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「AIひろゆき」、動画生成AI基盤モデルなどの注目されるサービスを複数展開するAIdeaLab。開発の背景にあるこだわりや『未来に向けた想い』を代表冨平が語る。

AIdeaLab(エーアイディアラボ、以下AIdeaLab)は「AI議事録取れる君」や「AIひろゆき」ほか、それまで世の中になかったプロダクトを次々と開発し続けています。

筑波大学大学院のAI研究室に在籍していたメンバーによって創業されたAIdeaLabは、『AI×Ideaでいまだかつてないプロダクトを生み出す』をミッションに、0→1の革新的で「世界をあっと驚かせる」プロダクトづくりこだわっているAI領域特化型のスタートアップ。

経済産業省とNEDOによる生成AIの国家プロジェクト「GENIAC(ジーニアック)」に採択され、ますます注目が高まるAIdeaLabでは、画像生成AIだけでなく、アニメ領域に特化した日本初の動画生成AIの基盤モデルを研究開発中です。

AI最先端の開発という尖ったイメージとは異なり、AIdeaLabは面白いメンバーが揃った和気藹々とした雰囲気で、フルリモートワークでのびのびとした環境が整っています。

意欲的に世界をワクワクさせるAIプロダクトを研究開発し続けるAIdeaLabは、いったいどのような背景で創業され、どのような思いでプロダクトを開発し、どのような未来を思い描いているのでしょうか。株式会社AIdeaLab 代表取締役の冨平準喜さんに深ぼってお話を伺いました。

AI領域に関心のあるみなさん必見のインタビューです。


0→1が大好きな筑波大学大学院のAI研究室メンバーが創業したAI領域特化型のスタートアップ企業。

Q)まず御社について簡単にご説明いただけますでしょうか。

冨平:弊社は『AI×Ideaでいまだかつてないプロダクトを生み出す』をミッションに掲げ、日本で一番最初に画像生成AIプロダクトを開発したAI領域特化型のスタートアップです。

AIdeaLabは、筑波大学大学院のAIの研究室でともに活動していた仲間と2021年1月に創業した会社で、自社開発のAIプロダクト展開と、AIソリューション展開の2軸で事業をおこなっています。

AIプロダクトでは自社でAI領域のSaaSや、通信向けのプロダクトを展開していて、AIソリューション事業では、AIプロダクト開発で培った技術をもとに、さまざまな企業さんに対してAIのコンサルティングを行ったり、共同で研究開発をさせていただいたりしています。

最新AI技術を活かして0→1で革新的なプロダクトを創り続けることにこだわっていて、世界をあっと驚かせるプロダクトを生み出すべく、日々研究開発を続けているところです。

「CommentScreen」「AI ひろゆき」ほか、話題のプロダクトを続々発表させるAIdeaLabの技術力。

Q)御社で、提供されているサービスについて具体的に教えていただけますでしょうか。

toBの領域では、日本で初めてLLM(Large Language Models:大規模言語モデル)を活用して開発した議事録作成プロダクト「AI議事録取れる君」を開発、展開して、1,000を超える企業や大学に利用いただいているのが現状ですね。

プレゼンテーションをインタラクティブにする「CommentScreen(コメントスクリーン)」というサービスも開発し、展開していて、これは企業はもちろん、日本国内の大学の半数以上にわたる約400大学に導入いただいております。

その他さまざまな業界に特化した法人向けサービス「社内ChatAI」も展開しています。

世の中で話題になった展開としては、「AIひろゆき」という、国内初の実在人物のAIアバターを共同開発し、YouTube配信でユーザーからの質問に「AIひろゆき」がすべて自動で回答するということを試みました。実在人物のAIアバターは他にも「AI宮迫」「AI小林克也」を開発していますね。


Q)AIソリューション事業では、どのような展開をされているのでしょうか。

冨平:AI技術を活用したパートナー企業との共同研究、共同開発を行うほか、弊社のAI技術を活かして、さまざまな企業様の事業課題を解決するソリューションを提供しております。

例えば、メーカー様の「アニメ制作を効率的に行いたい」といった課題や「コンサルティング現場でのヒアリング作業負担を軽減したい」といった課題を動画生成AIや、業務効率化AIを用いて解決したり、人材サービス企業様の「面接候補者の経歴書を自動化して品質と効率を向上させたい」という課題をAIで解決したり。

あるいはWEB関連会社様の潜在顧客への自動回答と集客や営業の効率化をおこなうAIツールを開発するなど、さまざまな切り口で企業様のご要望にお応えしております。

toBとtoCの両軸で複数のサービスを展開しているのですが、すべてにおいて「0→1」に特化していて、『本当に世の中にないような技術を使った新しいサービス』を続々とローンチしていくのが、弊社のスタンスです。


代表は、ゲームをきっかけに小学生の頃からプログラミングを始めた生粋のエンジニア。

Q)次に、冨平さんご自身について伺いたいのですが、これまでの経歴を教えていただけますか。

冨平:AIdeaLabは、エンジニアもしくはAIを研究している立場から創業した会社なのですが、私自身、小学生の頃からプログラミングを始めまして、生粋のエンジニアという人間です。

高専から筑波大学、筑波大学大学院へと進み、途中で一度、短い期間ですがシンガポール国立大学に留学した経験があって、その間ずっとAIの研究をしながら、いろいろなプロダクト開発でエンジニアリングしておりました。

高専時代はプログラミングコンテストに出場して、AI領域で全国1位になり、内閣総理大臣賞を受賞したこともあります。筑波大学では、LLMと言われる領域で研究開発をしていまして、これまでにいろいろな論文を書いていましたね。

私自身がエンジニアで物をつくることが結構好きなため、ずっと以前から自分でアプリをつくったり、友人ともアプリをつくったりしていて、起業前に2、30個ほど自分でプロダクトをつくっていました。そういう0→1がものすごく好きで、世の中で使われるアプリをつくれたらいいなと思い、個人でずっと開発してきて、そのなかの1つがヒットしたことから創業したという経緯です。

Q)小学生の頃からプログラミングをしていたということですが、ご両親がそのような仕事をしていたとか、なにかきっかけがあるのでしょうか。

冨平:いいえ、両親はプログラミングとはまったく関係のない世界で生きています。

単純に私は小さい頃から本当にゲームが好きで、その延長線上でゲームでプログラミングをつくるところから始めたという感じなので、プログラミングを始めたきっかけは『ゲーム』なんですよね。


自分のために開発したプレゼンをインタラクティブに盛り上げる「CommentScreen」が評判を呼び、起業を決意。

Q)大学院でAIを研究していたところから、どのような経緯で起業に至ったのですか。

冨平:AIdeaLabを創業したのは筑波大学の大学院在籍中の時で、まさにAIの研究室に所属していたときに創業しました。

先ほどもお話ししたように、私は0→1が本当に好きなエンジニアで、AI領域のアプリをつくるのもとても好きだったので、いろいろなアプリをつくっていたんです。そんな中、コロナ禍になる少し前に「CommentScreen」というサービスを作りまして、これが起業をする契機になりました。

この「CommentScreen」は、プレゼンに対する視聴者のコメントやリアクションがプレゼン画面で共有されるというインタラクティブなサービスなのですが、私自身がある大きなイベントに登壇することになり、何か場を盛り上げる方法はないだろうかと悩んでいたときに思いついて作ったものです。

完成後にさまざまなイベントで個人的に「CommentScreen」を使っていたところ、いろいろな方から評価いただき、リリースしてほしいという声をいただいたため、「これは勝機があるのではないだろうか」と感じ、正式に「CommentScreen」をリリースしたのが起業のきっかけです。


Q)その「CommentScreen」が正式にリリースされ、利用者が順当に伸びてAIdeaLabを創業されたのでしょうか。

冨平:いえ、当初の利用者は月に100人程度でまったく伸びませんでした。ところがコロナ禍になった途端に1か月で20万人に使われ始めて、そこではじめて手応えを感じ、仲間を誘って会社を立ち上げました。

当時、まだ世の中的にはAIもChatGTPも注目されていなかったんですけど、創業メンバーは筑波大学大学院のAIの研究室のメンバーで、AIが好きでAIの研究が楽しいと思っていましたし、AIは今後、非常に伸びしろがあると思ってワクワク感もあったので、「AIとアイデアでどんどん面白い物を続々と出していく会社にしたいよね」と思い、AIdeaLabという会社名に決めたんです。


「AI×Idea」で「世界をあっと驚かせ」ワクワクさせるプロダクトを開発し続ける。

Q)創業当時と比べて現在はAIが浸透し、AI技術を活用する会社や人も増えてきていると思いますが、AI領域に特化した御社は、どのようなビジョンで、今後どのような世界を実現させたいと思っていますか。

冨平:私たちは「AI×Ideaでいまだかつてないプロダクトを生み出す」というミッションのもと、「革新的なプロダクトで、世界をあっと驚かせる」というビジョンを掲げ、クリエイティビティとユーモアを大切にしながら、まだ世の中に出ていないような最新のAI技術を私たちが独自に研究開発して生み出し、イノベーションを起こして、世の中をあっと驚かせたいと本気で思っています。

例えば、Appleの発表会を見てワクワクするように、「AIdeaLabが次にどんなAIの技術で、どんなプロダクトを出していくんだろう」と世界中がワクワクする、そのようなサービスをお届けできる会社になることが私たちの目標です。


Q)御社はすでに世の中から注目されるさまざまなサービスを創出され、展開されていますが、なかでも今、特に注力している領域やサービスはありますでしょうか。

冨平:そうですね。私たちは画像生成AIを日本国内で一番最初に開発した背景があり、やはり画像生成AIが強い会社なのですが、これまでに行ってきた画像生成AIの研究開発を活かして、現在、動画生成AIに注力しています。

特に最近は、経済産業省と​​​​国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構、いわゆるNEDOが立ち上げた、生成AIの開発力強化プロジェクト「GENIAC(ジーニアック)」に、私たちが採択され、現在、日本発のプロジェクトであることを活かして、アニメ領域に特化した、アニメの動画がつくれるような基盤モデルをつくっているところです。

ちなみに、これまでに弊社でおこなって来たデジタルヒューマンプロダクトの「AIひろゆき」「AI宮迫」「AI小林克也」「AI村上信五」の開発で蓄積した知見がきっかけとなり、今回の動画生成AIの開発に至りました。


「世界中のみなさんがAIdeaLaのプロダクトをワクワクして待っている」そんな会社を目指す。

Q)AI領域のなかでも画像生成や動画生成に注力されるのはなぜでしょうか。どのような点に面白さを感じているのか教えてください。

冨平:私自身や中核メンバーが、LLMや画像生成AIが研究領域であったということが基本的な理由としてあります。それ以外にも、創業当初から画像生成AIの研究開発をしていまして、当初は128×128ピクセルという本当に小さい画像しか生成できなかったのが、だんだんと解像度の高い画像を生成できるようになり、可能性が広がっていくことに非常に面白みを感じています。

画像生成AIや動画生成AIは今も発展途上にあり、どんどんクオリティが高くなっていて、ものすごい伸びしろがあることに面白さを感じ、研究開発やリソースをベットしてやっております。


Q)ちなみに御社と同じ領域で活動している会社は今現在、国内に何社くらいあるのでしょうか。

冨平:弊社と同じ領域の会社はグローバルでは、OpenAIさんやRunway AIさんなどがありますが、2025年3月現在では国内には1社もないというのが現状ですね。


Q)御社が営まれている領域は世の中的にはとてもニーズがありそうに思うのですが、着手する会社が国内に少ない理由は、技術的な難しさなのでしょうか。

冨平:はい、技術的に難しいチャレンジであることも考えられる理由の1つです。

もう1つ理由があり、それはGPUのリソースが数億円規模で予算がかかるため、なかなかスタートアップはチャレンジできないということです。

私たちもスタートアップですが、国の補助などをいただくことで大きな研究開発にチャレンジできているというのが現実です。私たちがこれまでコツコツと実績を積み重ねてきたことが国に認められたからこそ、弊社は世の中に対してサービスを展開できています。


Q)次に、短期、中長期の御社のビジョンを教えていただけますか。

冨平:短期的には0→1のプロダクトに特化した研究開発を加速させ、どんどんプロダクトを増やしていきたいと考えています。

中長期的には、短期で創出したプロダクトを躍進させ、上場や世界で多く使われるプロダクト開発をおこないたいと考えているところです。

そして最終的には、世界中の多くのみなさんに「AIdeaLaはイノベーティブなプロダクトをつくる会社だ」と認識していただき、私たちがプロダクトをリリースすることをワクワクして待っていただけるような会社に育てていきたいと考えています。


『人の良いメンバー』が揃った和気藹々としたスタートアップ。それがAIdeaLab。

Q)今現在、御社のメンバー構成はどのようになっているのでしょうか。社員数や男女比、メンバーのキャラクターなどについて教えてください。

冨平:現状は正社員が約10名、業務委託と合わせて約40名が弊社のメンバーです。年齢的には20〜30代が多いですが、17歳〜60歳近くの方まで結構幅広いメンバーが揃っていて、現状ですと男性が多い構成です。

メンバーのキャラクターは、ひとことで言えば『みんな優しくて良い人たち』で、技術力の高いエンジニアが多く、それぞれに個性豊かで得意分野を持ったメンバーが多いですね。

例えば、社内のブレイクタイムではみんなでゲームしたり、スタートアップなりにみんなで交流する時間があったりして、メンバー仲良く和気藹々とした雰囲気の会社です。


Q)とても良いメンバーが揃い、良い雰囲気の会社ということですが、現在のメンバーはどのようにして集められたのでしょうか。

冨平:最初は、筑波大学大学院のAIの研究室メンバーから始まり、リファラルで創業メンバーの知り合いや筑波大学関係のメンバーが少しずつ広がってきた感じですね。

メンバーや会社の雰囲気は、おそらく最初のメンバーが人が良いというか、和気藹々とした雰囲気だったので、それに似た感じの人が集まってきたように思います。


Q)働く環境として見た場合、AIdeaLabならではのワーキングスタイルや特徴的なことがあれば教えてください。

冨平:弊社は基本的に『フルリモート』です。

出社するメンバーもいますが、出社は強制ではなく、エンジニア自身の開発環境や働きやすさを重要視しているので、フルリモート中心で働いています。

リモートワークでも働きやすいように、例えばDiscordほか、コミュニケーションツールを使って活発にやりとりしながら仕事をしていて、比較的自由度の高い会社だと思います。


Q)ちなみに、社内のメンバーのみなさんは、AIdeaLabをどのように評価していると思われますか。

冨平:そうですね、社内でよく聞くのは「気楽にやれていいよね」といったことですね。

あとは、人が良くて個性豊かなメンバーが揃っていること自体が楽しいと言われますね。

追加でお話しすると、弊社では、社員旅行兼ハッカソンみたいなかたちで新しいプロダクトをローンチする時に、一気に集中して開発していて、社員旅行も兼ねたイベントを定期的に行っているんですよね。先日は長崎に行ってみんなで交流しました。そういうのも楽しいという声もメンバーからもらっています。


AI領域が好きで、0→1の革新的なプロダクト開発を一緒にワクワク進めてくれる人がいい。

Q)今後、一緒に働きたいメンバーや御社に合っていると思うメンバーはどのような人だと思いますか。

冨平:まず現在弊社ではエンジニアや営業、デザイナーを募集しているのですが、エンジニアは0→1が好きな人、プログラミングやエンジニアリングが趣味と言うくらい好きな人がいいなと思います。また、AI領域をやっていきたいという方は、なお嬉しいです。

営業は、自社のプロダクトを営業したり、さまざまな企業さんに対して自社の技術を伝えていく仕事ですので、弊社のプロダクトや技術などに興味関心があり、営業経験がある方がウェルカムです。

デザイナーに関しては、プロダクトを磨いていくことが好きで、プロダクト愛がある方、0→1のプロダクトをどんどん伸ばしていきたい方が嬉しいです。


Q)最後に、今このストーリーを読まれた方・貴社に興味を抱いている方へのメッセージをお願いします。

冨平:生成AI領域は日進月歩で、今まさに進化しているところです。

AI革命は、世の中に初めてインターネットが登場したときと同じくらいの革命だと言われています。

そのような状況のなかで、ぜひ私たちと一緒にAIとアイデアでイノベーションを起こしていただければと思っています。AI領域や生成AIに興味のある方はぜひ応募してみてください。よろしくお願いいたします!

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