「仕組み化」という言葉が好きです。でも、コンサルと現場の両方を経験して、その言葉には落とし穴があることも学びました。
コンサル時代、僕はきれいな仕組みやフレームをたくさん作りました。ロジックは正しい。資料も美しい。でも、現場に持っていくと動かないことがある。なぜか。作った仕組みが、現場の肌感覚や、そこで働く人の気持ちを置き去りにしていたからです。
逆に、現場だけで回している仕組みは、属人的で再現性がない。「あの人がいるから回っている」状態は、強いようで脆い。
本当に効く仕組みとは、その両方の間にあります。現場の実態から出発して、それをロジックと数字で誰でも再現できる形に落とす。そして、作って終わりではなく、現場で試して、直し続ける。仕組みは"作品"ではなく"生き物"だと考えています。
MUSICOで僕がやっているのは、まさにこれです。世界水準のホスピタリティを、根性ではなく、現場発の生きた仕組みで再現する。地味だけれど、これがいちばん難しくて、いちばん面白い仕事です。