What we do
IRISは、LGBTs当事者をはじめとする多様な背景を持つ人々が直面する住宅取得の課題を解決することを目的としたソーシャルベンチャー企業です。性自認や性的指向(SOGI)、国籍、年齢など、自己選択できない要素によって住まいの選択肢が制限される現状に対し、IRISは賃貸・売買の不動産仲介サービスを提供しています。これにより、誰もが自分らしいライフスタイルを実現できる社会の構築を目指しています。
具体的な事業内容としては、LGBTsフレンドリーな賃貸・売買の不動産仲介サービスの提供に加え、不動産業界向けの接客研修や、フィナンシャルプランニング、ライフスタイル支援など、多岐にわたるサービスを展開しています。また、情報発信メディア「IRIS Times」を通じて、LGBTsに関する知識や最新情報を提供し、社会全体の理解促進にも努めています。
IRISは、住宅取得に関するあらゆる側面からの課題解決を図ることで、多様性を尊重し、すべての人が安心して暮らせる社会の実現を目指しています。
Why we do
IRISがそのような事業を行う理由は、この国でSOGIに起因した「住まい」をめぐる不平等が存在するためです。そして、LGBTs当事者をはじめとする多様な人々にとって、「住まい」の選択肢が少ないということは、暮らしの質を大きく制限することにつながるためです。
日本では依然として、性的指向や性自認(SOGI)、国籍、家族構成、年齢、障がいの有無などを理由に、物件の入居を断られたり、ローン審査が不利になったりする現実があります。IRISは、こうした「見えにくい差別」や「制度のすき間」によって生じる機会の格差を是正したいと考えています。
また、IRISのメンバー自身がLGBTs当事者やマイノリティの立場にあることが多く、自らの経験から「誰もが安心して暮らせる住まいが必要だ」と強く感じてきました。その想いが、単なる不動産仲介ではなく、「社会を変える手段」として住まいの支援に取り組む原動力になっています。
IRISは、不動産という生活の根幹を支える領域で「自分らしい暮らしの選択肢」という視点を広げ、多様な人々の尊厳と可能性を守る社会をつくろうとしています。
How we do
IRISは、誰もが「自分らしくを、あきらめない」社会の実現を目指して、主に以下のような事業を通じてその世界観を具現化しようとしています。
1. LGBTsフレンドリーな不動産仲介事業
・LGBTs当事者や多様な背景を持つ人々に対して、偏見や差異のない物件探しを支援。
・オーナーや管理会社と信頼関係を築き、安心して住める住環境を提供。
・入居審査や契約時の不安を軽減するため、物件選定から書類対応まで細やかなサポートを実施。
2. 業界向けの研修・コンサルティング
・不動産業界や自治体向けに、SOGIや多様性に関する知識と対応スキルを伝える研修を実施。
・「無知による差別」を防ぎ、当事者が尊重される取引環境を広げる。
・不動産業界全体の“アップデート”を目指している。
3. IRIS Timesによる情報発信
・社会的マイノリティに関する記事やインタビュー、実際の体験談などを掲載。
・読み手が共感し、学び、行動につなげられるような内容を発信。
・当事者だけでなく、社会全体の理解と共感を育むプラットフォーム。
4. ライフデザイン支援
・住まいだけでなく、ライフプランや資金計画(ファイナンシャルプランニング)もサポート。
・パートナーとの暮らし、子育て、老後など、長期的な人生設計を支える体制を構築。
IRISは「不動産=社会のインフラ」ととらえ、それを誰にとってもアクセス可能で安全なものに変えていくことが、持続可能で公平な社会の実現に直結すると考えています。単に物件を紹介するだけでなく、「住まいを通じた社会変革」を目指すビジョンが、すべての事業の根底にあります。