ラノベのタイトルっぽいですが、割と感激しましたというお話です。
私たちの会社では2018年の新卒採用が1名のみだったのですが、多くのスタートアップでは頑張っても数名というところがほとんどではないでしょうか。
しかし「新卒採用が少ないとは言え、自社で入社式とか研修をしても微妙だよな~~」と感じてしまう経営者の方も多いハズ。
ということで、私たちも所属するスタートアップコミュニティ「千葉道場」では、今年から合同で入社式・新卒研修を実施しました!(入社式はファームノート小林さんが、新卒研修はtrippiece石田さんによる呼びかけです!ありがとうございました!)
入社式については以前書いた記事をご参照いただくとして、今回は新卒研修についてです。
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私たちの会社では、以前も新卒採用(と言っても、インターンからの正社員採用)はあったのですが、自社でマナー研修やコンプラ研修をやったくらいでして、いわゆる「社会人としての自覚」的なものを促す研修はやったことがありませんでした。その辺は仕事しながら身につくよね、的な。
ただ、インターンからの新卒入社って、本人にとってはビックリするくらい新鮮味はないですし、学生と社会人の意識の変化が入社したからと言ってスイッチされることって難しいと思うんですよね。
正直「社会人としての自覚ってなんやねん?」という意見があるのも理解はするんですが、何か「儀式」があったほうが成長のキッカケになるんじゃないかなと思いますし、そういうのを用意したいなというのも親心なわけです。(過去の新卒入社組に対しては、申し訳ないけど…笑)
そのため、今回は千葉道場主である千葉 功太郎さんがオススメする外部の研修会社さんに依頼することになりました。
前評判としては、かなりガチムチな研修会社だったとのことで、昨今話題の「ブラック研修」にならないか等の不安はあったのですが、結果的には大満足でした。(来年以降もお願いしたいので、研修会社の名前は伏せます。気になる方は私のTwitterまでDMください。)
ちなみに今回は計6社から16名の新卒が参加するという珍しい「合同新卒研修」を2泊3日の合宿形式で実施しました。
写真注:合宿に参加した通称「保護者組」。左から、千葉さん、MAMORIO増木さん、trippiece石田さん、石井、FABRIC TOKYO森さん。増木さんと石田さんは33kmウォークラリーにも参加し、タイムアウトながらも完走されていました…笑。
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ここからは「具体的に何が良かったの?」ということを書いていきます。
■1:新卒への愛情が高まる
これは若干自分でも書いてて「気持ち悪いな~」と感じるところもありますし、中途入社であったとしても自社のミッションに向けて貴重な時間を使ってくれている全社員・関係者に対しては愛情に近い感情は持っています。(本当に)
ただ「新卒研修」みたいな行事に、うちの新卒君を送り込むと「うちの子、大丈夫かしら…?」という母親めいた感情が湧いてくるんですよね…笑。
途中、1日目から合宿の見学に行っていたCEOが写真をメッセで送ってくれたんですが、それらを見てしまうと「うちの子元気ですか!?」「きちんと研修できていますか!?」「写真はありますか!?」などをメッセしてしまい、自分(33歳・独身・子なし)でも想像を絶する親バカっぷりを発揮しました…笑。
おそらく他社との合同研修だったからだと思いますが、実に妙な感覚です…笑。
写真注:うちの子のチーム、ウォークラリー無事完走。「ただ歩くだけ」ではなく、チェックポイントでの到着時間など戦略性もあり、方向性の違いでメンバー同士ぶつかったりもしたようです。良い経験。
■2:研修会社だからできる厳しい体験
「キミのそういうスタンスって、他人にすごい失礼だよね。」みたいな厳しい一言って、なかなかオフィスで働いている時は言えないじゃないですか…汗?
とか…
33kmウォークラリーで、ゴールまであと600mなのにタイムアップで強制的にリタイアさせて車で回収→ゴールさせない、という意思決定ってなかなか社員に対してはできないじゃないですか…汗?
とか…
いや、本来は言ったり、やるべきだと思うんですが、タイミングやフォローを整えておかないと、パワハラ的にもなっちゃいますし、でも「それって本人のために必要なんじゃないかな?」「どこまでやるべきなんでしたっけ?」みたいに思考が錯綜して、結局できないんですよね~~~。(この辺は自分の弱みですね…汗)
そんなことを千葉さんや他のCEOとも話していまして、「あの対応は自社ではできないよね…。でも必要なことだから、研修会社に依頼するのはアリだよね…」という結論になりました。
やっぱり社員に対しては、どうしても甘くなってしまうことはありますよね。特に雰囲気がゆるいIT系なら、なおさらです。
一方で、そのような厳しい一言や、印象に残る失敗体験だからこそ、自分を振り返るキッカケになるんですよね。自分も未だに失敗ばかりで発展途上ですもん。
2泊3日の研修合宿で、新卒メンバーとの信頼関係をしっかり築き、きちんと諭すようなアドバイスが出来る研修会社というのは凄いなと感じました…(そりゃそうなんだろうけど)
自分たちも一応?教育業界の人間でもあるので、この辺は見習いたい…!
写真注:合宿は各社ランダムに振り分けられたチーム編成。3日間通して同じチームでポイントを競うので、初対面ながらもフィードバックは真剣に行われていました。うちの新卒・田所くんは緑のやつ。
■3:自分自身のキャリアを振り返ることができる。
自分は09年に新卒でリクルートに入社したのですが、(普段は意識しないものの…)そこから今に至るまででの経験や学んだことを思い出し、現在の働き方やスキル、社会人としての美学?がどうやって醸成されていったのかを振り返るキッカケになりました。
今回研修に参加していた新卒メンバーも個性豊かな面々でしたが、課題もそれぞれ異なりまして…笑
ただ、一人ひとりが抱える課題って、「過去に自分が抱えていた課題」と同じだったりもするんですよね。
彼らを俯瞰して見ることで、自分がどのように課題を解消してきたのかを振り返り、言語化できたことは非常に有意義な体験でした。
■4:会社全体のマネジメントについて、やるべきことが明確になる。
今回の新卒研修を通して、新卒メンバーに限らず、個々人の課題を明確にして、どのように解決していくのかのロードマップを描きやすくなったなと感じています。
この理由には研修会社さんからフィードバックされた、個々人の強みと課題や今後仕事を通して改善すべきポイントなどがまとめられた資料が参考になっていまして、(自分自身に対しても)ぼんやりと課題に感じていたことを言語化しやすく、また今後の改善アイディアなども明確に立てられるようになった気がしています。
もちろん新卒君への研修も今回のみではなく、今後ずっと続くものですから、自分自身も継続的に考えていくことで、一緒に成長していければ良いなと。
■5:2泊3日の研修なのに、新卒君のマインドが変わる
研修後に本人とも振り返りを実施しましたが、想像以上に自分の課題を発見することができたようです。
以前は比較的受け身だった(新卒なんだから仕方がないかな、という側面もありますが…)のですが、研修から帰ってきて、以前よりも積極的に業務の幅を広げるようになっていたり、周囲とのコミュニケーションもとるようになったと感じています。
送り込んだ側としては、「2泊3日でここまでスイッチが入るなんて凄い!」という小学生並みの感想しか出てこないのですが、これは費用以上の効果があったなと感じています。
それぞれの課題というのは、本人が自覚しないと真面目に取り組んだりしませんし、以前できなかったことが出来るようになった時に初めて「成長」というものを感じられるわけですから…
■6:自分自身、身を正すことができた
1~5で偉そうに色々書いているわけですが、自分自身本当に経営者としても人としても課題だらけでして…汗
それこそ新卒メンバーを見ながら、改めて「自分のこの辺はイケてないな」と気づけた研修でした。
「これからも新人への教育は継続的にやっていかなければ!」と書くと偉そうなんですが、裏返すと「新人への教育を継続的にできて、一人前にできたときに、自分も成長したといえるのだろうな」と考えています。
新入社員から約10年、起業してから6年、M&Aしてから5ヶ月と、今までも色んな経験をさせていただきましたが、これからも彼らに負けないように素直に、謙虚に頑張っていこうと思えた研修でした。
写真注:合宿2日目にウォークラリーの振り返りを行っているシーン。うちの新卒・田所くんは緑のやつ。
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というわけで、初めて実施した「合同新卒研修」の振り返りでした。
来年も参加したいので、新卒採用しないとな~~~~~!!というモチベーションもありますので、自分直下で新規事業を成長させてくれるインターン生も募集中です!
ぜひお気軽にエントリーしてください!(19年卒の大学生じゃなくても大丈夫です!)