こんにちは、アジラの広報を担当しています、ピコッピオです。
今日は掲題の件、資格について少し語らせて頂きたいと思います。
目的は「共通プロトコル」を内に持つこと
無論、知識と経験があれば資格に頼る必要はありませんが、逆に知識と経験があれば手短に取れるのも事実なので、自らのスキルの証明として取っておくに越したことはないでしょう。
ポイントは「共通プロトコル」です。プロトコルとは取り決めや規約といった意味で、要するにコミュニケーションの約束ごとみたいなものです。
ビジネスにおいて、知識や経験が同等でなければ話がかみ合わないということがしばしばありますが、その懸け橋になるのがこのプロトコルです。
余談ですが、ミッション・インポッシブルの副題「ゴースト・プロトコル」などで使われている言葉と同義です。この意味は、テロの疑いを掛けられた自らの組織、IMF(Impossible Mission Force、不可能作戦部隊)を存在しないもの(ゴースト)として扱う内部規定(プロトコル)のことです。
個人的には、当社も認証系アルゴリズムで研究を続けている「歩容認証(Gait Recognition)」が出てくる「ローグ・ネイション」が好きです。近未来テクノロジーが出てくる映画はワクワクしますね。
🔼ちなみに当社のSDKにはこの技術が使われています。
①簿記3級
ひとつめはアカウンティング、企業会計の知識です。コーポレート部門は元より、CxO、事業統括者、プロダクトマネージャー、PMの皆さんには必須の知識です。事業の計画や実績の収支はPL(損益計算書; Profit and Loss Statement)というプロトコルを通じてコミュニケーションが交わされます。ゆえに、この基礎知識が無いと話がかみ合いません。
日本ではCxOやPM経験のある方が、プロジェクト収支?なにそれ食えるの?となることがしばしばあります。日本式PMのスコープには「カネ勘定」が抜けていることがしばしばありますが、プロジェクトの推進役だけが判断できる勘定科目もあるはずなので、正確な会計を行うためには必要です。
世間ではジョブ型の働き方がフィーチャーされていますが、シードからシリーズAまでの初期スタートアップでは、何か単一の専業を淡々とこなすことはほとんどなく、事業を横断的に駆け巡ります。
そこで共通のプロトコルになるのは「いくら使って、いくら稼いだか」です。事業として、プロジェクトとして、個々の日々のタスクひとつとっても、ROI(投資利益率)を意識して判断を下すことが必要で、それをキッチリ説明できることが評価に繋がります。
営業「パートナーさんとの協業プレスリリース打っときました。おつかれさまでーす」
よりも、
「協業のプレスリリース打っておきました。一本3万円ですが、このプレスを見てxx件問い合わせが来ると想定した場合、うちのファネルで考えるとxx件成約できるので年末には投資額のざっくり30倍の価値が見込めます肉おごってください」
と、ROIまでしっかり報告を受けたCMO(最高マーケティング責任者)は、「こいつ、出来るな・・」と考えて「よしよし肉でも何でもおごっちゃる」と、IPO後の組織拡充を見据えて自分のセクションに引き込もうとするでしょう。
セールスでやれることをやって、次のキャリアに進みたかったあなたはキャリアを跳ね上げるチャンスです。そもそも一般企業ではセールス自らプレスリリースを発行する機会がないので、そういう意味ではチャンスがゴロゴロ転がっているのがスタートアップの良さですね。
簿記資格試験はかなりの頻度で開催されており、お住いの近くで受けられると思いますので、ぜひトライしてみてください。
②PMP(Project Management Professional)
次にPMPです。
こちらは世界最高峰のベストプラクティスが詰め込まれたPMBOKという知識体系をベースにした米国の資格です。社内はもちろん、弊社パートナー企業でもPMBOKベースでマネジメントを進める企業(特にNTT系)が多く、プロジェクトマネジメントにおける共通のプロトコルになりつつあります。
ちなみに当社日本法人の事業サイド、マネジメントメンバーの取得率は100%です。
「プロジェクト」とは非定型の業務、つまり「ルーチンワークでないもの」と定義されています。つまり、事業経営、事業戦略や営業戦略の策定、資本政策など、これらは非定型の業務=プロジェクトと考えることができますので、経営者、特に事業部トップのCOOをはじめとする戦略策定者にはなくてはならないナレッジです。
ただし、ここに一つ落とし穴があります。
PMBOKはあくまでも "ベストプラクティス" =ある結果を得るのに最も効率の良い技法であって、すべての企業体、業態・業種に最適化されているか言うと、そうではないため、各個でカスタマイズしていく必要があります。
しかしながら、仮に自社業態向けにカスタマイズしたとしても、共通プロトコルという役割は機能しますので、オープンイノベーションで業種・業態の異なる事業体とシナジーを生み出そうとした時も、この知識体系は役に立ちます。
ぜひこの知識体系を自分のものにしてスタートアップで輝いて頂ければ幸いです。
以上、ピコッピオがお伝えしました。
さいごに
こちらは、当社が入居している創業センターの一階でレストランを出店しておられるPEDALADA(ペダラーダ)さんのグリルチキンバーガーです。階下に降りるだけで食べられる手軽さ、はみ出すグリルチキンの満ち満ち感を、ぜひ味わいに来てください。
現在、直接お会いするハンバーグ会は中断しておりますが、緊急事態宣言が明けましたら是非。
それではまた!
当社は行動認識AIをパッケージングしたプロダクト(SDK)を提供しておりますが、今年3月の「SECURITY SHOW 2021」へのプロダクト(SDK)出展が決定しております。
ご興味のある方は、実物をご覧いただければ幸いです!!
引き続き、どうぞよろしくお願いします。