コンサルティングビジネスユニットで働く奥村さんは、アグリコネクトに入社して現在1年目。社内ではムードメーカー的な存在です。企業の農業分野への新規参入支援、農業法人の経営支援などに取り組んでいる奥村さんにインタビューしました。
-奥村さんの仕事内容を教えてください。
私は、主に農業分野への新規参入を考えている異業種企業の支援をしています。具体的には先行事例の調査や、事業構想作り、ベースモデル作りなどを行ってます。地域や農業にとってメリットを提供し、かつビジネスとして成立させていくという考え方のもと、実現するために地域やパートナー、事業者との枠組み作りを行っています。
また、企業支援に加え農業法人支援にも少しずつ入り始めています。
-奥村さんの1日のスケジュールを教えてください。
オフィス勤務の日はだいたい朝7時ぐらいに出社しています。通勤に1時間ほどかかるので、この時間帯だと電車が空いていて座れるのが良いです。出社後、クライアントとのミーティングや社内ミーティングの合間に、資料作りや調査などをしています。
忙しい時期は19時~20時ごろに帰ることが多いです。
-農業分野に興味を持ったのはなぜですか?
以前から「食や農業」は、人が生きるうえで一番基本的な部分だと思っていて、その仕事に就くというのは私にとってとても自然なことでした。
「食と農業」が基本になっているルーツは育った環境にあると思います。「健康第一」の考えの家庭で、母から「バランスの良い食生活を心がけなさい」と言われ、母も熱心に料理を作ってくれる人でした。食に関して、特に教育熱心というわけではなかったのですが、好き嫌いなく、色々なものを食べたことにより今の自分ができていると思います。
-大学ではどんなことを学びましたか?
東京農工大学の生物生産学科に進学し、畜産から野菜・果樹など農業関連を広く学びました。最終的には植物間相互作用という、植物同士が化学物質を起こし、土の中や空気中にあった化学物質を放出することで、「他の作物や虫などの環境にどのような影響を与えてるのか?」などの研究を行いました。
大学での経験から農業に興味関心がわき、仕事につながってきました。
-前職ではどのようなお仕事をされていたんでしょうか?
前職は農薬メーカーの営業職で、6年間新潟で農協や農家さんの巡回をしていました。
実際に農薬を散布した効果の検証もしていました。例えば、「田んぼの中に殺虫剤を撒いたことでどのくらい虫が減ったか?」「田んぼに雨が降り、その後殺虫剤をかけてどのくらい虫が入ったか?」といった調査です。外に出ている時間が多かったので、日焼けして真っ黒焦げでしたね。
出身は神奈川ですが、6年間新潟で仕事をしてきたので気持ちとしては新潟が第二の故郷です。
-転職活動へと至ったきっかけを教えてください。
前職で関わってきた農家さんが、みんな暗い顔をしながら農業に取り組んでる姿を見てきました。沈鬱とした空気が全体的に漂っていましたが、農薬メーカーの営業という立場では、やれることが本当に限られていて、何もできませんでした。そういう環境を変えていける仕事に就きたい思ったのが、転職のきっかけであり、アグリコネクトへの入社のきっかけです。
転職を決めた時に、農業を軸にいろいろな業種から探そうと思っていました。農業コンサルティング事業を行っているアグリコネクトのことは、転職エージェントからの紹介で知りました。
–アグリコネクトの第一印象はいかがでしたか?
最初の面談時、すごく人としての厚みがある人たちが集まっている会社だなという印象がありました。威圧するとかではなく、人としてすごく厚く、そして熱いエネルギーが外にもあふれているように感じました。心の中に燃えたぎるものがあって、そのエネルギーを持って力強く働かれてる印象です。
この人たちと一緒に仕事をしたり、こういう人になりたいなと思える人たちがたくさんいる会社だなと思いました。農業界の停滞したムードを変えられるし、ここにいたら何かできるんだろうなと思ったのが入社するきっかけです。
–入社して良かったと感じた点はありますか?
日々の成長を実感できることです。アグリコネクトのメンバーは人への関心が高く、人を育てることにすごく熱心な人たちだと思います。人それぞれの特性をよく見ていて、そうした中でアドバイスや注意をくださるので、一つひとつ納得感があります。
アグリコネクトには「メンター制度」という、経験豊富な先輩社員が、後輩社員のキャリア形成や業務上の課題解決をサポートする制度があり、サポートも受けつつ成長できるところも良かったです。
-入社して苦労した点はありますか?
多分野にわたり、多くの情報を素早く処理して仕事を回していくという点です。前職と比べると明らかに情報量が違いますし、プロジェクトでも短いスパンで細かく進捗を出しています。そのための調査や、ミーティング・視察などさまざまな情報を自分の中で咀嚼して腹落ちさせ、見出していく必要があるというところに苦労しています。
早く仕事に慣れるために、「言語化」することを意識しています。いつもホワイトボードやノートに何かを書いてます。ある程度自分の中でまとまった言葉として言語化したうえで、メンバーに共有していく流れです。難しいですが、アグリコネクトで仕事していくうえでは必ず必要になるスキルかなと思います。
情報の整理整頓ができいないことで、せっかく得た情報も価値のないまま終わってしまうと感じているので、いかに形を固めて、外に出して、いろんな人に揉んでもらい、価値を高めていくかが重要ですね。それをやるにあたっては、やはり「言語化」が必要になるのでこれからも心がけていかないといけないと思っています。
-入社前と後でのギャップがあったと思いますが、どのような印象でしたか?
現場に出てフロントに立たせてもらい、多くの経験をさせてもらっています。中途採用というのもあるのかもしれませんが、そういう機会はかなり早い段階から持たせてもらっていました。コンサルタント職として入社して、すぐにバッターボックスに立った印象です。
アグリコネクトが、最初からそこのポジションを渡してくれるのは、自分にとってすごく大きいことでした。早い段階で一人立ちをして、最終的には主体性を持って自立していくことがコンサルタントとしても大事なことだと思います。
自分の意見を尊重してもらい、より良い形を目指していくのを手伝ってもらえているように感じています。
-仕事のやりがいを感じたできごとはありますか?
先日初めて自分が中心になって取り組んだ調査プロジェクトがありました。周りの力を借りながら、クライアントが求めるものに対して、結果を出し、満足していただけたというのを、主体的にできたことにやりがいを感じました。
具体的には、発展途上国の農業課題を解決できる可能性のある日本の農業技術の調査です。発展途上国の課題に対して、どういう技術を求めていて、どういう悩みがあるのかというデータを集めて、それに対して日本にはどのように解決できる方法があるかを調査しました。
ほかにもバイオガス発電(牛の糞尿を発酵させ、発生したガスを燃やして発電できる仕組み)を使い、畜産農家が大量に出る牛の糞尿の処理に困っていたのを適切に処理するだけでなく、電気として価値あるものに変えていくといったプロジェクトにも入っています。
入社前は栽培関係のことに関わっていくのかなと思っていたのですが、幅広くさまざまな案件に携わっています。
-アグリコネクトはどんな会社だと思いますか?
主体性をすごく大事にしている会社だと思います。それはコンサルタントとしてもアグリコネクトとしても大事なことですし、「あなたは何をしたいの?」の問いに対して自分の意見を持つというのが、会社の文化として根付いているのかなと思います。
「会社がどうしたい?」とか、「上司がどうしたい?」などではなく、「あなたはどうしたいのか?」という個人の意見を大事にしてくれるところもそうですし、自分の意見を出せる人を育てていく文化があるんだなと感じます。
-社内はどんな雰囲気ですか?
先日、社内のイベントで国立競技場で行われたリレーマラソンに参加しました。会社のメンバーがリレーマラソンの企画を見つけてきて、一緒に参加する仲間を探していたので、手を挙げました。
そういう企画は結構あります。猫好きのメンバーが集って猫カフェに行ったり、テニスをやっている人たちもいます。共通の趣味を通じてコミュニケーションを図る機会も多いです。
「あれやろうよ」というのが言いやすいような環境に感じます。
-周年パーティーの幹事に抜擢されたそうですね。
実は、まだ入社して1年目なので1度も周年パーティーに参加したこともないのですが、幹事を任されました。チャンスをもらったと思っています。
アグリコネクトの周年パーティーは「家族に感謝を伝える」というコンセプトのもと、創業からほぼ毎年開催されているそうです。家族や、自分を支えてくれているパートナーを招いてもてなす場です。現在は幹事として、会場の下見や出し物の準備などを毎週ミーティングしながら進めています。
この経験は、プロジェクトを回していく練習みたいなところもあると思うので、一つ一つうまくコネクタとして成長していきたいと思っています。
-アグリコネクトで今後やっていきたいことはありますか?
入社を考えたルーツでもありますが、農業法人の支援に入っていければと思っています。今、成長している法人をさらに成長させたり、勢いのある農家さんの更なる活躍を支援していくことが農業界全体の空気を明るくすると思っています。
-アグリコネクトをどんな人にお勧めしたいですか?
食と農業に対して何かしら強い思いを持っている人です。これはやっぱりぶれてはいけない部分だと思います。そういう「人の想い」を仕事に変えられる場がアグリコネクトにはあると思います。
ほかには、成長意欲のある人です。その場にとどまる発想ではなく、自分を変えていきながら日々良くなっていく考えを持っている方にはいい環境だと思います。自分を変えていくのは辛いこともあると思いますが、そういうことを前向きに楽しんでやっていける人にはいい環境です。また、家族や周りの方を大切にしたいと思える人にはおすすめできると思います。
また、自分の中にしっかりと芯を持ちつつ、周りの意見も柔軟に受け入れて、取り入れていくことができる人に向いている会社だと思います。自分に芯がないと、主体性を持って仕事をしていくうえで、さまざまなプレッシャーにも晒されますので。。
-今後、どのような人と一緒に働きたいですか?
一緒に前向きに仕事ができる人です。日々、大変だったり忙しかったりしますが、「自分の仕事には価値があって、こういうことをしたいから今頑張ってるんだ」と、一緒に目線を合わせて言い合えると、自分としても相乗効果があり、同じ目標に向かって高めあっていけるのではないかなと思います。