AKIND創業10周年記念として開催したイベント「春夏 冬会」のご紹介を通じて、AKINDらしさをお届けしたいと思います。その四では、共同創業者の森江さんの「盛り上げ」について。
その一の記事でも書きましたが、「春夏 冬会」は2部構成で、第一部のパネルディスカッションは30名限定で開催し、第二部は、総勢60名強のパートナーの皆さまにお集まりいただきました。その参加者とのコミュニケーションの窓口になってくれたのが森江さん。AKINDらしいメッセージを綴り、開催前は本当に人が集まるかと不安でしたが、きちんとイベントを満員御礼にしてくれた名プロデューサーです。
そんな森江さんが、「春夏 冬会」の企画をみんなで話しあっている時に、熱量を持ってやってみたいと言ったのが「AKINDオリジナルの羽織づくり」。京都にあるきものテーラーのY. &SONSにメンバーみんなで出かけ、生地を選び、採寸し、一人ひとりに10周年の記念として羽織をプレゼント。もちろん、背中には、AKINDのロゴマークがさりげなく、刺繍されていて、みんなのお気に入りのユニフォームに。
イベント当日の第一部では、森江さんが司会進行をしてくれたので、私は自由奔放にパネルディスカッションを楽しみました。第一部は、AKINDのオフィス内で行うトークイベント「AKIND Lounge」と名付け、「人や社会にとっての本質的な豊かさとは何か?」を追求している実践者の営みを紐解くというコンセプトで、私が尊敬してやまない、有限会社Lusie | 神戸R不動産の小泉さんと株式会社村上工務店 | 有限会社リバーワークスの村上さんの二人に登壇をお願いしました。パネルディスカッションは、AKINDの意志として掲げている「百年続く、三方よしの商いを共につくる」に沿って、「百年続く = 百年後の社会では、何を大切にしていて欲しい?」「三方よしの商い = そんな未来を見据えて、今取り組んでいることは?」「共につくる = そんな取り組みに、どう人を巻き込んでいるの?」という3つの問いを投げかけ、お二人の価値観や営みを紐解いてみました。
第二部では、イベント本会場のKITANOMADのコモンスペースに移動し、私と森江さんの二人で、創業前からこれまでのAKINDの10年間について、振り返りトークからスタート。リーマンショックや東日本大震災が起点となり、ふたりでブータンを旅した経験を通じて、共同代表としてAKINDを創業した経緯。創業してから、どのような思いで、どんなプロジェクトと向き合ってきたかなどを語り合いました。みなさんも、「あのプロジェクトに参加したよ」など、隣の人との会話を楽しみながら、私たちの漫談を楽しんでくださったようでした。
イベントで密かに嬉しかったのは、元AKINDメンバーの鈴木くんも参加してくれ、みんなの前で、AKINDでの経験や思い出について語ってくれたこと。「AKINDのメンバーは、ファミリーだと思っている」といつも私はメンバーに伝えているのですが、卒業した後でもAKINDとの関わりを大切にしてくれている姿に感動しました。このような「人との縁やつながり」をいつも大切にしてくれているのが森江さん。森江さんがいるからこそ、「春夏 冬会」は、心地よい人との繋がりを再確認できる素敵なイベントになったのかもしれません。
そして、イベントの締めは、やっぱり森江さんの一本締め。AKINDでは、泥臭くイベントを仕切ったりする仕事も多く、必ずそのようなイベントの最後を締めてくれるのが森江さんの一本締め。「春夏 冬会」も一本締めで、笑顔に溢れたエンディングとなりました。
「春夏 冬会」を開催したことで、AKINDが10年続いてきた意味や価値を再確認できる貴重な機会になりました。また、この機会を通じて、これからのAKINDの可能性も見出せた素晴らしいイベントとなりました。5年後の15周年でも同じような素敵な時間をパートナーたちと過ごせるように頑張りたいと思います。