6か月間で学んだこと | 株式会社 アーザス
◆自己紹介東京工科大学コンピュータサイエンス学部の小出です。インターン生としてアーザスの記事を執筆してから6か月がたち、寒い風が吹く中、もうすぐ冬になります⛄(まだまだ少し暑い日もありますが)オ...
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東京工科大学コンピューターサイエンス学部の小出です。
前回の記事からの続きです。
今回は、アーザスの主要なインフラ業務である、
Microsoft Configuration Manager(通称:MCM)について解説します。
企業や学校などの
Windows PC を大量にまとめて管理するための
サーバー製品のことを言います。
ソフト配布やパッチ適用、資産管理、OS展開などを自動化し、
IT 管理者の手作業を減らすことができます。
MCMにはパッチ管理や資産管理といった機能があります。
今回は、それらについて解説していきます。
パッチとはWindowsPCに対してセキュリティ更新プログラムを集中管理・自動展開し、適用状況を把握する仕組みのことを言います。
MCMでWindowsのOSのバージョンなどを一括で管理することができます。
MCMを使って管理をする一番の目的は、
「会社全体が安全に、効率よく仕事をするため」
二つほど理由があり、もう少し詳しく説明すると以下のメリットがあります。
① セキュリティを盤石にすること
定期的にバージョンを最新にして、
外部からの不正アクセスやウイルス感染といった危険をシャットアウトします。
② 新しい機能で便利にすること
最新の機能や改善された性能をすぐ使えるようにして、
快適に効率よく仕事ができる環境を継続的に整えることができます。
◆管理をしないと生じるリスク
古いバージョンのままパソコンを使い続けると、
「セキュリティの穴(脆弱性)」が放置され、
この穴をねらわれてサイバー攻撃を受けると会社の重要な情報が漏れたり、
全システムが停止したりといった、
取り返しのつかないほどの大きな損害につながる可能性があります。
こういった、「万が一」の被害を防ぐためにも、
バージョン管理(パッチ管理)は重要な対策の一つになっています。
そこで、MCMの出番となっています。
WindowsPCのOSのビルド番号をMCMの画面から確認することができます。
上記画像のようにオペレーティングシステムにはビルド番号があります。
ビルド番号とは、オペレーティングシステムのバージョンを識別するために割り当てられている番号のことです。
上記画像は「10.0.26100」はWindows11 の24H2のバージョンということがわかり、
簡単に調べることが可能になっています!!
ビルド番号という言葉を出しましたが、今後説明の記事を上げる予定です。
機能としても配信・配布の段階制御も可能になっており、
下記図のように
"テスト用環境→一部部署→全社員"
等段階展開で安全に配布することが可能になっています。
インベントリ管理ではWindowsPCに使わている内部の構成部品などの端末情報の管理ができます。
どのパーツが使われているのか、何のソフトウェアがインストールされているか、
WindowsPCのバージョンなど、様々なものを管理することが可能になっています。
画像のようにクライアントの詳しい情報を収集することができます。
クライアントとは、ユーザーが直接操作して利用するコンピューターのことです。
情報を収集することによってWindowsPCの適切な管理や、
必要なライセンスの過不足確認、脆弱性のあるソフトウェアの把握
など様々なことに役立てることができます。
MCMは、Windows PCを大量にまとめて管理できるサーバー製品です。
パッチ管理、アプリ配布、OS展開、インベントリ管理など、
多彩な機能を備えており、IT管理者の作業を大幅に効率化することができます。
実際に管理を行った感想として、
項目が多くどこを操作すればできるかなど、難しい点もありましたが、
操作しているうちに慣れて作業を完了することができました。
アーザスではMCMの機能を活用し、
お客様企業のMCM構築・運用・保守を支援しています。