「オフィスが別の国にあって、チームの様子は分かるんですか」。日本のお客様から、こう聞かれることがあります。私たちの開発チームはハノイにいて、お客様の多くは日本にいます。顔を合わせる機会は限られます。だからこそ、様子が「見える」ための習慣をいくつか決めています。
一つは、打ち合わせのあとに必ず書面を返すことです。決まったこと、まだ決まっていないこと、次に誰が何をするか。この3つを短くまとめて、「この理解で合っていますか」と一言だけ確認をお願いしています。画面越しの会話は、その場では通じたように感じても、あとで受け取り方が分かれやすいからです。
もう一つは、すべての案件で週に一度、報告を出すことです。報告には、進んだこと、止まっていること、お客様に判断していただきたいことを分けて書きます。うまくいっていない話ほど、早めに書くようにしています。止まっていることを隠したまま「順調です」と書くのが、離れたチームでは一番信頼を損なうと考えているからです。
日本との時差は2時間あります。日本の夕方に届いた質問には、翌朝までに答えを用意しておく。そういう小さな積み重ねで、距離の分の遅れを埋めています。
働く側にとっても、この習慣には意味があります。業務の内容を伺う最初の段階が終われば、設計を担当するエンジニアがお客様と直接話します。決まっていないことを「まだ決まっていません」と書いてよい。私たちが大事にしている3T、Tâm(心)、Tư(思)、Tiến(進)のうち、最初の「心」は、この正直さのことだと思っています。
離れた場所にいる相手と仕事をするとき、皆さんはどんなことを習慣にしていますか。よければ聞かせてください。