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およそ40年に渡り、アシストで自ら主体的に働きかけ、さまざまな仕事に挑戦することで企業と共に成長を果たしてきた森沢 久美子。自主性を持って躍動する森沢に憧れて入社した女性社員も多く、今なおメンター的な存在となっています。そんな森沢のこれまでを振り返りながら、その考えと想いにスポットライトを当てます。
「超サポ愉快カンパニー」を掲げるアシストが大事にするのは“個と現場”
私がアシストに入社したのは、1982年の創業期のころ。2021年の現在から遡れば、およそ40年前です。
入社以来いつも自分に問い続けてきたこと──
それは、「楽しく仕事ができているか」この一言に尽きると思います。
アシストは、会社としても「超サポ愉快カンパニー」というビジョンを掲げています。それは社長の大塚 辰男はもちろん私自身も、今までアシストで働いてきた歴史の中から「愉快」であることの大切さを実感しているからです。
仕事に限らず、人に何かを言われて動く、イヤイヤ動くのでは、モチベーションは上がりません。お客様や仲間のために何かしたいと自分で考えて行動するからこそ、指示されたことをこなすだけではなく、付加価値を付けて期待以上の成果を上げていくことができるのではないでしょうか。
アシストでは、そういう想いを抱き続けられる環境があり、その結果として個人の力や個性を発揮できる土壌があると感じています。その環境の一つとして、「個」を大事にし、現場目線を大切にするといったことが挙げられます。
「個」を大事にするアシストでは、役職が高いから偉いという考え方ではありません。アシスト設立当時の世の中は、「〇〇課長」や「〇〇部長」と役職で相手を呼ぶのが当たり前の時代でした。ですが当時には珍しく、設立当初から役職で呼ぶことはなく、私自身もそのように呼ばれたことなどありません。
飲み会の場で、お会計の際に「部長、よろしくお願いします!」とふざけて言われたくらいでしたでしょうか(笑)。時には、お客様にお詫びに行く際には、役職を全面に出すこともありますが、それは本当に業務上必要な場合のみであり、「人は人」という考え方がずっと続いてきています。
現場目線を重視するのは、やはりお客様のフロントに立って初めて気づくことが多いからです。新しい発想や課題、そして解決策も現場にあると思っています。お客様とのコミュニケーションをたくさん持つことで発見できる課題が多くなり、さらにそれに対して提案できる解決策も多種多様になるのです。
このようにアシスト全体として、すべての基本は現場にあると思っていますし、私自身もそう信じています。
布団一枚を抱えて飛び出した学生時代。知識を補うために選んだのは過酷な道
私自身、アシストに入社してから、楽しく働かせていただいていますし、いつも「こんなことがしたい」と考えながら、ワクワクした気持ちで過ごしています。
そうした想いを持ち続けられるのには、育った環境も要因の一つです。幼少期から、両親が欲しいものを与えてくれることはなく、自分が欲しいものは自分で努力・工夫をして手に入れるのが当たり前だったのです。
そんな私にとって、大学進学は大きな岐路でした。田舎町では、高校卒業後、地元の企業に就職することが当たり前でしたが、私はどうしても勉強がしたくて担任の先生に相談をいたしました。
すると、別の先生の親戚が京都で整形外科医をしており、学業の傍らそこで働くことを条件に、学費の援助をするという大変有難い話をいただきました。
私は覚悟をし、布団一枚を抱えて家を飛び出しました。親の庇護から離れたこともあり、この経験から、何か手に入れたいものがあるならば、まずは自分から考え、行動を起こすという今の生き方が生まれたのだと思います。
「私の人生は私のもの。人生は一度しかないので、私の思うように生きたい」と思っています。しかし、自分が生きたいように生きるには、自分で努力するしか方法はありません。こういったことを多くの経験から学びました。
その後、たまたまアシストと出会いましたが、この考え方がアシストのDNAともうまく合致したように思います。
アシストに入社した当時は、マニュアルの翻訳担当でした。しかし、ITの知識が全くなかったので、お客様にとってわかりやすいものになっているかわからず、その状態に危機感を覚えました。
そこで今後のためにもITの知識は必須と考え、志願したのは、製品知識が必要となるインストラクターの仕事でした。時代もあり、女性インストラクターの話は聞いてもらえないのではという偏見もありましたが、実際にはお客様から好評を得ることができました。最初は、失敗して商談が潰れることを懸念され、既存顧客だけの担当でしたが、慣れてくると見込み顧客も担当できるようになりました。
私は基本的に超前向きな結果主義なので、正しい努力をすれば正しい結果が生まれるはずだと考えています。そのため、パーフェクトな教育サービスを提供したと思っているのに、営業担当から「教育サービスを提供した案件が競合に負けた」と聞くと、すごくフラストレーションを感じました。そこで、次は営業プロセスをコントロールできる立場になりたいと想い、営業職を志願しました。
成功の道半ば挫折。その苦難をも乗り越えられたのはお客様の存在があったから
営業職になるにあたっても反対がありました。しかし、言い出したら聞かない私の性格を理解してくれていた上司が「失敗しても、今後の仕事の糧になるから」と、期待半分ながら認めてくれました。
ところが、やってみたら、その翌年と翌々年、2年連続でトップの成績を出し、マネージャー、製品事業部門長を経て、経営にも携わることとなります。その後グループ会社2社の社長として約10年任せていただくまでにもなりました。
一生懸命やれば結果が出て、それが正当に評価されるという環境があったからこそですね。また、良き仲間や、お友達のようなお付き合いをいただけるお客様方たちに巡り合えたことも幸運だったと思います。
ただ、ここまでとんとん拍子で来たわけではありません。何度も挫折を味わいましたし、降格も経験いたしました。
でも、そんなときに、たくさんのお客様から「どんな役職だろうと、森沢さんは森沢さんだよ」と励ましをもらい、それがすごく力になりました。「お客様のために頑張ろう」と思い続けてこられたこれまでの経験は、今でもありがたいことだなと思います。
アシストでは、長期のお付き合いを続けているお客様が多くいらっしゃいます。それは、アシストが短期の儲けではなく、これから何十年もお付き合いをしていきたいという長期的目線を持ち、本当にお客様のためになる提案は何かと考え抜いて活動をしているからです。こうした活動をしているからこそ、お客様に信頼を寄せていただけているのだと思います。
仕事をする上での私のこだわりは、「お客様の評価は絶対」ということです。なぜかというと、仕事をする上でトラブルは大小少なからず発生し、その点においてお客様は容赦ありません。客観的な視点で、誰が本当に自分のために一生懸命動いてくれているのかをしっかり評価されています。
だからこそ、誠実に対応させていただくことで次のチャンスにもつながっています。その積み重ねもあり、お付き合いの長いお客様であればあるほど、アシストを業者ではなく、パートナーとしてお付き合いしていただいていると感じています。
仕事を愉しむコツ。さまざまな選択の中で常に立ち返るのはアシストでの原点
「仕事を楽しむ」コツは、何事にも興味を持つことだと思います。
今やっている仕事に関して、より学びを深めるのか、より範囲を広げるのか、もしくは新しいことにチャレンジをするのか、いろんなやり方があると思います。
楽しく仕事をしようと思ったら、自分の興味があることを、自分で考え選択し、そして行動に移していった方が絶対的に楽しいんです。単に、仕事=お金を稼ぐ手段と割り切るよりも、どうせ時間を使うのなら自分が楽しいと感じられる時間を多く持ちたいですね。
私は、会社と個人は対等であるべきだと思っています。結婚と同じかもしれません。「かっこいい、いい会社に勤めている、給料もいい」といった上辺につられて結婚したとしても、家庭に対しての考え方や、ベースの価値観が同じでなければどこかでズレが生じ、長く夫婦でいることは難しいですよね。
会社も同様で、「こういう風に生きたい」と思っている生き方がその会社で実現できるか、という部分はすごく大事だと思うんです。賃金や待遇も大事ですが、それだけではないもっと大事なものがあります。
例えば、会社の中で実現ができなくとも、他社に移れば実現できるかもしれない。同じ仕事でも「今の二倍の給料で来てください」と言われるかもしれない。どんな選択肢を選ぶか、それは個人の自由であるべきと考えます。。私自身も同じような選択を何度も与えられてきました。
ただ、私の場合、常に立ち戻る原点は、「お客様はアシストの森沢が好き」と、信じているからです。アシストの仲間がいるから、アシストだからできる提案を通じて、お客様は私を評価しています。アシスト以外で、同じ価値を提供し続けられると私は思っていません。
だから今までどんな魅力的なオファーがあっても、アシストを選んで来ました。同じように、アシストの仲間たちにも、いろんな選択肢がある中で、やはりアシストの方がいいなと思ってもらえるような会社であり続けたいと願っています。