経営管理グループ 執行役員/経営管理グループ長 安田 和央
Profile
- 安田 和央 KAZUO YASUDA
- ニックネーム:Shuzo 1980年生まれ
- 2003年:一橋大学卒業
- 2005年 :監査法人トーマツ(現 有限責任監査法人トーマツ)入社
- 2017年:グローウィンパートナーズ(株)入社
- 2019年:(株)エアークローゼット入社
エアークローゼットと出会って感じた興奮。成熟した組織で「調整役」になるのではなく、企業のステージチェンジを自ら担いたい
社会に出てからエアークローゼットに入社するまで短くない期間、私が仕事していたフィールドは現在とはまったく違うものでした。公認会計士として大手監査法人、会計系コンサルファームに所属しており、成熟し安定した環境にいたのです。
ベンチャー企業としてアーリーステージにあったエアークローゼットと仕事上でのご縁ができ、経営陣などとプライベートでもお付き合いをするようになりましたが、自分が参画するということは想像していませんでした。私が所属していたような安定・成熟した企業の強みは「人材リソースの豊かさ」。自分たちの領域でなら、どんな疑問でも答えてくれる人が周囲には必ずいます。こうした場で働くことは安心感があることは確かであり、私もそれを享受していました。
一方で、こうした環境で経験を積み重ねるうちに、私は、自分が、有用な人材を見出し、力を発揮してもらえるよう調整をする「調整役」になっていることに気づき、停滞感、危機感のようなものを感じるようになっていました。成熟・安定とは対極にある発展途上の企業で、調整役ではなく自らが企業の成長に直接的に関わり、その成長を自らの手で切り拓いているという実感を味わいたい――そんな思いを抱えつつ一歩が踏み出せずにいたのです。
そんな私が、当社に参画したのは2019年。この頃、エアークローゼットは社員も増え、アーリーステージから次のステージへと駆け上がろうとしていました。次なるステージの命題は、アーリーステージでの急成長を継続的なものにし新たなイノベーションを生み出すことのできる組織となるため、財務面などを含めた企業基盤を充実させることです。
この命題達成のために自分が持っている財務面での経験、専門能力が活かせるのではないか、成長を拓く最前線に立ち、これまで味わえなかった興奮や成長の実感が味わえるのではないか――この思いが、一歩を踏み出す決め手となりました。正直、安定を手放すことにためらいはありました。でも、「ここでダメなら諦めがつく」という「覚悟」が私の中に生まれていました。安定への思いより、エアークローゼットの無限に広がる未知なる可能性に賭けるという興奮の方がはるかに勝ったのです。
スピード感と柔軟性に圧倒される。自分の判断・決断を周囲が納得してくれるのか・・・
財務面での専門知識を活かせると思っていた私ですが、当社では、財務のみならず人事労務・総務・法務という経営管理領域全体を任されることになりました。役割を固定化し手順を重んじる成熟企業と異なり、経営管理全体を一気通貫することで生まれるスピード感や柔軟性を重視する当社の姿勢、真髄を肌身で感じ圧倒される思いでした。そんな中、私には、新しい知識を吸収することの大変さ以上に不安に思ったことがあったのです。
それは、「新参者である私の判断、決断を周囲が納得してくれるどうか」ということ。当社には、例えば、財務の面でも私と同様の有資格者が複数います。そんな人たちは、私の判断や疑念に疑念を抱くのではないか。ましてや、私が門外漢である人事や法務について知見のある人なら、なおさら、そうではないだろうか・・・・・・この危惧は、これまで「調整役」となっていた自分に染み付いた癖のようなもの。つまり、自分の内に自ら作っていた「壁」であり、それを乗り越えられずにいたのです。
互いの “使命”に背中を預ける――自らの内のハードルを乗り越え挑戦の気概を新たに
そんな私はある時、財務領域に明るい仲間へ「自分だったら違う決断をするのに、と疑念を抱くことはないか」と聞いてみたのです。彼の答えは、あっさりと「NO」。そして、その理由をこう言ったのです。「自分たちは仲間それぞれの”役割”に背中を預けている」――この言葉が、自分の内にあった「壁」を乗り超え成長する大きなきっかけとなりました。
彼の言葉が意味するところは、「社歴や資格などに関わりなく互いが互いの役割、使命を理解し、その領域でなされた判断には全幅の信頼を置く」ということ。当社では、それぞれが使命感を持ち、使命感を共有する文化が浸透しているのです。こうしたフィールドで働けることに喜びを感じると共に、私も自分の内の「壁」をとっぱらい、自らの使命に真摯に全力で向き合おうと改めて決意しました。当社での私の挑戦の第一歩は自己変革であったと言えるでしょう。
そして、今、自ら変化を起こしていこうとしている企業で使命を果たすためには、挑戦に終わりはないこと、そのことが成長の原動力となることを日々実感しています。当社には、ビジョンを達成するための様々な「やりたいこと」が会社中にどんどん芽吹いています。こうした「やりたいこと」を「やれること」にする基盤を作るのが私の使命。新事業が始動すれば集まってくる人材もより多様になりますし、求められる法務の領域も変わってきます。現状に安住せず、新たな領域に挑戦し、知識やスキル、能力を常に更新し磨き続けなければなりません。言い換えると、当社は、使命と真摯に向き合うことで自らを成長させられ続けられるフィールドであるということ。挑戦者の気概を持ち、たゆまず成長していきたいですね。
自分の行動と結果に責任を持つプロたちがひとつの目的を追いかける環境で働く醍醐味
当社は、社歴などに関わりなく、それぞれが自身の使命を自覚し他者の使命を認め合える風土の企業です。だから、自身のやっていること、そして、その結果は、自分の責任だと思い定める覚悟を持って仕事に臨みたい人に仲間になってほしいと考えています。多様な人が集まって新しいことに挑戦していると結果を他者のせいにするのは簡単です。でも、それでは、真の一体感は生まれないし、挑戦は前に進みません。当社は、使命感を持つプロどうしが強い当事者意識を持ち、新たな挑戦へスピード感を持って前に進めています。そうした環境で働く厳しさをも楽しみ、それを醍醐味と捉える人をお待ちしています。