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こんにちは。aciassの東です。
今回はaciassの考える「特別なスキル」について綴ってみたいと思います。
エンジニアにとって、「特別なスキル」という言葉には、どこか強烈な響きがありますよね。
高度なアルゴリズムを一瞬で理解する人、最新の言語を短時間で使いこなす人、UIを見ただけで改善案を出せる人…。
誰もが一度は、そういう人に出会ったことがあると思います。そして同時に、こう考えてしまうのではないでしょうか。
「自分にはあのレベルの“特別なスキル”はないよなあ」
でも、本当にそうでしょうか?
aciassで日々プロジェクトを進める中で感じるのは、「特別なスキル」とは派手な技術力だけを指す言葉ではない、ということです。むしろ、エンジニアの世界だからこそ、“日常の中の小さな気づき”が、とても大きな価値になる瞬間があると感じています。
「特別な才能」を持つ人は確かにいる
正直に言えば、接してすぐに「特別なものを持っているな」と感じる人は存在します。
設計のコメントが的確だったり、バグの匂いをすぐに嗅ぎ分けたり、問題の本質を迷わず指差せたり。
経験と訓練の積み重ねなのでしょうが、それでも「これは才能だな…」と思ってしまいます。
そういう人を見ると、自分と比較してモチベーションが下がることもあります。
「あのレベルに行くにはあと何年必要なんだろう」…と。
でも、ここには一つの大きな勘違いがあると思っています。
才能の種類はひとつではないし、技術力だけが価値でもありません。
aciassで実際に感じた「特別な力」
aciassには、複雑な技術を一瞬で理解できるタイプもいますが、むしろ印象に残るのは別の場面です。
たとえば、
- キャンプ好きが「この画面、夜に外で触ったとき読みにくいかも」とダークモードの必要性に気づく
- 元営業が「この文言、お客様には“制限”に聞こえてしまう」と文言を調整
- 子育て中のメンバーが「通知が多いと生活リズムが崩れるからまとめたほうがいい」と提案
と、普段の趣味や生活から気づきが生まれたり、
- ドキュメント化されていないフローを整理して共有してくれる
- エラーメッセージの書き方を読み手の視点で変えてくれる
- 「これユーザーが混乱しませんか?」と一言添えてくれる
など、エンジニアとしての経験からの気づきを共有してくれたりします。
こういった行動は派手ではありません。でも、プロダクトの進み方や品質を大きく左右します。
これらは、スキルではなく“気づき”です。でも、明らかに”視点の価値”があります。
エンジニアリングは、コードだけで成立しているわけではありません。
プロダクトは人が使い、人が作り、人が成長させるものです。そこで必要になるのは、多種多様な「小さな視点」なのだと思います。
「特別なスキル=難しい技術力」だと決めつけると、可能性は縮む
もし「特別なスキル=難しい技術力」と決めつけてしまうと、自分自身の価値を狭く見積もることになります。
むしろ、プロダクトに必要な価値は毎回違います。
あるプロジェクトでは設計力が重要かもしれませんし、別のプロジェクトではユーザー視点が決定的に効くかもしれません。
プロダクトが違えば、必要な“特別”も違います。
aciassで言えば、社内プロジェクトでもクライアントワークでも同じことが起きます。
完璧なアーキテクチャを描ける人より、曖昧な部分に気づいて整理してくれる人が必要なフェーズもありますし、技術負債を“見える化”できるだけで進行が一気にスムーズになることがあります。
つまり、“必要とされるスキル”は、タイミングと文脈によって変わります。
小さな気づきは「再現可能なスキル」になる
気づきを軽く扱う人もいますが、実はかなり奥が深い能力です。
気づく
→気づいた理由を説明できる
→パターン化できる
→仕組みに組み込める
これができたとき、その人のスキルは“再現性”を獲得します。
初めは感覚的でも、それを共有することでチーム全体の品質が上がります。
つまり、自分の気づきをチームの気づきに変換しているのです。
これはまぎれもなく”確かなスキル”ですよね。
aciassの価値観から見ると、“特別”は全員にある
aciassでは「ワクワク」を大切にしていますが、これは単なる雰囲気の言葉ではありません。
ワクワクというのは、“自分が気づいたことに意味があると思える状態”でもあります。
自分の感覚を大切にするからこそ、プロダクトに対しての視点が生まれます。
そして、その視点自体が、チームの価値を作ります。
だからこそ、aciassから見ると、「特別なスキル」は誰にでもあります。
技術レベルではなく、視点や気づきや感覚という形で存在しています。
最後に
特別なスキルとは、「桁外れの技術力」だけではありません。
むしろ、プロジェクトの中で静かに価値を積み上げるような力こそ、長く、深く、人を助けるスキルだと感じています。
できることより、気づけること。
知識より、視点。
技術力はもちろん大切です。でも、それだけではプロダクトは完成しません。
自分が毎日感じていること、気づいていることを大切にしてほしいと思います。
“あなたの気づき”は、すでに特別なスキルです。