キャリアと向き合う3日間 ── 若手・中堅デザイナーのための合同研修を開催!|活動報告|活動内容|I.C.E. | Interactive Communication Experts
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ワンパクが加盟している一般社団法人 Interactive Communication Experts(以下、I.C.E.)の取り組みの一環として、若手から中堅デザイナーを対象にした「キャリアデザイン研修」が5月23日・6月4日・6月18日の3日間にわたって開催されました。
デジタルクリエイティブ業界内の学び合いとキャリア形成を支援するこの研修に、ワンパクからは、デザイナーの塩屋、川上、山花の3名が参加。
普段の業務とは異なる視点や、他社メンバーとの対話を通じて、さまざまな気づきや刺激を受けました。
本記事では研修の内容と参加者が研修を通じて得られた学びや刺激について、ご紹介したいと思います。
講師は山本和輝さん
「デザイナーとしての成長と視野を広げるきっかけを作る」ことをテーマに開催された本ワークショップでは、キャリアに関する座学を交えながら、主にはワークシートを用いた思考の棚卸し、そして整理した内容を参加者同士でシェアするプロセスを繰り返しおこなっていきました。
このワークショップを通じて、キャリアを軸にこれまでの自分(過去からの視点)、キャリアの方向性(現在の視点)、そしてこれからのアクション(未来への視点)を丁寧に紐解き、また他者と共有することで、3年後に在りたい姿を実現するための「キャリアのロードマップ」を形にするところまで辿り着くことができました。
多くの学びを獲得できた3日間でしたが、その中でも特に印象に残ったことを、参加者3名の視点から振り返ります。
今回の研修を通じてキャリアパスを見つめ直すことができ、今後デザイナーとしてどのように成長していくべきかを改めて考えるいい機会となりました。
ワークショップの集大成として、「3年後にどう在りたいか」というゴールを設定するだけでなく、そこへ至るまでの「3ヶ月後」「半年後」「1年後」にどうなっていたいかも具体的に書き出していきました。それにより、今すぐに取り組むべき課題が浮き彫りとなり、日々の業務にも高いモチベーションを持って向き合えるようになりました。
また、「組織の中で昇進する」従来の考え方ではなく、「自分自身を軸にしながら、会社というフィールドを活用する」考え方でキャリアを構築することで、今の環境にとらわれない、自分の目指したい姿を知ることができました。
今後のキャリアパスを考えるのは、当たり前のことのように聞こえるかもしれませんが、日々の業務に追われていると、じっくり向き合ってキャリアを考えることが疎かになりがちだと思います。今回のロードマップ作成を通して、定期的に自分の現在地と将来像を考えることへの重要性を改めて認識することができました。
技術の目まぐるしい進歩により半年後、1年後には置かれている環境が日々変化していくと思うので、今回設定したキャリアパスを、時代の流れにあわせて日々アップデートしていきたいと思います。
参加者のみなさんとの対話を通じて、他社では社内での円滑なコミュニケーションや情報共有を目的として、さまざまな取り組みが行われていることを知りました。
ワンパクでは、週に一度案件共有やチーム内でのナレッジ共有などを実施していますが、他社でも、月に一度全社員が集まり、案件資料をもとに詳細な共有を行っている企業や、職域を問わず多様なメンバーが集まりナレッジ共有を実施する企業、さらにはリーダーとの定期的な1on1を実施している企業もあります。また、案件共有の場では、単なる情報共有ではなく、各案件におけるデザイン面で特に注力したポイント等を発表し合うことで、ノウハウの共有や相互理解が深まる工夫もされていました。
自分が担当する案件以外の状況を把握する機会は少ないため、他のメンバーがどのような仕事をしているのか不透明になりがちです。だからこそ、日々のこまめなコミュニケーションを大切にし、社内全体で情報をオープンにすることで、社員同士の信頼関係や連携が強化されるのではないかと思います。
こうした取り組みにより、「みんなで一緒にいいものをつくろう」という意識が自然と育まれ、結果として共創力の高い組織づくりへとつながっているのではないでしょうか。今後、ワンパクでもこうした取り組みを行えるように積極的に働きかけていきたいと思います。
さまざまなワークに取り組んだ中で、特に印象に残っているのが、Day2に行った「自分が組織から求められている役割や期待」を想像し、これからどのように成長・変化していくべきかを考えるワークでした。
このワークは、年次の異なるメンバーで構成されたグループでおこないましたが、私は主に“プレイヤー“としての視点で話をしていたのに対し、経験年数の長い方々からは、マネジメントや後輩育成など、チームや組織全体を見渡した俯瞰的な意見が多く出ていたことが印象的でした。
同じ職種でありながらも、立場や経験の違いによって、テーマの捉え方が大きく異なることを実感し、またそうした視点に触れることで「将来的に自分もどのような視野や役割を持つべきか」といったキャリアの在り方を描くうえでのヒントを得ることができました。
日々の業務に向き合う中では、なかなか立ち止まって考えることのない「キャリアデザイン」。
今回のワークショップでは、しっかりとこのテーマに向き合うことで、自分のモチベーションの源泉や、これからどんなデザイナーでいたいのかを改めて考えることができました。
また、他社のデザイナーの方々との率直な意見交換をする中で、自分が普段働いている環境を客観的に見つめ直すことができたのも大きな収穫です。この「相対化」の視点は、キャリアだけでなく、日々の業務にも活かせる非常に有意義な学びの機会となりました。
講師の山本さんを始め、ワークショップの企画・主催をしてくださったI.C.Eマネジメント委員会の皆さん、本当にありがとうございました!
最終日は美味しいご飯とお酒を囲んで懇親会を行いました!
※ 研修内容の詳細はI.C.Eが公式に発表している「キャリアと向き合う3日間 ── 若手・中堅デザイナーのための合同研修を開催!」で紹介されています。気になる方は、ぜひそちらもご覧ください!