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【今も現役経営者】創業メンバーが歩む、風変わりな14年

社員番号3。この数字が示すように、久保さんは正真正銘の創業メンバーです。しかし、自身の会社を経営するためにアイムファクトリーから離れた時期もあり、復帰した今もその会社はまだ存続中とのこと。社長からも奥様からも「言うことを聞かない」と言われている久保さんらしいストーリーをご覧あれ。

■いずれ起業するために、創業メンバーになった

──:久保さんが最初にアイムファクトリーにジョインされたのっていつですか?

本当に設立間もない頃です。社員番号だと3番目かな。久利さんの他に営業が2人いました。

──:アイムファクトリーの設立は2009年なので、14年前のことになりますね。どういう経緯で入社したか覚えてますか?

当時所属していた会社を辞めようと思って、当時の上司に相談したんです。その人が久利さんと知り合いで、「一度会ってみたら?」と言われました。フリーランスのエンジニアとしてやっていこうかなとも考えていたんですけど、久利さんの話を聞いているうちに、立ち上げ間もない若い会社に入ってみるのも面白いかなって思い始めて。当時からいずれ起業したいと思っていたので、いい経験になるかもしれないという思惑もありました。

──:会社の立ち上げ期に関われるチャンスってそうそうないですもんね。

あとはキャリア形成も目的のひとつでした。前職の会社ではインフラの運用保守を担当していたんですけど、さらにもうひと伸びしたいと思っていたんです。アイムファクトリーに入れば設計や構築に関われる機会を提供してもらえるという話だったので、キャリアアップできるという側面からも転職を決めました。

──:入社後はどういった業務に関わっていたのですか?

クライアント先に常駐しつつ、アイムファクトリーの社内業務も担当していました。メールのセッティングをしたり、業務で使用するサービスを手配したり。要するに社内SEですね。

──:そこから一度退職されるわけですよね。アイムファクトリーにはどれくらい在籍されたのですか?

えーと、起業したタイミングで退職したので、辞めたのは2016年かな。なので、7年いました。

──:辞めた理由をお聞きしてもいいですか?

ジョインした当時はマンションの一室がオフィスだったんですけど、その頃には立派なビルに移転して、社員数も増えてきました。僕がいなくても会社はまわりそうだなと思い始めていて、今後引き続き関わるとしても社員である必要はないのかなと。もうひとつの理由としては、人脈が広がっていく中で各方面から開発の依頼が舞い込んでいたんです。副業として受けていたんですけど、裁き切れなくなりました。

──:当時は副業OKだったんですか?

どうなんだろう。伝えていなかったんですけど、ひょっとしたらダメだったのかもしれません。

──:まあ、時効ということで(笑)

問題ないんじゃないですかね。年間で100万円くらいは稼いでいたと思います。

──:それを本業にしようと考えたわけですね。退職は久利さんに伝えられたと思うんですけど、どんな反応でしたか?

最初は驚かれましたね。軽く引き止められたんですけど、「私が何を伝えても言うこと聞かないよね」と言われました。それが2016年の3月くらいですかね。他のメンバーに業務を引き継ぎ、7月に自分の会社を登記しました。

■会社は社員数25名・売上3億円まで拡大

──:正式に会社を作られたんですね。フリーランスとして活動するのではなく。

フリーランスでいいかなと考えた時期もあったんですけど、一回会社を経営してみたいという思いがあったんです。生々しい話をすると、会社化した方が節税効果もありますし。

──:ビジネスとしては開発がメインですか?

そうですね。SESと請負の二本柱でした。

──:アイムファクトリーの創業期に関わった経験は活かせました?

人を雇い始めたときに役立ちましたね。アイムファクトリーでは面接にも関わっていたので、人の見極め方はかなり学べたと思います。

──:会社はどれくらいの規模になったんですか?

最大で25名ですね。売上は3億円くらいです。

──:順風満帆に聞こえるんですけど、どのような経緯でアイムファクトリーに復帰することになったのでしょう?

2021年の7月に復帰したんですけど、その前から肉体的にも精神的にも疲れていました。結構ハードな日々を送っていたんです。会社を経営しつつ、営業もバックオフィスも自分でやって、合間を縫って開発もするっていう。


──:一人四役は大変そうですね。

コロナの影響もありましたね。色々なことがうまくいかないようになって、身の振り方に悩んでいました。規模を縮小しようかなとか、オフィスを解約しようかなとか。そのタイミングで久利さんから連絡があったんです。「いいもん食いに行こうよ」って。

──:久利さんと会うのは久々だったんですか?

起業してからも業務委託という形でアイムファクトリーに関わっていて、オフィスにも月1~2回足を運んでいました。うちの会社のリソースが足りないときにアイムファクトリーから人材を借りたこともあります。

──:ビジネスパートナーとして関係は続いていたんですね。久利さんからはどんな話をされたんですか?

上場を考え始めていて、そのために社内体制を立て直したい。だから戻ってきて開発を主導してほしい。ざっくり言うと、そんなところですね。

──:悩みましたか?

いや、二つ返事で承諾しました。新しいステージに突入するフェーズに関われることにワクワクしたというか。創業期にジョインしたときの感覚に近いかもしれません。あのときの寿司は美味しかったな。

■またアイムファクトリーを辞めるかもしれない

──:復帰後は何から着手しましたか?

社内ツールからサービスまで、ITに関連する全てを丸っと引き受けました。保守開発やらリニューアルやら、やらなければならないことがたくさんあって、今も継続中です。

──:中長期的な目標としてアイムファクトリーでやりたいことはありますか?

たくさんありますよ。今運営しているサービスをリニューアルしたいし、新しいサービスも立ち上げたい。サービスを通してお客さんを呼べる会社にしたいですね。もっと先のことを言うと、そこまで実現できたらまた会社を辞めるかもしれません。

──:え?

アイムファクトリーに復帰したんですけど、自分の会社は潰していません。副業という形で今もまだ会社を経営しています。ゆくゆくはこっちの割合が増えるかもしれません。ITとは全然関係ないことをやってみたいという気持ちもあるんですよ。

──:久保さんは好奇心が旺盛ですよね。

色々な人と知り合って色々な話を聞くたびに「こういうビジネスも面白いな」って思うんです。キャリア的にはITの経験を活かすのが最善ですけど、人生は1回しかないですからね。具体的なプランを描くまでにはまだ脳みそが追いついていませんが。

──:会社を辞めるかもしれないと堂々と言えるのが素敵だなと思いました。

どうなるかは分かりませんけどね。アイムファクトリーに居続けるかもしれないし。

──:決断をするときって誰かに相談されるんですか?

しないですね。自分ひとりで決めます。

──:奥様にも相談されないのですか?

しません。相談したところで、「どうせ言うこと聞かないでしょ」って返されるだけだし。

──:久利さんにも同じことを言われてましたよね(笑)。

ホントだ(笑)。これまでも好きなようにやってきたし、これからも好きなようにやっていきたいなって思ってます。

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