興味を持っていたものの、すぐに転職をするということは考えていませんでした。ただ、会って話してみて、基礎学力の習得にかかる時間を最短化することで、生きる力をつけるための時間を捻出したい、日本の教育を仕組みから変えたいという話にものすごく共感しました。

atama plusは立ち上げて間もない状況でしたが、ここまで理念に共感できる会社はこの先もなかなかないだろうと感じました。もしメンバーに加わるなら今のタイミングが面白いだろうなと思い、入社を決めました。


現在の仕事内容について

|atama plusでどのような仕事をしているか教えてください。

atama plusは生徒たちの学習体験を改善するためのプロダクトを作り、塾を通じて提供しています。僕自身はカスタマーサクセスを担当しています。生徒の成績が上がる、生徒が学習を好きになるために、塾と一緒に事業運営モデルを作る、プロダクトの改善・進化ポイントを発見する、atama plus自身のサービスモデルを作る、というような仕事です。より良い学びのためにあらゆる手段を考えるので、簡単そうに聞こえて実は難しい、奥の深い仕事だと実感しています。

立ち上げ期で試行錯誤することが多く、やるべきことは日々変わる環境下で、問題発見をして、仮説を立てて、実行して、改善する、ということを繰り返しています。生徒の学びが変化していることを実感できることは楽しいですね。

さらにスタートアップならではで、これがお前の仕事だ、というものもまったくなく、いろんなことに関われることも楽しいです。


|職場の環境はどうですか?

全員が日本の教育を良くするぞという共通の想いで働いていて、僕にとってはとても心地よいです。個性が強いメンバーがそろっていて、お互いに良い刺激を与えあっているなと思いますね。


|どういう時にこの仕事をしていてよかったなと思いますか?

導入先の塾で、直接生徒さんと接する機会が多くあります。近くで見ていると、 “できた!”って喜ぶ瞬間が分かるんです。授業後にも「勉強って楽しいんですね!初めて気付きました。」と言って喜んでくれます。子ども時代に「学ぶことは楽しい」と気付けるかどうかで人生が大きく変わると思っていて、その気付きに繋がる手伝いができたと思える時に、この仕事をしていてよかったなと思いますね。


今後について

|atama plusでの仕事を通して、社会にどんな貢献をしたいと思いますか?

atama plusのプロダクトで、子どもたちが自分で道を切り開く土台ができていったらいいなと思います。自分で学び理解する楽しさを知ることもそうですし、勉強以外の部分に時間を割くことができるようになるので、自発的に考えて動くことの面白さを知る機会も増えるんじゃないかと思っています。また、現場の先生たちが時間に余裕を持つことができ、生徒の人間性を高めるところにフォーカスできるようになったら良いですね。そうなればきっと、その後の人生も楽しくなるし、結果として日本全体が強くなりますよね。それを目指して全力で頑張ります。

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