プロデューサー陣の中でも、アマナのコア領域である広告のビジュアルとコンテンツ制作で実績を重ねてきたセクション。その知見を持ってこそできるアマナならではの仕事の醍醐味を聞きました。

どのような部門・セクションですか？

総勢250名のプロデューサーを擁するSales＆Produce部門の中で、私が見ているのは６ユニットからなる約30名のセクションです。アマナ創設期から研鑽を重ねてきたビジュアル・コンテンツの制作および、それを軸とするコミュニケーションが主な領域です。特に広告のグラフィック制作は、社内で一番多く手がけていて知見を蓄積しています。マス媒体で展開される大手企業のグラフィック広告制作など、脚光を浴びる大型案件も少なくありません。海外ロケも数多く経験しており、コロナが収まりつつあるタイミングで再び海外撮影の話も出始めています。

広告のビジュアル表現力を強みに、近年は動画やWebメディア・ECなどデジタルも含めた複合的な案件が集まってきています。マネジャー職のメンバーは、統括的な立ち位置で各制作物に適任のプロデューサーをアサインして一つのプロジェクトをまわす役割を担っています。

アマナだからできることは？

様々な案件を複合的に経験でき、且つ同じ仕事が二つとしてないので、プロデューサーとして引き出しを増やせることですね。バックボーンとして社内に多種多様なクリエイターが在籍することが他社との圧倒的な違いです。ビジュアル撮影に限らず、動画、Web、CGの制作もでき、ディレクター、アートディレクター（AD）もいれば、専門分野の編集チームもあります。グラフィックに関しては、アート作品にも対応する高品質な印刷技術も有しています。人材の幅が広く層も厚いので、例えば短期間で量を求められる案件でも、質を落とさずにワンストップで作り出せる体制があります。また、アマナは広告表現に定評があり、日本の大きな広告賞で毎年、受賞者を輩出していることもアドバンテージになりますね。

そんな豊富なリソースをどう活用するかは、プロデューサーの手腕次第。著名なトップクリエイターをアサインし最高のクオリティを出すこともあれば、まだ知られていない新たなクリエイターを発掘して世の中に生み出すきっかけになることも。予算とスケジュールに対して、どういう人たちを売り込んでいくのか。クライアントとwin-winになるようマネジメントして、若手クリエイターが飛躍するきっかけ作りをできれば、その縁が続いて大きな仕事につながっていくこともあります。

プロデューサーには管理能力、判断力、コミュニケーション力が必要とされ、業務を通じて制作進行のスキルアップやプロジェクトマネジメント力は確実に身に付きますし、人脈を広げることもできますね。

どのような事例がありますか？

商流としては広告代理店との制作案件と、企業とダイレクトに取引する案件の2パターンがあります。いずれも私のセクションは、BtoC企業の消費者向けビジュアル・コンテンツ制作と親和性が高いです。レギュラー案件には、自動車、化粧品、アパレルなどの大手メーカーのビジュアル制作があります。ファッションブランドの商品とモデル撮影を一括で任されている案件もあり、社内のリソースをコントロールしながら制作を手がけています。

最近のアマナらしい複合的な事例では、自然や生物を専門に扱う「Nature&Science」の編集チームの知見、編集力、ネットワークをフル活用し、製薬メーカーの消費者向け冊子制作に構成から入った案件があります。専門分野のカメラマンやイラストレーターを起用したビジュアルで冊子・ポスター・Webサイトを作り、その中に体験型ARコンテンツを取り入れるため、社内のCGクリエーターやデジタル系プロデューサーを巻き込むプロジェクトに発展しました。「アマナでこんな面白いことができますよ」と広告代理店のクリエイティブディレクターに提案した内容がまさにタイミングよく合致。縁と嗅覚でつながった新しい案件でしたね。

在籍メンバーの特徴や働き方は？

６つのユニットはそれぞれに特徴がありマネジャーも多様です。外資系の代理店・企業をメインに担当するチームは英語や中国語のコミュニケーションが多く語学を活かしています。女性が多く在籍するチームではジュエリーやコスメブランドの案件が多いです。育休明け男性マネジャーが率いるチームでは大型レギュラー案件を担当しつつ効率をより意識した働き方をしています。その他、私も一緒にやっているアパレルの大型案件と大手代理店を担当するチーム、動画案件をメインに担当するチーム、ADが兼務するチームは専門知識を活かしつつ営業的な視点でクライアントへのアプローチもしています。

現在はロケや商品確認などの外出も含めた出社とリモートの割合は半々程度です。ユニットごと、案件ごとなどの定期的なミーティングは各マネジャーに任せており、月１回の全体ミーティングでは部内の事例について成功と失敗を共有し、メンバーの知見が偏ることなく深まるよう意識しています。

同じ仕事は二つとしてないのは面白い反面、前例がないことも多く常に自分で考えながら判断していくことが求められます。経験を積んでいくと自分の裁量で色々なことをコントロールできるようになり、プライベートも含め自由な働き方ができると思います。

今後、実現したいことは？

グラフィック制作のビジュアル表現に強みを持ちながら、デジタルや動画なども含めた複合的な案件を今後更に増やすことを目指しています。

セールスに特化したプロデューサーの部隊もありますが、幅広いクリエイティブの知見を持ってセールスをしつつコミュニケーション提案をできるのが私たちセクションの強みです。社外のデザイン会社や個人のクリエイターなど、営業力やソリューション力を求めているところと組んで新規開拓も進めています。

私たちのセクションが様々な業界・業種においてビジュアル・コンテンツ制作の実績をつくることで、アマナでできるクリエイティブの幅やクオリティ、経験値が企業に広く認知され、あらゆるクライアントの共創パートナーとして関係が築ける。そんな組織にしたいですね。

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