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ワンパクでは創業時からコーポレートコミュニケーションやブランディング、メディア開発の依頼が多く、企業サイトのリニューアルやメーカーのオウンドメディアの立ち上げなどを支援しています。その中で産声をあげ、バージョンアップしてきた、ワンパクが独自開発した「TamagoCMS」をご紹介します。
TamagoCMSが生まれた訳
インターネットが生まれた1990年代後半〜2005年頃まで、多くの企業サイトはファイルを静的に管理しており、情報を更新するためにはFTPツールなどでWebサーバーへファイルを直接アップロードしていた時代でした。
そんな中、SOX法(日本はJ-SOX)の施行などで企業の情報ガバナンスが求められるなか、Webサイトを管理するためのCMS(Contents Management System)というツールが登場してきました。
企業サイトにCMSを導入するには高額な初期費用や導入開発費、高額な保守・メンテ・利用料などを支払う必要がありました(当時のエンタープライズCMSとしてAutonomy Interwoven TeamSite(現在はOpen Text社が所有)やWebReleaseなどが有名)。
一方で当時の安価なCMSやオープンソースCMSはブログツール的な機能のものが多く、企業サイトに導入するには機能が不足していたり、一部への導入にとどまることがほとんどでした。
その当時、ワンパクに依頼のあった、企業サイトのリニューアル案件でも、要件と機能、予算を考慮した場合、このどちらもはまらないことがほとんどであり、要件、機能と導入・保守コストのバランスに悩まされる機会が多くありました。
そこで、ワンパクでは、高額なCMSにしか備わっていなかった、マルチサイト管理、コンテンツの共同制作、承認ワークフロー、本番サーバーへの配信、過去のファイルのバージョン管理など機能が揃ったCMSを開発し、ガバナンス強化、業務改善、コスト(投資額)削減が実現できるツールとして提供できれば、様々な企業につかっていただけるのではないかという構想のもと、自社プロダクトCMS「TamagoCMS」を開発し、自社クライアント企業への導入を進めてきました。
これまでワンパクがリニューアルを担当してきた、パナソニック株式会社やライオン株式会社を含む、20社を超える企業に導入実績があり、現在はバージョン3.0を提供しています。
今回はこのワンパク自社プロダクトである「TamagoCMS」について紹介してみたいと思います。
ちなみに一見ユニークなTamagoCMSというネーミングは「コンテンツを生み出す」という意味を込めて名付けられました。
TamagoCMSの特徴
では具体的にTamagoCMSにはどのような特徴があるのか、主な機能についてご紹介します。
複数サイトの一括管理
企業情報サイト、製品情報サイト、オウンドメディアなど、用途やドメインが異なる複数のサイトを運用するケースは少なくありません。TamagoCMSであれば1つのCMSで複数のサイトを一括管理することができます。さらに、サイト内のカテゴリ(ディレクトリ)単位で担当者を分けることも可能なため、作業範囲を明確にし、内部統制やガバナンスの強化を図ることができます。
コミュニケーションの集約
メールやチャット、プロジェクト管理ツールなど複数のツールをまたいで対応依頼や原稿のやりとりをしていると、どのツールでやりとりしたか分からなくなり、情報を探す手間が増えてしまいます。また、最新の情報が不明確になり、誤った内容をもとに作業を進めてしまうリスクもあります。
TamagoCMSでは、管理画面上に作業に関係するスレッドがあるため、作業内容や原稿、担当者同士のやりとりをすべて1か所に集約でき、指示が一元管理されます。また、各種ツール間をまたいでコミュニケーションするストレス(あれどこいった、これどこだっけ など)や工数が発生しません。
厳格な承認フロー
作業ごとに「編集」「承認」などのステップを含むワークフローを設定できるため、事業会社と制作会社、管理部門とコミュニケーション部門など、異なる立場や組織が関わるプロジェクトでもプロセスを明確にすることが可能です。さらに、複数のチェックを経ることで誤った情報の公開を防ぎ、品質の向上にもつながります。
また、厳格な承認フローを導入することで、ガバナンスの強化や業務の効率化、セキュリティ向上など、さまざまなメリットを受けることができます。
より進化したCMSへ
今回はTamagoCMSの成り立ちと機能の一部を紹介しましたが、現在のバージョン3に至るまでも、事業会社のWebサイト運営における業務の確実な情報発信や管理、業務改善などのニーズを元にバージョンアップを重ねてきました。
ワンパクはミッションである「一緒に考え、一緒につくる。」を実現するため、クライアントである事業会社との直接取引率が100%となっています。そのため、日々の業務の中でお客さまの声を聴くことができ、それがTamagoCMSを進化・深化させる源泉となっています。
今後もさらなるバージョンアップを重ね、より使いやすい事業会社のニーズを満たすCMSとして、多くの事業会社に導入されることを目指していきます。
ワンパクでは、自社製品である次期TamagoCMSを開発するメンバーを絶賛募集中です。受託案件と自社製品の開発の両方が経験できる会社は希だと思います。ぜひ一緒に働きましょう!