「生きる意味や目的を世界に問いかけたり、期待するのは間違っている。」
【幼少期・少年期】
カマキリやナナフシ、タマムシやヤモリといった様々な生き物と出会える田舎で育つ。
幼稚園時には水泳スクール、小1でサッカーのクラブチーム、小5~6で子ども会のソフトボールでピッチャー、小6でバスケ部と幼少期・少年期は走り回ってました。
虫取りしたり小説を読んだりテレビゲームしたり、絵を描いたり牛乳パックで工作したり、この頃から多趣味でした。
【愛知県 私立 滝高等学校】
中学の内申35で偏差値72の滝高校へ。留年しかける。
なにげなく入った演劇部は中部大会常連・全国7回出場という歴史を持つガチな部活でしたが、創意工夫しながら全力でやる楽しみを学ぶことができました。
高3の冬に入院・手術し、退院したらセンター1ヶ月前。
センターが6割しか取れず浪人覚悟で国公立一本に絞ったところ、前期で落ちて後期で合格。
なお、浪人すると思って受けた河○塾の認定試験には落ちました。
物理は苦手で、模試の偏差値20台・学校の定期試験0点という結果をたたき出したことも。
文理選択では「お前は文系だろ」と言われ、進路選択では「なぜわざわざ物理必須の工学部を選ぶんだお前は、、」と言われながら岐阜大学工学部へ。
【国立大学法人 岐阜大学】
ものづくりに興味があり、その中でも家電に興味があったため工学部の中でも1・2を争う難関の電気電子へ。(情報工学もかじってみたかったため、学科としては電気電子情報工学科)
勉強の難しさが鬼門すぎて留年。
先生から「工学部だけどモノを作れない」と聞く。
ものづくりに興味あって入ったのに。やる気減る。
転部したい中退したいと思いつつ少しずつ単位を取得。
そして研究室訪問でニューラルネットワークを研究している研究室に訪問。
もともと興味があっての訪問でしたが、研究の話を聞いて更に惹かれる。
毎日朝礼とコアタイムがあったり夏休みはお盆しか無かったり、他の学生からの不人気っぷりに意気消沈している先生に「ここ入ります!」と意気込む。
卒業研究着手に必要な単位が足りず、研究室に入れなかった4年生となる。←イマココ
【座右の銘と価値観の話】
高3の冬、気胸という病気になって入院&手術することになりました。
手術は肺に水を入れたり一部を切り取ったりというもの。
お医者さん曰く難しくない手術らしいんですが、万が一のリスクの話を聞いたり同意書へ何枚かサインしてるうちに、「これってここで死ぬ可能性ある‥?じゃあ自分はなんで生まれたんだ」と思うようになりました。
別に病気でなくても人っていつ死んでもおかしくないんですが、今まで自分が死ぬなんて考えたこと無かったんですよね。
その中で大学へ進学して就職したり、結婚して子どもできたり‥っていう普通の幸せを経験してみたかったなーとか、いつ死ぬか分からんならやりたいことは全部やろう、と思うようになりました。
その後、大学生活の中で長期実践型インターンシップを通して工具の商品開発をする機会がありました。
エンドミルという金属加工の工具で、名前すら聞いたことが無かったのでゼロから勉強して、営業マンさんやユーザーさんにひたすら会って、最初はヒアリングも5秒で撃沈しながらちょっとずつデータを集め、最後にはギリギリでテストカットもやって展示会で参考出品させてもらいました。
それでお客さんの一人から「そう!こんな商品を待ってたんだよ!」って感激されたとき、心の底から嬉しかったんですね。
「もし今死んでも、自分が生きた意味はあったんだろうな」と感じられたんです。
"君が生きる意味や目的を世界に問いかけたり、期待するのは間違ってる。世界こそが君にそれを問いかけ、期待してるんだ。 by Viktor Emil Frankl"
この言葉に出会ったとき、手術と工具開発という2つの出来事を思い出してすごく腑に落ちました。
「自分を生んだこの世界が少しでも期待してくれてるなら、できる限り応えたい。」
「自分が死ぬまでは、一つでも多くの社会課題を解決していきたい、一人でも多くの人の助けになりたい。」
そんなことを思うようになってからどんどんレールを外れていって、(元)彼女から「私は平凡が好きなの」とフラれたりもしましたが、フランクルの言葉は今でも僕の座右の銘です。
そして現在、僕は小学生対象のキャリア教育事業「ぎふマーブルタウン」を立ち上げ、企画運営を行なっています。
将来に夢や希望を持ち、その実現のためなら困難にでも立ち向かう。そんな力を引き出すことができたらと思ってやっていますが、子ども達ってそもそも生きる意味とか考えてる子はそうそういないんですよね。彼らから学べることはたくさんあります。
ぎふマーブルタウンでは職業ブースに就いて働き、給料(仮想の通貨:マーブル)を稼いで税金を払ったり、集まった税金の使い道を決める国王を選挙で立候補/投票によって決めたり、自分で手作りしたものをお店を出して売ったり起業することができます。
子ども達にとってお金(マーブル)は努力の結晶、あるいは見知らぬ他者から認められた証みたいな存在のようで、しばしば保護者さんから「子どもが稼いだマーブルを数えているうちに興奮して寝れなくなった」という連絡をいただきます(笑)
生きる意味がどうとかごちゃごちゃ考えるよりも、ただただ人の役に立って感謝をもらう。
そんな真っ直ぐな生き方もきっと楽しいだろうと学ばせてもらいました。
http://trapro.jp/articles/753
子どもだけの仮想都市「マーブルタウン」の “教えない”教育とは?
また、工具開発のインターンで僕を大きな成長に導いてくださった方から教わった「1日1つ、どんなに小さくても良いから改善を積み重ねよう」ということをできるだけ意識しています。
漫画「ベイビーステップ」に出てきた"Baby steps to Giant strides"ですね。
上手くいかなかったことは仕組みで改善する。
上手くいったことは別のことに応用できないか考える。
そんな日々を積み重ねていきたいと考え、楽しみながら行動していきます。