※この記事はインターン生がメンバーのアカウントを借りて執筆しています
自己紹介
東京工科大学コンピューターサイエンス学部 4年生の小出です。
2月からアーザスのインターンシップに参加させていただきました。
3か月間の記録としてこの記事を作成しました
インターンに参加した理由
大学3年生の就職活動の一環でwantedlyを見つけ、
様々な企業を見る中で、
インフラエンジニアという言葉に興味を惹かれ応募させていただきました。
大学のKubernetesの講義でUbuntuを使用しており、
ターミナルやシェル操作に慣れていました。
このスキルを活かせるのではないかと感じ、
アーザスのインターンシップに参加させていただきました。
私がアーザスのインフラエンジニアのインターンシップを志望した理由は主に3点あります。
- コーディングへの苦手意識
プログラミングの記述自体は可能ですが、
アルゴリズムの考案や複雑なロジックの組み立てに時間を要するため、
作業効率に課題を感じていました。
一方、インフラエンジニアの業務ではコーディング以外の技術も重視されていると認識しており、
ターミナル・シェル操作や継続して努力できるといった強みを活かせると考えたためです。 - 得意なターミナル・シェル操作
大学のKubernetesの講義ではUbuntuを使用し、
コマンドラインでの操作や設定ファイルの編集、デプロイ作業などを経験しました。
これらの経験を通じて、
効率的なコマンド操作や問題処理能力を伸ばすことができました。
この経験を活かし、実務を経験してみたいと思ったからです。 - 親の影響と新たな挑戦への意欲
親がインフラエンジニアとして業務に従事しており、
その業務の重要性や魅力について、
幼少期より身近に感じる機会がありました。
プログラマーやSRE、SIer、データサイエンティストといったIT業界における
様々な職種についても話を伺う機会がありましたが、
自身の興味や大学の講義や実習を通じて得た知識と経験から、
まずはインフラエンジニアの実務経験を通じて、
専門的スキルの向上と知見の拡大を目指したいと思いました。
インターンで行った事
ブログ作成
最初の業務として、
MCMについてのブログ作成に取り組みました。
MCMに関する基礎知識を習得する為に、
Microsoft Learnや技術ブログなどの資料を参考に学習を進めました。
この過程で、
BITS配布やDMZといった曖昧だった概念の理解を深めることができました。
また、インターネットプロトコルやIPネットワークに関する知識不足を認識し、
それらを補完する良い機会となりました。
最終的にPowerPointを活用して図解を作成し、
ブログ記事として完成させることができました。
成果物として作成したブログはこちら
https://a-zs.net/mcm-boundary/
ドキュメント修正(詳細設計書)
ブログ作成完了後、
次の作業としてMCMサーバー構築の補助業務を担当しました。
主な作業として、
構築手順書のキャプチャを最新版に更新する作業を行いました。
具体的には、
テスト用PCを使用して詳細設計書を確認しながら
変更が必要な箇所のキャプチャを新しいものに差し替え、
適宜文章の修正も実施しました。
また、プロジェクトの終盤ではMCM構築のダブルチェック作業も行いました。
大学での要件定義書や構築手順書の作成の経験が、
この業務に活かされました。
同時に、より分かりやすい技術文書の作成方法について、
さらなる改善の余地があることも認識できた貴重な機会となりました。
WBS作成
MCM構築・ドキュメント修正終了後、
ブログ作成の工程管理のためのWBS(Work Breakdown Structure)作成に取り組みました。
馴染みのない概念でしたが、
ガントチャートと類似した進捗管理ツールであることを理解し
タスクの洗い出しを進めることができました。
具体的なタスクの分解と整理には時間を要しましたが、
普段からNotionを用いたタスク管理を実践していた経験が活かされ、
体系的にWBSを完成させることができました。
写真:オフィスで作業中の様子
MCM構築
WBS作成終了後、
検証用PCにパーティションを作成し、
OSをインストールするところからMCM環境の構築を行いました。
以前のMCM構築・ドキュメント修正時にMCM構築の経験があったため 、
ADサーバー・SQLサーバー・MCMサーバーの
構築作業やドメインの構成や証明書サービスの構成などの
設定も円滑に進めることができました。
しかし、いくつかの技術的な課題に直面しました。
- Windows Serverのインストール時にGUI版ではなくCLI版を誤って選択してしまい、
OSの再インストールが必要になりました。 - DNSの設定ミスによりネットワーク接続の問題が発生しました。
- IISの設定やWSUSの設定が正しく設定されていなかった為、修正に時間を要しました。
これらの課題に対しては相談しながら一つずつ解決し、
最終的に環境構築を完了させることができました。
オフィス環境について
インターンとして通ったオフィスは、
温かみのある木目調のインテリアで統一されており、
作業に集中できる快適な環境です。
デスクスペースも広々としていて、
リラックスして仕事に取り組むことができました。
インターンシップ中に気づいたのですが、
オフィス内には観葉植物がたくさん置かれていて、
緑に囲まれた心地よい空間で仕事ができました。
自然と目が和み、リフレッシュできる環境だと感じています。
詳しく写真はアーザスのホームページをご覧ください。
https://a-zs.co.jp/
写真:オフィスの様子
コミュニケーション
指導担当の方々はとても親切で、
初めての業務や学習機会に対して丁寧にサポートしてくださいました。
文章の統一などの基本的な指導から、
主業務のMCM構築におけるエラー対応まで、
具体的な修正案を示しながら支援していただき、
円滑に業務を進めることができました。
幅広い範囲で質問や相談ができる環境が整っており、
技術的な疑問点から業務の進め方まで、
常にオープンなコミュニケーションを取ることができました。
成長機会
インターンシップを通じて、
インフラ関連の技術知識を深めることができました。
特に要件定義書、詳細設計書、構築手順書の作成を担当させていただき、
それぞれの文書の重要性を実感しました。
上流工程に携わることで、
以前より論理的で分かりやすい文章を作成する力が身についたと感じています。
また、プロジェクトマネジメントの観点からも、
WBSの作成を通じてタスクの洗い出しや
進捗管理のスキルを習得することができ非常に貴重な経験となりました。
MCM構築におけるネットワーク関連の知識、
特にIPアドレスやDNSサーバーの設定など、
自分の苦手分野について学び直す良い機会となりました。
フィードバック
今回のインターンシップを通じて、
主に2つのことを深く学ばせていただきました。
- 上流工程における資料作成
- アーザスの主軸事業であるMCM構築
一つ目の上流工程における資料作成では、
要件定義書や構築手順書、
詳細設計書などの重要な文書の作成に携わりました。
具体的には、文章の校正やスクリーンショットの更新、
フォーマットの調整などを担当させていただきました。
この経験は、
大学の講義で学んだ要件定義書や構築手順書の作成スキルを
実践的に活用する貴重な機会となりました。
特に印象的だったのは、
企業向けの文書作成において求められる品質基準です。
文書の受け手が理解しやすいように論理的な構成を心がけ、
専門用語の適切な使用と説明、
図表による視覚的な補足など、
様々な工夫を施すことの重要性を学びました。
また、文書のレビューを通じて、
より正確で簡潔な表現方法や、
文書作成の作法についても深く理解することができました。
このような実務経験を通じて、
ビジネス文書においては「分かりやすさ」と「伝わりやすさ」が
重要な要素であることを再認識しました。
また、文書作成の過程で得られたフィードバックは、
今後の文書作成スキル向上に大きく役立つものとなりました。
二つ目のアーザスの主軸業務である
MCM(Microsoft Configuration Manager)構築について
貴重な実務経験を得ることができました。
具体的には、Hyper-V仮想化技術を活用して、
MCMサーバー、Active Directoryサーバー、
そしてクライアント環境を構築する一連の作業を担当させていただきました。
この環境構築では、
従来のコマンドラインやプログラミングベースの操作とは異なり、
直感的なGUIベースの設定を通じて、
インフラ環境の構築方法を学ぶことができました。
特に、
Internet Information Services (IIS)の詳細設定、
Windows Server Update Services (WSUS)の展開、
そしてデータベースの構築など、
大学の講義では体験できない実践的なスキルを習得できました。
さらに、Configuration Managerを使用したクライアント管理では、
大規模な企業環境における効率的なシステム管理の重要性を実感しました。
何百、何千台規模のPCに対して、
一元的なソフトウェア展開、更新プログラムの適用、
設定変更(キッティング)などを実施できる仕組みは、
まさに企業のIT管理における革新的なソリューションだと理解できました。
この経験を通じて、エンタープライズレベルのシステム管理の実践的なスキルだけでなく、
効率的なITインフラ管理の重要性についても深く学ぶことができました。
最後に
今後このインターンシップで得られた経験と知識を活かし、
今後も技術研鑽に励んでいきたいと思います。
アーザスでの経験は私のキャリアの重要な一歩となりました。
ご指導いただいた皆様に心より感謝申し上げます。