こんにちは。ALL-IN 広報担当の小林です。
前回(vol.5)の記事では、10期目を迎えるオールインの原点と、代表・前田が語る未来への展望についてお伝えしました。
その中で前田が「可能性を感じている」と語った、「エンタメとHRの掛け合わせ」。 今回は、その構想の最も具体的かつ大きな挑戦である「映画事業」について、詳しく話を聞いてみました。
1.|原点にある、物語への情熱
── 前回、「エンタメとHRの掛け合わせ」として映画の話が出ましたが、なぜ今、オールインが「映画」なのでしょうか?
僕らがHR×クリエイティブの会社として、採用やブランディングの現場でずっと大切にしてきたのは、人が動く「言葉と物語」の力なんです。
なぜそこまで「物語」にこだわるかというと、僕自身の原体験が大きいですね。もともと映画制作の仕事に就きたかったくらい映画好きで、19歳の頃に少しですが助監督も経験しました。ただ、予算に大きく左右される現場を目の当たりにして、「これじゃダメだ。いつか自分がスポンサー側になろう」と決心して、営業の世界に戻ったんです(笑)
── HRとは全く違うキャリアからスタートされたんですね。
そうなんです。通信、不動産、そして人材・広告の分野でセールスに専念しました。特に人材業界に入ってからは、「企業の課題に物語で応える」という軸が、より強固になりましたね。
例えば、オールインオリジナルの「シナリオ広告」もその一つ。「20代高卒のフリーターが親孝行をする」といった物語仕立ての求人広告は、今も弊社の代表作の一つですが、このようにHRと「物語」を掛け合わせることは、創業時からずっと大事にしてきた軸ですね。
オールインのシナリオ広告一例
2022年に『白く濁る家』という和製ホラー映画の製作にプロデューサーとして関わったのも、その情熱の延長線上にあります。
言葉を尽くす以上に、企業や社会の価値観、そこで働く人の魅力を深く刻み込めるメディア。それが映画だと、僕は信じています。
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2.|先入観を解くための、“1企業1映画”という挑戦
── 前回(vol.5)のインタビューで、「先入観という誤解を解いて、企業と求職者がより自然に選び合える世界をつくりたい」と語っていました。今回の映画事業は、その想いとどう繋がっているのでしょうか?
まさに直結しています。前回もお話ししましたが、僕が一貫して取り組みたいのは「先入観という誤解を解いて、企業と求職者がより自然に選び合える世界をつくる」ことなんです。それが、僕らがHR領域で向き合う一番大きな課題だと思っていて。
世の中には、”選ばれにくい仕事”があり、年齢や肩書で求職者の価値を測る”ものさし”も存在する。でも、少し角度を変えれば知らなかった魅力に気づけたり、意外と自分に合う仕事だったりすることもある。
つまり、「イメージ」の影響ってすごく大きいんです。
── たしかに、イメージで損をしている仕事や企業は多そうです。
だからこそ、映像、特に「映画」というエンターテイメントとHRを掛け合わせることに、ものすごい可能性を感じています。企業や職種をテーマにした映画をつくることで、仕事や働く人の印象をガラリと変えられるんじゃないかと。
── それが、今回掲げている「1企業1映画」という構想なんですね。
そうです。僕らが目指すのは、単なるPR(広告)映像を超えた「1企業1映画」という文化です。
企業の哲学や、そこで働く人の息づかい。それらを、まずは純粋に“面白い映画”として成立させることで、その会社や職種への関心が自然と生まれてくる。
僕らがHR領域で培ってきた「課題を見抜く力」と、クリエイティブで磨いてきた「物語を紡ぐ力」。この2つを掛け合わせれば、観客が「面白い」と言える映画を本気で創り上げられるし、その作法と仕組みを確立できると思っています。
3.|自主制作映画の第一作『Sh糞t Job』と、事業の未来
── その理念を実装する第一歩が、短編映画『Sh糞t Job』なんですね。
はい。2025年8月に無事撮影を完了し、今(11月現在)はポスプロ(仕上げ作業)の最終段階。同時に国内外の映画祭への出品を進めています。
テーマは、僕らが最も向き合ってきた「仕事」。そして舞台は、誰にも邪魔されず“自分と向き合う空間”である「トイレ」です(笑)。世代間のギャップや人間関係の綻びが、ブラックユーモアと共に浮かび上がってくる…そんな濃密な20分間のドラマになっています。
何より、アカデミー賞ノミネート実績を持つ岡村裕太監督や、創元ミステリ短編賞で大賞を受賞された定者和也さん(脚本)という、これ以上ないクリエイター陣が集結してくれました。
── 前田さんはプロデューサーとしても関わられていますが、実際の撮影現場はいかがでしたか?
最高の現場でした。まず、品質に妥協しないクリエイター陣が揃ってくれたのが、プロデューサーとして非常に心強かったですね。
今回は、実際のトイレでの撮影と、個室トイレを緻密に再現した美術セットをシーンによって使い分けるなど、プロダクションにもこだわっています。
現場で見ていても、役者さんの演技でフッと空気が変わる瞬間が何度かあって、思わず息をのみました。この熱量は、必ず作品の力になっていると確信しています。
Sh糞t Jobの撮影現場
詳細はまだお見せできませんが、近日公開しますのでお楽しみに!
── クリエイター陣も豪華ですね。今後の展開は?
『Sh糞t Job』は、僕らの挑戦の第一作にすぎません。映画は近いうちに100作品作りたいと思っています。
この構想をさらに加速させるため、12月からは、新たな映画監督がオールインの仲間としてジョインしてくれることになりました。
これで、オールインの映画事業は「構想」の段階から、本格的な「事業化」のフェーズへと移行します。
企業と観客のあいだに、新しく、長く続いていく物語を育てる。10期目を迎えたオールインの「先入観という誤解を解く」ための新たな挑戦に、ぜひご期待ください。
<広報から一言>
実は、ライターの私もこの映画のプロジェクトに関わっています。これまで人材業界しか経験したことがない身からすると、関わる人の多さ、セットや役作りの大変さ、演出の重要さなど、新しい発見が山ほどありました。私自身もこの映画に関わることで、「知らなかった仕事」の価値に気づくことができたと感じています。
「1企業1映画」という壮大なビジョンを掲げている会社は他で聞いたことがありません。HR企業の枠を飛び越え、挑戦していく。そんなオールインを面白いと思ってくださった方はぜひ一緒に働きましょう!
▽オールインでは新たな仲間を募集しています!お気軽にご連絡ください。
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