“科学とスタートアップ育成” を武器に挑む、
JOYCLE技術責任者・山地正洋の視座
こんにちは。JOYCLEでCSO(Chief Strategy Officer)を務めている山地正洋です。
私は現在、ディープテック特化のスタートアップ支援チーム「TEAM ARMADA(チームアルマダ)」の代表として活動しており、その立場からJOYCLEにも外部パートナーとして参画しています。
JOYCLEでは、技術責任者としてプロダクト開発全体の技術方針を担い、設計・研究・実装の各フェーズで、科学的な妥当性と社会実装の現実性を両立させる役割を果たしています。
科学が社会に届くには、「仕組み」が必要だ
私はこれまで、大学・研究機関・スタートアップを横断しながら、「サイエンスを社会実装するにはどうすればよいか」を追い続けてきました。プラズマ物理で博士号を取得後、素材スタートアップを創業し、大学発技術の事業化にも多数関わってきました。
そこで痛感したのは、「技術が素晴らしいだけでは、社会には届かない」という現実です。技術とビジネスの“翻訳者”となる存在が必要であり、それがTEAM ARMADAの存在理由でもあります。
TEAM ARMADAは、科学技術の力で世界を変えるスタートアップを、本気で経営陣として支えるチームです。創業準備から資金調達、事業拡大、採用、制度設計まで──単なるアドバイザーではなく、運命を共にするパートナーとして、革新的な研究を「社会を変えるプロダクト」に育てています。
JOYCLEは、まさにその理念と親和性の高いプロジェクトでした。
「社会の課題から出発する」珍しいスタートアップ
多くのディープテック企業は、まず技術シーズがあり、それをどう社会に展開するかを考えます。一方JOYCLEは、「ごみ処理」という社会課題から出発し、その解決に必要な技術を逆算して構築している。これは非常にユニークで、しかも再現性の高いモデルだと感じました。
だからこそ、技術支援だけでなく、事業設計から関わる必要があると考え、CSOとして参画することにしたんです。
「あいまいな言葉に、科学で明確な定義を」
現在私たちが取り組んでいるのは、《JOYCLE BOX》という分散型の熱分解装置です。しかしこの分野には、科学的にあいまいな表現や不明確な基準が多く、「これって本当に燃やしてないの?」と疑問を持たれることも少なくありません。
私の役割は、そうしたグレーゾーンを科学の視点から丁寧にクリアにし、「誰が見ても納得できる技術」に昇華していくことです。定義の整備や基準づくりも含め、社会にとって信頼できるインフラをつくるのが目標です。
JOYCLEは、実践と検証のフィールド
現在、TEAM ARMADAとしても全国の大学と連携し、埋もれた知財を活かしたスタートアップ創出を進めています。私たちが目指しているのは、年間100社規模の技術起業を支援するエコシステムの構築です。
JOYCLEは、その中でも“社会実装の最前線”にあるモデルケースです。実際に装置を動かし、制度とつなげ、生活に落とし込む──この現場の知見が、次のスタートアップ育成にもつながっていくと考えています。
「何をしたいか」から始まるチームづくり
JOYCLEには、肩書きや役割で動く文化はありません。「自分は何を成したいか」「どうすれば社会の役に立てるか」という問いを持って動ける人ばかりです。
私自身も、プロトタイピングや装置設計といった“手を動かす仕事”から、技術判断や仕組み設計といった“未来を描く仕事”へとシフトしてきました。そうして他のメンバーに任せられる領域が増えていくことこそ、チームの成熟だと感じています。
社会のしくみを変える技術を、ともに育てる仲間を
JOYCLEは、まだ未完成な挑戦の連続です。でも、だからこそ面白い。技術・事業・制度・社会、あらゆる領域が交差する現場で、本気でインフラをつくろうとしている仲間たちがいます。
もしあなたが、「科学を使って社会を変えたい」と思っているなら、きっとこの場所はその熱量に応えてくれます。JOYCLEは、未来の社会基盤を共に育てる仲間を探しています。