株式会社オルトプラス
執行役員 兼 ゲーム運営事業部 部長
小林 陽介
オルトプラス創業時から新規・運営含め多くのタイトルに携わり、現在は執行役員と兼任しながらゲーム運営事業部の部長としてすべての運営タイトルを統括。さらに、これらノウハウを新たな分野に活かそうと、ゲーミフィケーション事業と呼ばれる新規事業もスタートしたばかり。
オルトプラスの強みであるゲーム運営の裏側や、事業の今後について伺いました。
より長くタイトルを継続することを意識して
オルトプラスの運営事業部では、運営移管タイトルも含めると11本運営のゲームを現在運営しています。これらは、社内を中心に外部の会社にも協力していただきながら運営を継続しています。
私たち事業部が一番意識していることは、より長くタイトル継続することです。ソーシャルゲームの場合、タイトルが終了してしまうと長期間遊んでレベルアップしたデータやお気に入りのキャラクターもすべて手元に残らなくなってしまう。そうならないため、より長く楽しんでいただけるタイトルになるよう日々運営をしています。
ユーザーのニーズと、ビジネスの利益を同時に追及する
オルトプラスの強みは「運営力」です。
ゲームタイトルをより長く継続するためには、コンテンツを楽しんでもらう仕掛けを作ることと、ビジネスとしてしっかり利益を生み出すことの、両軸が必要です。
そのためには、定性的な情報と定量的な情報を両面から見ることを意識しています。
具体的には、タイトルを運営していく中で蓄積されたデータがあるので、そこからニーズの仮説を立て、施策を打ちます。その後ユーザーからの反応を見て、チューニングしていく作業を繰り返します。
現在、運営タイトルの売り上げはかなりよい数字が出ています。一般的にタイトル運営は年月とともに売り上げが減衰するのですが、運営方法の整理や資料などのフォーマットに手を加えることで、昨年より良い数字がでるようになりました。
各プロジェクトの粗利まで見える、数字への意識
オルトプラスでは、数字の意識をしっかり持てるよう各プロジェクトの売り上げなどが記載された日報を、全社員が見れるようになっています。また、見ようと思えばそれぞれの粗利まで見ることが可能です。
また、何か課題があった場合に有識者を集めてブレストし、企画の考案・実行する改善会議や、先半年間の計画をレビューするロードマップ会議など、チームに関係なく意見を出しあえる場も積極的に設けています。
あくまで会議は、改善のきっかけを作る場ではありますが、実際に施策に落とし込んで売り上げを伸ばした事例もあります。利益が出ると新しい機能やリニューアルなどタイトルに投資ができる状況に変わるので、運営チームのモチベーションにも繋がりますね。
維持ではなく、攻めの運営へ
長いタイトルですと、9年継続しているものもあります。運営を続けられるからこそ、新しいタイトルにもチャレンジできますし、開発をお任せいただける機会も増えています。
私自身、初めて自分の開発したサービスに対して何百万人ものユーザーから反応が返ってきた時や、ビジネスとして成功した時の楽しさを今も覚えています。
単にタイトルを維持するだけではなく、もっと売り上げを上げるために大きくリニューアルをしたり、新しいもの取り入れていくことを積極的にやっていきたいと思っています。