「同性カップルのお部屋探しは難しい」。そんな言葉を聞いても多くの人にはピンとこないかもしれません。
LGBTs当事者への理解少しずつ広まっている一方で、お部屋探しや住宅購入の現場では、大きな課題が存在します。今回は、IRISがお手伝いした女性カップルのお部屋探しの実例をご紹介します。
2023年秋、妊娠をきっかけに同棲を決めたお二人は、中野区での物件探しをスタート。ところが、ある不動産会社で内見後に「同性カップルの入居は難しい」と断られてしまいます。
そんな中で出会ったのが、LGBTsフレンドリーな不動産会社・IRISでした。今回は、お二人の体験を通して、当事者が直面する住まい探しの課題と、IRISのサポートがもたらした変化をお届けします。
当事者にとっての"お部屋探し"とは
LGBTQ+当事者が住まいを探す際には、以下のような障壁が存在します:
- 「2人入居可」の物件でも、同性カップルは除外される
- ルームシェア扱いで審査が厳しくなる
- 不動産会社での説明や関係性の開示にストレスを感じる
「2人入居可」の定義づけは業界などでコンセンサスが得られたものはありません。ですが、実運用という側面では法律上の夫婦、もしくは婚約者、ごく近縁の親族との同居を想定した言葉が「2人入居可」、そうでなく、単純に2人以上の人が住むことを許可する物件は「ルームシェア可」とされることが多いようです。
IRISが2023年に行った調査では、「2人入居可」と「ルームシェア可」の物件数には7倍以上の差があることが明らかになりました。この“見えない壁”が、当事者のお部屋探しをさらに困難にしています。
最初の内見で味わった期待と失望
AさんとBさんは、子育て環境として期待していた中野区で物件探しをスタート。最初に訪れた不動産会社では、営業担当の好意的な対応に安心し、申し込みを決意します。
しかし、申込書の提出直前に営業担当の上司が現れ、態度が一変。「やはり同性カップルの入居は難しいかも」と告げられたのです。20件以上の代替物件を提案されたものの、条件に合う物件は見つからず、断念することに。
IRISとの出会いと、安心感のあるやり取り
失意の中で、LGBTs当事者に寄り添ったサービスを提供するIRISを思い出したAさん。友人の紹介で連絡を取り、営業担当者と面談を実施します。
電話越しでも伝わる温かさと配慮ある対応に、お二人は「ようやく安心して相談できる場所にたどり着けた」と感じたといいます。
物件提案から契約まで──“寄り添うプロ”の存在
IRISの営業担当者は、お二人のライフプランや希望条件を丁寧にヒアリング。提案された物件の中で、条件にぴったり合う新築物件を内見し、その日のうちに申し込みを決めました。
さらに、管理会社との交渉や審査対応も的確にサポート。入居条件としてパートナーシップ証明の提出が求められた際も、必要書類の準備や手続きの進め方まで一緒に考えてくれたと言います。
結果的に、わずか2週間で新居への引っ越しが完了。「あの営業担当者は私たちのスーパーヒーローです」と語るお二人の笑顔が印象的でした。
「最初にIRISに行っていればよかった」
今回の体験を通じて、AさんとBさんは「お部屋探しにおいて、関係性を隠さずに話せる環境の大切さ」を改めて実感したといいます。
Bさん:「同性カップルと言った瞬間に扱いが変わる現実がある。それを体感した初めての経験でした」
Aさん:「IRISは最初から関係性を説明できて、嘘をつかずに進められた。友人にもぜひ勧めたいです」
LGBTsフレンドリーを掲げる地域や不動産会社が増えている今こそ、当事者視点の対応が求められています。IRISは、そんな「当たり前の安心」を広げる存在であり続けたいと考えています。
あなたの『暮らし』と『らしさ』を守る住まい探しを、IRISと一緒に始めてみませんか?