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記事平均50いいねのメディアが、5800いいねを獲得した理由を考察してみた

なぜ記事がバズったのかを解析視点から振り返ってみます

どうもこんにちは、A.C.O. Journalのグロース・アクセス解析担当の池野です。A.C.O. では、良質な記事をみなさんに届けるために、オウンドメディアを成長(グロース)させようと日々、試行錯誤を繰り返しています。

A.C.O. Journalのコンセプトは「A.C.O.のカルチャーとノウハウを伝えるためのオウンドメディア」としていて、「A.C.O.の価値観を知ってもらうこと」を目的としています。評価指標の一つとしてFacebookのファン(いいね)数の向上も評価しています。メディアの平均的な数値ですが記事あたりの平均PVは700 、facebookのいいねは50ほどになります。

今年のはじめに投稿した「人類学者のUX研究コラム:ポストイットには危険性が潜んでいます」は、5,800いいね、PVが約25,000(2018/10月時点)を超えました。メディアの平均からみてもわかるようにこの記事はいわゆるバズ記事となりました。

バズった経験をそのままにせず、しっかりと要因を把握し再現性を高めるため、アクセス解析視点で分析してみたいと思います。


「ポストイットには危険性が潜んでいます」という記事がバズった理由を、記事の内容から考察

「人類学者のUX研究コラム:ポストイットには危険性が潜んでいます」の記事は2018/01/17に投稿された記事で、A.C.O.のUX部署と一緒にクライアントワークや研究を進める人類学者の比嘉さんが執筆した記事になります。

人類学の視点からUXリサーチをテーマに記事を作成した第1回目では、私たちが普段よく使っているツール「ポストイット」をテーマに取り上げました。

簡単な内容説明をするとポストイットを使った分析やワークショップで「分かったつもり」になることで、実は大切なものが抜け落ちてしまう危険性があるということ。「わからなさ」を手放さなければ、わかる瞬間がやってくるということを、自身が行ってきたオセアニア島嶼でのフィールドワークでの経験を元に執筆しています。

Twitterでもこの記事を読むことで、気づきや発見が得られたという内容のコメントが多く寄せられました。

Twitterのコメントから一部抜粋

記事タイトルには「UX」「ポストイット」というキーワードを入れつつ、「人類学者」という視点からポストイットの危険性について警鐘を鳴らすという構成になっています。誰もが思っていた「ポストイット」というツールについて疑問を呈するタイトルはキャッチーだったのではないかと考えます。

メインビジュアル、サムネイルは比嘉さん自身がオセアニアで行ったフィールドワークの写真で、いわゆるメディア記事っぽい作られたイメージではなく、非日常だけどリアルな写真は記事内容と相まって、読者のみなさんの興味を引くことに一役かったのではないかと想像しています。

比嘉さんは引き続きA.C.O. Journalで執筆予定ですので次回記事に乞うご期待ください。


「ポストイットには危険性が潜んでいます」という記事がバズった理由を、アクセス解析から考察

ここからGoogle Analyticsで記事への流入をみて、考察していきます。なお、以下全て計測期間は2018/01/01-2018/01/31の1ヶ月間です。

記事へのアクセスが伸びたのは記事投稿の翌日の1/18で一日で9,433PV、その後も流入が緩やかに続き、投稿からその月末の1/31までに22,639PVがありました。

次のページの遷移を見るとTOPページやA.C.O. Journalの概要を記載したaboutページへの遷移が見られ、記事閲覧の87.88%を占める新規ユーザーに対してメディアの認知の貢献に繋がりました。

今回流入が増えた大きな要因はソーシャルからの流入が伸びたことが大きな要因でした。冒頭でも記事いいねが5,000を超えたとお伝えしましたが、Facebookから9,190、Twitterからは3,231の流入がみられました。

Twitterでは投稿後にツイートの動向を見ながら、積極的にリツイートを繰り返しました。Facebookではオーガニックリーチがいつもよりも早いスピードで伸びていると感じた時点でFacebook広告も合わせて掲載しました。高橋編集長がSNSにかじりつきながら更新していました。結果、FBでは7,315のリーチと、161のリアクション、コメント、シェアを獲得できました。

結果として記事自体の内容がよかったこともありますが、Socialでの拡散のタイミングや動向を見逃さず運用できたことも、この記事がバズった一因であると思います。

他の流入チャネルも見てみると、ダイレクトの流入は7,020でうち90%以上が新規ユーザーのため、ブックマークなどではなくスマホアプリ経由からの流入だと考えられます。サイト経由は1.447で、特にNewspicksからの流入が多く見られました。Newspicksからの流入はSNSからの流入が増えた1/18ではなく、翌日の1/19に多く、サイトに取り上げれられたタイミングが影響していると考えられます。


今回の分析・振り返りから見えたこと

TOPページの記事一覧で過去記事が埋もれてしまうため、FEATUREDエリアを新設し、任意の記事コンテンツをPUSHできるように改善。特に今回は、弊社クリエイティブディレクターのJamesが執筆したグローバルコミュニーケーションに関連した記事を特集しました。

今回の分析から以下のことがわかりました。今回の事例の再現性を高め、より多くの人に記事を届けて共感してもらうために、今後の記事作りのルール、運用方法に取り入れていこうと思っています。

SNSを活用した拡散の取り組みはタイミングが大事 記事投稿時のSNSでの告知や発信はメンバー全員で行うようにしていますが、記事がバズっていると感じた時点での対応方法は、まだマニュアル化されていません。メンバー間の共有や方法含めて作成したいと思います。 インパクトのある記事タイトルの付け方 共感を生むコンテンツ内容 これは記事の企画出しやコンテンツのライティングに関わることです。ただ、記事作成も含めて不慣れなメンバーもいるのも事実です。ライティングが本職でなくとも、ユーザーに共感されるコンテンツをどうすれば作れるのかと試行錯誤を繰り返しているのがA.C.O. Journalの良いところでも悪いところでもあると思います。企画の方針は編集会議で、タイトルの付け方はライティングのスキルを共有化して行く取り組みを行っていきます。

A.C.O. Journalの記事制作の様子について記事を書いていますので、興味のある方はこちらからご覧ください!
いいじゃん、それやってみようよ!Journal記事制作のバックグラウンドを取材してみた(前編)

WRITER

池野 将司

MASASHI IKENO
PROJECT MANAGER / WEB ANALYST

武蔵野美術大学デザイン情報学科卒業。デザイン制作会社にて企業サイトや紙媒体のデザインを経て、現在に至る。アクセス解析、プロジェクトマネジメント担当。コミュニケーション・ストラテジー部所属。

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