さまざまなビジュアルコミュニケーション事業を展開する株式会社アマナ(本社:東京都品川区、代表取締役社長 進藤博信、以下「アマナ」)は、このたび、メディアアーティスト・落合陽一氏の展覧会『質量への憧憬 ~前計算機自然のパースペクティブ~』を開催します。
これまでアマナは、ビジュアルコミュニケーションのエキスパート集団として、共感性の高いビジュアルで人々に感動を与えることをミッションとし、さまざまなビジュアルソリューションを提供してきました。昨今のインターネットの普及や情報端末の進化によって、媒介としての“メディア”のあり方そのものが問われ、また多様化する中、その表現方法は日々進化しています。写真に始まり、動画、CG、VFX、アニメーションと、時代と共に進化し続けるアマナが、このたび注目するのが、メディアアーティスト・落合陽一氏。
世界的なメディアアート賞であるアルス・エレクトロニカ賞を受賞するなど、国内外で注目されている落合氏はその肩書のとおり、メディアアートの制作、実世界志向コンピューティングの研究、研究開発の社会実装ための経営、大学教育を含めた教育活動や論文や書籍の執筆と活動領域は多岐に渡ります。
メディアアートを含めた一連の制作において落合氏は「イメージによる表現」と「物質による表現」の間の表現の可能性について探求し続けてきました。そして、その落合氏の表現方法のひとつが「写真」です。アマナの原点でもある「写真」を接点に、品川・天王洲にある amana square にて開催する展覧会『質量への憧憬 ~前計算機自然のパースペクティブ~』では、落合氏の“写真家”としての一面に迫り、その美的感覚やイメージを表現します。
写真を撮ること、撮り続けることが好きだ。
メディアアートとして表現することで作家として消し去ろうとした一人称が、
写真やイメージを集合させることで浮かび上がる。
視点の集合と離散を通じて、不可逆な時間を生きることを自覚させられる。
瞬間と瞬間が物質性を伴って記録され、その展示自体も風景にされて行く。そういった
プロセスを感じながら過去を生み出して行くことが好きだ。
僕が写真を撮るとき、アナログな身体と光の中でそこにあるデジタルを研ぎ澄ます。
デジタルでしか見えない世界認識で、失われつつあるものを切り取り、
手触りを与えるプロセスを通じ、時間と空間の解像度との対話をしている。
by 落合 陽一
■開催概要
メディアアーティスト・落合陽一の世界
『質量への憧憬 ~前計算機自然のパースペクティブ~』
会期 : 2019年1月24日(木)~2月6日(水)
時間 : 11:00~21:00
会場 : amana square(session hall/IMA gallery/IMA cafe)
〒140-0002 品川区東品川 2-2-43 T33 ビル 1F
※お客さま用の駐車場はございません。公共交通機関をご利用ください。
作品数 : 平面作品 21 作品、立体作品 2 作品 ほか
入場料 : 無料
主催 : 株式会社アマナ、落合陽一
■メディアアーティスト・落合陽一氏プロフィール
1987 年生まれ。メディアアーティスト。東京大学大学院学際情報学府博士課 程修了(学際情報学府初の早期修了)、博士(学際情報学)。
2015 年米国WTNよりWorld Technology Award 2015、2016 年Ars ElectronicaよりPrix Ars Electronica、EU(ヨーロッパ連合)よりSTARTS Prizeを受賞。欧州最大のVRの祭典Laval VirtualよりLaval Virtual Awardを2017 年まで4年連続5回受賞している。他にも、Asia Digital Art Award、国内でもグッドデザイン賞や文化庁メディア芸術祭、経済産業省Innovative Technologiesなどに入選。デザイン誌Axisやメディアアートの論文誌Leonardoなどのデザイン・アート系雑誌の表紙や、英国Nature誌の増刊研究調査報であるNature Index 2017の表紙を飾るなど、国内外を問わず雑誌・ テレビ・ラジオなどメディア露出も多数。
個展として「Image and Matter (マレーシア・クアラルンプール、2016)」や「Imago et Materia (東京・六本木、2017)」、「ジャパニーズテクニウム展 (東京・紀尾井町、2017)」、「落合陽一、山紫水明∽事事無碍∽計算機自然」(東京・表参道、2018)」など。グループ展では、「Ars Electronica Festival」 「SIGGRAPH Art Gallery」、「県北芸術祭」や「Media Ambition Tokyo」などに参加。過去にSekai No OwariやDom Perignon、Lexus、TDK、ONE OK ROCK、カナヘイ、Sword Art Online 劇場版などの作家やアーティスト、ブランド、イベントなどでコラボレーション作品の制作や演出を手掛け、電通、博報堂、ADKなど多くの事業者との制作・開発を行なっている。
またアーテ ィストとしての活動のほか、筑波大学学長補佐、准教授及びデジタルネイチャー推進戦略研究基盤代表、大阪芸術大学客員教授、デジタルハリウッド大学客員教授を兼務。Pixie Dust Technologies.inc を起業しCEOとして勤務。